獣医師として動物病院を独立開業するには?

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動物病院を独立開業する獣医師の働き方・仕事内容

動物病院で小動物にあたる臨床獣医師は、将来的に独立し、自分で動物病院を開業するケースが多いです。

動物病院の開院時間に合わせて働き、一人で診療を行う場合は最初から最後まで責任もって対応しなければいけません。

時間が足りないときは、午前中と午後の診療の間の時間に手術を行ったりするなど、隙間時間を有効活用して診療を行います。

また動物たちの診療はもちろん、動物看護師や受付スタッフを雇っている場合はシフトを組んだり、採用のための面接を行ったりもします。

さらに動物病院を発展させるための広告・宣伝、経営戦略なども自分で担当しなければいけません。

このように独立・開業するときの仕事内容は多岐に渡りますが、宣伝は広告代理店に依頼したり、開業してから軌道にのるまではコンサルタントや専門家に助言をもらったりするなど、プロに依頼する方法もあります。

上手に周りを巻き込みながら、診療に専念できる方法もあるため、どこまで自分自身で担当できそうかを判断しながら決めていくのもよいでしょう。

動物病院を独立開業する獣医師になるまでのキャリアパス

動物病院を独立・開業するためには、まず獣医師としての知識と経験、技術を高めなければいけません。

大学卒業後に動物病院に正社員として勤務し、一人前になるまでに雑用や先輩の補助をしながら仕事を覚えていくのが一般的です。

動物病院は犬や猫だけでなく、うさぎ、フェレット、ハムスターなどさまざまなペットが訪れます。

哺乳類だけでなく、爬虫類や鳥類なども対象となるため、それぞれの小動物の特性や病気について知識を身につけていることが必要です。

しかも人間の病院では内科や整形外科、脳外科などの診療科ごとに分かれていますが、動物病院ではそれらすべてを一人で診察しなければいけません。

動物の種類や診療科を越えてすべてを網羅できるような、いわば総合病院を開院できるほどの知識や技術を身につけることが求められます。

そのため5年〜10年ほどを修業の期間と考え、30歳頃を目安に独立・開業する人が多いようです。

動物病院を開業するには開業資金が3,000万円ほど必要といわれているため、早めに資金調達を始めたり、経営について勉強しておくのもよいでしょう。

いよいよ独立・開業する前には、開業エリアや物件を決めたり、どのようなサービスや診療をするのか具体的に方針を立てて決めていきます。

動物病院を独立開業する獣医師のメリット・デメリット

メリット

動物病院を独立開業する獣医師のメリットは、待遇面の向上や、自分が理想とする診療を行えることです。

動物病院に勤務する獣医師は、大きな収入が得られるかというとそうとも限りません。

平均収入としては、一般的な会社員よりも少々高めとなりますが、急患や夜間の手術などに対応していると、帰宅できるのは日が変わってから、またほとんど寝る時間がないまま翌朝出勤といった毎日を送る人もいる多忙な毎日です。

そのため、より働きやすい環境と収入アップを目指して、独立・開業する人もいます。

デメリット

一方デメリットは、開業した獣医師全員が成功できるとは限らないことで、むしろ開業してからの方が忙しくなったり、精神的に苦労することもあるようです。

獣医師は専門知識や技能が求められる仕事だからこそ、独立開業に踏み切るまでに、「自分一人でやれる」と自信を持てるだけの経験を積むことが大切でしょう。

もちろんお金の問題も大きく、物件を借りて病院を開くには物件取得費や家賃が必要ですし、治療や手術に使用する医療器具も揃えなければいけません。

また動物看護師などのスタッフを雇う場合には人件費が必要になるなど、初期投資としてまとまった資金を用意しておく必要があります。

さらに開業しても患者さんが少なければ、赤字経営で廃業に追い込まれる可能性とリスクがあります。

動物病院のニーズが高まっている現代は、1つの街に複数の動物病院が存在する地域も珍しくありません。

競争も厳しくなっているため、ほかの病院とは一線を画したサービスやホスピタリティ、また確かな診療方針などを打ち出していく努力も不可欠です。

個人経営の動物病院の場合は、地域に密着したスタイルが基本になるため、地元に愛される動物病院にしていく努力が必要でしょう。

動物病院を独立開業する獣医師の給料・年収

近年は動物病院を独立開業した獣医師でも、簡単に稼ぐことができずに、年収500万円に満たないケースも多いようです。

勤務医として正社員で勤めている場合には初任給が20万円〜25万円ほど、年収300万円ほどが一般的で、30代には450万円ほどに届きます。

独立・開業した場合の収入は、それ以下になる可能性も否定できません。

近年は動物病院の数が増えているため、人気の病院にならないと収入アップは見込めないからです。

しかし、なかには年収1,000万円〜2,000万円ほど稼ぐ開業獣医師もいます。

リスクはありますが、成功すれば勤務医に比べてはるかに多くの収入を得られる可能性があるのが、独立・開業のメリットといえるでしょう。

獣医師としての技術や経験を磨くだけでなく、早いうちから経営者としてのスキルを高めたり、開業資金を貯めるなど準備をしておくことが大切です。