動物飼育員の求人・採用の状況

動物飼育員の就職先にはどんなところがある?

動物飼育員の代表的な就職先としては、動物園や水族館が挙げられます。

2020年時点で「公益社団法人 日本動物園水族館協会・JAZA」に加盟する動物園は全国で91施設、水族館は57施設です。

参考:日本動物園水族館協会

動物園の場合は、サファリパークなどの動物テーマパーク、あるいは熊だけ、猿だけなどの専門動物園があります。

水族館の場合は、海の生き物を中心に展示やショーを行う水族館や、地元の生き物や淡水魚専門の水族館など、特色はさまざまです。

それらの運営を大きく分けると、民間企業が母体となって運営する施設と、公立の施設の2種類があります。

民間企業の場合はその企業がもうける選考を受けて採用となりますが、公立の場合は公務員試験に合格しなければいけません。

公務員試験の受験資格は年齢制限があり、「高卒枠」「大卒枠」など地方自治体によって異なるので、事前に確認しておく必要があります。

動物飼育員の求人の状況

動物飼育員の求人は、今いる飼育員が育休に入ったり退職するタイミングで欠員が出た場合に、欠員募集で出ることが多いです。

民間や公営に限らず、飼育員の定期採用はあまり行われていません。

そのため動物の生態や飼育などについて専門的に学んだ場合でも、必ずしもすぐ就職につながるとは限らず、本人の努力に加え、運やタイミングもあるのが事実です。

動物飼育員を目指す人は、求人情報を常に追いかけていくことが必要になってくるでしょう。

しかしひとたび求人が出ると、倍率は民間で数十倍、人気の効率動物園では100倍近くなるといわれています。

これほどの難関を突破しなければ、動物飼育員にはなれません。

給料や待遇の面で考えると、少しでも安定した「正規職員」が理想的ですが、最近では、動物飼育員は「臨時職員」として採用されることも増えています。

この仕事では即戦力になれる人が好まれることを考えると、まず臨時職員として現場に入り、経験を積んだ上で正規職員へのスタップアップを目指すことを検討する必要があるかもしれません。

実際アルバイトとして仕事をスタートし、そのまま働きぶりが認められて正社員になった事例もあります。

全体として募集が少ない分、アルバイトであっても飼育員の仕事ができることは、その後につながるチャンスになるでしょう。

動物飼育員の就職先の選び方

求人情報をチェックするポイント

動物飼育員は求人数が少ないため、「なれればどこでもいい!」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、就職先選びは念入りに行いましょう。

選び方で気をつけたいのは「勤務地」や「勤務時間」「休日」などです。

動物飼育員の求人が出ると、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地から募集が集中します。

しかし地元から遠く離れた動物園に就職でき、せっかく動物飼育員になれたとしても、現地の気候や文化が肌に合わず、離職してしまう人もいます。

動物園や飼育員は街から離れた場所に作られていることもあるため、その後の生活が支障なくできるかどうかも確認しておきましょう。

また勤務時間は、その施設の開園時間に合わせての勤務になりますが、夜遅くまで営業している場合はシフト制で早番・遅番で勤務することもあります。

なかには夜勤や宿直制度が取り入れられている施設もあるため、体力勝負の飼育員だからこそ、ムリなく働けるかどうかを確認しておくことが必要です。

休日は公立の場合は週休2日が一般的ですが、民間で人手が足りない動物園や水族館では、週休1日の場合もあります。

実際に現地に足を運べるとベスト

応募前には、できれば実際に動物園や水族館に足を運んでおきましょう。

扱っている動物や生き物、施設の規模、展示方法や、注力している調査・研究対象の動物は施設ごとに異なるからです。

事前に公式サイトなどで調べることももちろん大切ですが、実際に現地では動物たちが生き生きと暮らしている様子や、飼育員との関係性など雰囲気もつかめるはずです。

飼育方法や方針は就職する動物園や水族館に従うことになるため、応募前に実際に足を運んで、自分の目で見て、肌で感じることができればベストでしょう。

動物飼育員の志望動機・面接

動物飼育員を目指す人が「動物好き」であることは当たり前だからこそ、志望動機は、他人と差別化するエピソードを考えることが必要です。

「なぜ動物が好きなのか?」「なぜ動物飼育員になりたいのか?」「この動物園でどんな動物飼育員になりたいのか?」など具体的な経験や目標を交えて話すとよいでしょう。

多くの人は動物園や水族館の役割である「種の保存」「教育」「調査・研究」「レクリエーション」の4つのどれかに絡めて、たとえば「お客さまを笑顔にしたい」「魚の調査・研究をしたい」と志望動機をまとめています。

また面接には多くの応募者が殺到するため、ライバルに差をつけるために、志望する動物園や水族館のことを念入りに調べ上げておくことも大切です。

動物飼育員の適性である「忍耐力」「体力」「好奇心旺盛」などがアピールポイントになるので、しっかり伝えられるよう、事前に練習しておくとよいでしょう。

動物飼育員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

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就職先はどのように探したらいい?

動物飼育員の就職先は募集枠が決して多くないため、日頃からアンテナを張り、チャンスを掴み取る努力が必要です。

求人サイトやハローワークなどで募集がかけられることがあるため、まめにチェックしておくとよいでしょう。

公立の動物飼育員で働きたい場合は、公務員試験に合格しなければいけませんが、採用予定がない年は試験が実施されないこともあるようです。

一部の動物関連の専門学校には、動物園から直接、飼育員の募集が届くこともあります。

それまで卒業生を多く輩出していたり、動物園などとのパイプがあるような学校を選ぶと、就職の面では多少有利になるかもしれません。

また授業の一環として動物園で研修を行う学校の場合、その時期に関係者との人脈を作っておくことで、卒業後に声をかけてもらえたという人もいます。

正社員募集はめったに行われていませんが、アルバイトの募集は比較的多くされているため、まずはアルバイトとして実務経験を積むのもひとつの手です。