兼業漁師とは? 副業で働ける?

漁以外の仕事もする「兼業漁師

漁師のなかには、漁業と同時に他の仕事もしながら生計を立てている「兼業漁師」がいます。

兼業漁師の場合、一週間のうち何日かだけ漁に出たり、あるいは短時間だけ漁に出たりというスタイルをとることで、複数の仕事を両立させています。

よくあるケースが、自分の田んぼや畑を持っていて、農業と漁業を両方させているケースです。

この場合は、早朝から漁に出て、昼すぎに帰って来てから農業をすることになります。

農業の場合、どうしても収穫期に忙しさが集中するので、この時期だけ漁業は休業するということも多いようです。

また飲食店や旅館を経営していて、自分が獲ってきた魚で料理を作って出しているケースもあります。

特に港町では観光客向けに海産物を出すことも多いので、漁師自身が獲ってきた魚はお客さんにも喜ばれるようです。

そのほか、兼業漁師のスタイルをとっている人のなかには、漁業の仕事が減少する時期に合わせて出稼ぎをするという人もいます。

会社員の「兼業漁師」

「兼業漁師」のなかには、会社員をしながら漁師をしている人たちもいます。

平日はサラリーマンとして会社で働き、土日限定で漁師をするというような働き方で、いわば副業ともいえます。

こうした選択をとる人の多くは、代々漁師をしている家で、もともと船や漁具を持っている人たちです。

「漁師の仕事を継ぐことはできなかったけど、週末だけでも親の手伝いをしたい」という思いや「今は会社員だけど、定年退職したら漁業に専念したいから仕事に慣れたい」という思いで兼業の道を選ぶことが多いようです。

兼業漁師のメリット

兼業漁師は、体力的にはハードな面もありますが、漁以外の仕事で安定した収入を得ることができるという大きなメリットがあります。

漁師の仕事はどうしても収入が不安定で、天候によって仕事量も大きく左右されてしまいますが、兼業していることでそのリスクを押さえられます。

自分の獲った魚を加工・販売・流通させる場合にも、漁業以外の仕事をしていることでさまざまな情報が手に入り、コネクションも得やすくなります。

漁業以外の人とつながりがあり、販路を見つけやすいということは大きな強みになります。

また、仕事をしながら漁師の仕事を覚えておけば、本業を退職した後、親の後をついて漁業を行うことができるため、こうして仕事を手伝いながら経験を積む人も少なくないようです。

公務員でも漁業ができる

公務員の中には、副業として漁業をする人もいます。

基本的に公務員は副業が認められていませんが、農業、牧畜、酪農など、一部の仕事に限定して副業が認められています。

平日は公務員として働き、休日は実家の漁業を手伝うといったことは問題ありません。

ただし、これはもともと実家が漁業を営んでいるなど、小規模かつ本業に差し支えない程度の時間と収入であることが条件で、漁業で大きな収入を得ようという場合は副業として認められません。