【2021年版】漁師の給料・年収はどれくらい? 初任給やボーナス、統計データも解説

 

漁師の年収は、漁業の種類や獲る魚の種類によっても大きく変わるのが特徴です。

ボリュームゾーンは400万円前後で、就職して漁師となる場合、給与は歩合で決まることが多く、その月や年の売り上げによって変動します。

また漁師には初任給という考えはなく、仕事ぶりや漁獲量に応じた歩合制となっており、一般的には18万円~20万円ほどが相場といわれていますが、地域によってはさらに安い場合もあります。

この記事では、漁師の給料・年収について解説します。

漁師の平均年収・給料の統計データ

漁師の年収は、漁業の種類や獲る魚の種類によっても大きく変わります。

漁業ではそのときどきの漁獲高によって収入が大きく変わることも特徴です。

漁師の平均年収・月収・ボーナス

賃金構造基本統計調査

厚生労働省の令和2年度賃金構造基本統計調査によると、漁師の平均年収は、44.5歳で348万円ほどとなっています。

・平均年齢:44.5歳
・勤続年数:9.5年
・労働時間/月:174時間/月
・超過労働: 8時間/月
・月額給与:252,500円
・年間賞与:450,400円
・平均年収:3,480,400円

求人サービス各社の統計データ

職業・出典 平均年収 年収詳細
カニ漁船漁師
(給料バンク)
1390万円~1845万円 20代の給料:100万円
30代の給料:120万円
40代の給料:125万円
初任給:30~万円
マグロ漁師
(給料バンク)
526万円~693万円 20代の給料:30万円
30代の給料:40万円
40代の給料:60万円
初任給:30~万円
カツオ漁師(一本釣り漁師)
(給料バンク)
490万円~645万円 20代の給料:31万円
30代の給料:40万円
40代の給料:50万円
初任給:20~万円
漁師
(Indeed)
3,786,432万円 月給268,086円
日給14,615円
時給1,173円

各社のデータより、漁師の年収は400〜1800万円の間となる実態が見えてきます。

漁師の手取りの平均月収・年収・ボーナスは

仮に年収を約350万円だと仮定すると、月収は約25万円手となります。

多くの漁師は自営業であるため、収入がそのまま手取りとなりますが、月によって安定した売り上げがあるとは限らないため、大きく変動します。

また、会社員のように定期的なボーナスは基本的にはありません。

なお、漁業組合等に就職して漁師となる場合、給与は歩合で決まることが多いため、採用時には年収で給与体系を説明することが多いようです。

漁師の初任給はどれくらい?

漁師には初任給という考えはなく、新人だとしても一定の給料がもらえるわけではなく仕事ぶりや漁獲量に応じた歩合制となっています。

一般的には18万円~20万円ほどが相場といわれていますが、地域によってはさらに安い場合もあります。

また漁業協同組合などに就職したり、一から漁師としての知識を教わるために弟子入りした場合も、同程度のことが多いようです。

漁師の勤務先の規模別の年収(令和2年度)

漁師の年収は、勤務先の企業規模とあまり相関がないようです。

10〜99人規模の事業所に勤める漁師の平均年収は351万円、100〜999人規模は313万円、1,000人以上の規模では394万円、10人以上規模の事業所平均は348万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「農林漁業従事者」で農家、庭師など他職業を含むデータです。

賃金構造基本統計調査より作成。本統計は調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。

漁師の勤務先の年齢別の年収(令和2年度)

令和2年度賃金構造基本統計調査によると、漁師の年収は、年齢が上がってもあまり変わらない傾向にあります。最も年収が高い世代は、40~44歳の426万円です。

全年代の平均年収は348万円となっています。

上記グラフの基タイトルは「農林漁業従事者」で農家、庭師など他職業を含むデータです。

漁師の福利厚生の特徴は?

漁師の福利厚生の特徴として、遠洋漁業の場合は船の上で過ごしている間は生活費がほとんどかかりません

家賃や光熱費や食費が必要ないため、収入のほどんどの額を貯金に回すことも可能です。

このため、一般的に遠洋漁業はお金が貯まる仕事だとも言われています。

漁師の給料・年収の特徴

自然災害に影響される

漁業をするうえで一番やっかいなのは、自然災害です。

大雨や台風がくると船を出せないため、どうしても漁獲高が落ち、収入が減ってしまいます。

また、東日本大震災のときのような自身や津波の被害も、漁業には大きな影響を与えるため、毎年同じように漁をしても収入が得られるとは限らない不安定な仕事です。

燃料の高騰や設備の維持費

燃油の価格の変動によっては、船のガソリン代がかさんでしまうこともあります。

また、漁師は自ら船や網、漁に関する設備などを維持していかなくてはならないため、支出が多いのが特徴です。

たとえ売上が多かったとしても、その分維持費がかさめば収入が大きく減ってしまうこともあります。

漁師の施設別の年収

遠洋漁業の年収

遠洋漁業は大型船で世界各地の海をめぐり大規模な漁を行う漁業のことで、マグロ漁船で知られます。

一度航海に出ると数ヶ月〜1年ほど帰ってこれないうえ、肉体的にも非常にハードです。

そのため、給料も水準より高く、月給で平均的には30〜35万円ほどになります。(水揚げ量によって金額は変わります)

経験を積み、海技免状を取得して船長となると、年収1000万も夢ではありません。

沿岸漁業の年収

沿岸漁業は、日帰りできる程度の沿岸部で行われる小規模な漁業です。

遠洋漁業に比べ天候や漁獲高に左右されやすいのが特徴で、年収は平均は200万円ほどといわれています。

漁師が収入を上げるためには?

漁師が収入を上げるためには?
  • 兼業漁師になる
  • 漁業組合等に入る
  • 漁の方法を見なおす

兼業漁師になる

漁業従事者の収入は非常に不安定なので、安定した稼ぎを得るために干物などの水産加工品を販売して収入をアップさせる方法があります。

また漁業と同時に農業も行ったり、旅館や飲食店を営み、獲ってきた魚を料理として出したりして兼業漁師となれば、より安定した収入を得られます

漁業組合等に入る

一般的に、漁師は自営業で働くのが収入アップへの一番の近道です。

ただし、自営業では不漁や自然災害などのために、一気に年収が減る恐れもあります。

一番収入が安定しているのは、漁業組合等に入ることです。

売上に関わらず定期的にお金がもらえるため、はじめは漁業組合に所属し、その後自営業に切り替えるという人もいます。

漁の方法を見なおす

漁師の中でも年収が高いといわれているのは、カニ・マグロ・カツオなどの遠洋漁業です。

こうした高収入を得られるような漁に転換したり、漁師から魚介類の養殖業に切り替えたりなど、漁の方法を見直し、新たな活路を見出す方法もあります。

「漁師の給料・年収」のまとめ

漁師の年収は漁業の種類や獲る魚の種類によっても大きく変わります。

漁師の福利厚生の特徴として、遠洋漁業の場合は船の上で過ごしている間は生活費がほとんどかからないため、遠洋漁業はお金が貯まりやすい仕事だとも言われています。

漁業従事者の収入は非常に不安定なので、安定した稼ぎを得るためには水産加工品を販売して収入をアップさせる方法があります。