気象予報士になるための大学・予備校・通信講座

気象予報士になるための学校の種類

気象予報士になるために特別な学歴は必要ありませんが、専門知識を学ぶために大学に進む人が多いようです。

ただし気象や地球について幅広く学べる大学は、いずれも有名大学に集中しており、狭き門となっています。

また、気象庁の将来の幹部候補を育成する気象大学校もあります。

気象大学校に進学すると、4年制で一般の大学と同じように一般教養と気象の専門科目を学ぶことができ、卒業後はほぼ自動的に気象庁に就職することができます。

気象大学校の難易度・合格率・倍率

そのほか、気象予報士の資格を取得するために予備校やスクールの講座を利用したり、通信講座で学んだりする人がいます。

気象予報士になるには? 資格を取るには?

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気象予報士になるための大学

気象を学べる大学

気象予報士を目指すためには気象や地球に関して学べる大学に行く方法があり、以下のような進路が考えられます。

・東京大学 理学部 地球惑星物理学
・京都大学大学院 理学研究科 地球惑星科学専攻 気象学研究室
・神戸大学大学院 海洋科学研究科 海洋・気象研究室
・筑波大学気候学・気象学分野
・北海道大学 理学部 地球惑星科学科
・九州大学 理学部 地球惑星科学科

こうした大学はいずれも日本の最先端の教育機関です。

気象予報士を養成するための大学や学部というわけではありませんが、地球環境のことや気象のことに関する最新の知識を学べることは間違いありません。

気象に関するプロフェッショナルになりたいという人にとっては、とても有意義な学びの場になるでしょう。

文系で学べる場所も

気象予報士の資格試験には学歴の条件はないので、文系の大学や学部を出ていても試験を受けることはできます。

しかし試験内容は物理や数学を理解していないと解けないものばかりです。

たとえ文系の大学や学部に進学するにしても、物理学や数学の知識を身につけておくことは欠かせないでしょう。

また文系の学部のなかにも、気象に関することを学べるところはあり、特に地理学については文系でも学べる学科や研究室を設けていることがあるので、このような学問からアプローチして気象について学ぶという方法もあります。

気象予報士を目指す場合「自分は文系だから無理」とあきらめてしまわずに、いろいろな可能性をさぐることが大切です。

気象予報士になるための予備校

通学講座の学習スタイル

気象予報士の試験は難しいことで知られており、受験を考える人の多くがさまざまな方法で試験対策をしています。

気象予報士の試験対策ができる予備校は全国に数多くあり、公務員受験や司法試験受験などあらゆるジャンルの試験対策ができる大手予備校にも「気象予報士受験コース」があります。

費用の平均は、入学金と受講料や教材費をあわせて30万円前後で、標準的な学習期間は8ヶ月から10ヶ月です。

小規模な塾の場合は講師が授業をして指導するのが一般的ですが、大手の予備校ではパソコンのモニターを通してオンラインでのライブ授業を受けるスタイルになっていることもあります。

予備校のメリット・デメリット

予備校を利用するメリットは、個人の実力に合わせた細かい指導を受けやすいということでしょう。

気象予報士の試験には学歴や年齢による制限がないぶん、受講生の実力には大きな差があります。

大学を出ているかどうかや、理系出身か文系出身かによって物理の基礎的な知識量が違うことが多いので、予備校ではこうしたベースの実力を考慮したうえで受講する授業を選択できることもあります。

また、すぐに講師にわからないところを聞けることや、同じ目標を持つ仲間と出会えるというのも大きなメリットです。

デメリットとしては、通信講座に比べると費用が割高になることがあげられます。

こうした予備校や塾がある地域は都市部に限られてくるので、地方在住者にとっては通うことが難しいという面もあります。

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気象予報士になるための通信講座

通信講座の学習スタイル

気象予報士の通信講座は数多くあり、標準的な学習期間は8ヶ月、受講費は7万円前後になることが多いようです。

講座はテキストやDVDを使って自力で学習するのがメインになりますが、模擬試験の答案を現役の気象予報士に添削してもらえたり、わからないところをメールやチャットで質問することができたりというサポート体制がとられていることもあります。

この期間内に合格できなかったときも、翌年の試験までは答案添削や質問応答のサービスを続けるとしている講座もあります。

通信講座のメリット・デメリット

通信講座のメリットは、通学コースに比べると費用が安いことと、自分の都合に合わせて勉強できることといえるでしょう。

通信講座を選択するのは、学生や社会人などで他の学業や仕事と両立させたいと考えている人が多いようです。

また地方在住で近所に予備校がないという人にとっても、通信講座は非常に役に立つものとなっています。

一方デメリットとしては、難易度の高い気象予報士の試験を自宅学習だけで乗り越えなければいけないので、スケジュール通りに履修を進めていくことや、自主的に勉強する姿勢がなければ、合格までの道が険しいという点です。

また通学のコースのように、講師や仲間がいるわけではないので、自分の力でしっかり乗り越えていく覚悟が必要です。

独学で気象予報士になれる?

独学で気象予報士の資格を取得している人も大勢います。

独学の場合は、市販の参考書やテキスト、過去問を利用して勉強しますが、もともと気象に関する基礎的な知識がある人でなければ難しいでしょう。