農家になるための学校と学費(大学・専門学校・高校)

農家になるための学校の種類

農家になるために特別な学歴は必要ありませんが、農家として作物を栽培したり経営をしたりするためには専門的な知識が必要なため、大学・専門学校(農業大学校)または高校で学ぶ人が多いようです。

農家になるには

農家になるための大学

大学の農学部へ進学する

高校卒業後の進学先として大学の農学部があります。

ひとくちに農学部といっても、いわゆる農学から農芸化学、農業工学、農業経済学、林学、林産学、獣医学畜産学、水産学まで多岐にわたります。

さらに農学部ではありませんが畜産学部や園芸学部といった農学系の学部が設置されている大学もあります。

また環境問題への関心が高まるにつれて、農学のなかでもとくに生命科学(バイオサイエンス)に注目が集まっており、細分化された学部も新たにできるなど農学部を含む農学系の志望者は近年増加傾向にあります。

農学部を含む農学系の学部を卒業したあとは、農家になるというよりも農業、食品、環境、化学などの関連分野で就職を目指す人が多いようです。

受験まえに将来どのような農家になりたいかをしっかり考えて、目指す農業に適したところを選びましょう。

大学農学部の学費

農学部のある国立大学は北海道、岩手、東北、山形、茨城、宇都宮、東京、東京農工、新潟、信州、静岡、名古屋、京都、神戸、鳥取、岡山、山口、香川、愛媛、高知、九州、佐賀、宮崎、鹿児島、琉球の25校です。

2015年度の国立大学の入学金は282,000円、年間授業料は535,800円、受験料はおおむね17,000円で、4年間で約250万円です。

農学部のある私立大学は玉川、東京農業、明治、近畿、東海、名城、龍谷の7校で、私立は大学ごとに学費が異なりますが、入学金や授業料、設備費、実習費、諸会費などを合わせて4年間で500円から700万円前後がめやすとなります。

農家になるための農業大学校

農業大学校とは

より実践的に農業を学びたいと考えたときに思いつくのは専門学校でしょう。

農業の専門学校は「農業大学校」と呼ばれ、道府県の設置する専修学校(専門課程)に認定されているところ、また農林水産省管轄の専修学校(専門課程)に認定されていないところの2種類があります。

どちらも養成部門は2年制で全寮制のところも多く、実際に農家になるために必要な知識と技術をしっかり身につけることのできる農業者研修教育施設です。

農業大学校の学費

道府県農業大学校の学費は食費や光熱費など寮での生活費を含めても費用が安いところが多く、入学金5,650円、年間授業料おおむね118,800円、受験料2,200円で、教材費、実習費、寮費などの諸経費はまちまちですが、すべて合わせても2年間で約100万円から200万円前後でしょう。

財団法人が運営する農業大学校もあり、専修学校(専門課程)にも認定されている八ヶ岳中央農業実践大学校の学費は寮費も含め2年間で約300万円です。

専修学校の専門課程以外は専門学校ではありませんが、ほかにも専門課程あとの研究課程(研究科)や専門課程まえの高等課程(高等専修学校)、社会人対象の一般課程(研修科)のあるところもあります。

農家になるための高校

文部科学省によると農業高校や農業の専門高校は全国に300校ほどあります。

公立高校の学費は一律で入学金5,650円、年間授業料118,800円(月額9,900円)、受験料2,200円ですから、3年間で少なくとも36万円はかかります。

私立高校の学費は文部科学省による平均値によると入学金161,580円、年間授業料383,598円、年間設備費など170,466円となり、3年間で少なくとも180万円はかかります。

3年間のおおまかな学費は公立高校の通学生が約50万円、入寮生が約180万円、私立高校の通学生が約180万円、入寮生が約400万円程度となるでしょう。

農家になるためのスクール

そのほか農業を学ぶ場所として専修学校には認定されていない学校や全日制ではないスクールなどもあります。

農業への転職を考える社会人の方にとっては、働きながら通うことができるというメリットがあります。

また農業法人で従業員として働きながら、農業体験をして学ぶという方法も考えられます。

各スクールのコースごとに学費は開きがあるため、農林水産省や全国新規就農相談センターなどで調べてみるとよいでしょう。