動物飼育員の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

動物飼育員を目指すきっかけで多いものは?

動物飼育員を目指す人は、やはり「動物が好きな気持ち」をきっかけにしています。

動物に強い関心があり、愛情を込めて毎日お世話したい、深く関わっていきたいといった思いです。

その先の具体的な志望理由は、人によってさまざまです。

たとえば、動物園の動物や自分で飼っているペットの姿に思わず笑顔になったり、癒された経験をもつ人であれば、「動物たちのかわいい姿を見てほしい」「動物を見て元気になってほしい」といった思いをもつことがあります。

あるいは「ゾウの生態についてより詳しくなりたい」「深海魚について研究したい」など、特定の動物に関しての興味が強く、そこから知識を深めたいと考える人もいます。

さらに小さな頃から通っていた水族館のショーや、動物たちのことを詳しく教えてくれた動物飼育員に憧れるなど、動物園での体験から動物飼育員を目指す人、また動物保護の観点から、動物たちのためにできることをしたいという使命感を抱く人もいます。

「動物が好きな気持ち」は同じでも、志望する理由は、興味の方向によって多様です。

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動物飼育員の志望動機の考え方

動物飼育員を目指す人が「動物好き」であるのは当たり前です。

だからこそ、志望動機では他人と差別化するためのエピソードを考えましょう。

動物飼育員の面接では確実に志望動機が問われますし、たとえば公務員の動物飼育員になりたい場合は、自治体によっては指定の受験申込書に志望動機を書く欄が用意されていることがあります。

動物飼育員は人気が高い割に、採用人数が小さい職業です。

「動物と一緒にいるのが何よりも幸せ!」「動物のそばで一生働きたい!」と熱意を持っていたとしても、思いを上手に伝えることができなければ、書類選考ではねられてしまうこともあります。

だからこそ、志望動機を考えるときには、自分ならではの具体的なストーリーを織り交ぜましょう。

採用担当者が、志望動機を読んだり聞いたときにそのシーンを想像しやすいと、より好感度は上がります。

ただ「動物が好き」なだけでなく、「なぜ動物が好きなのか?」「なぜ動物飼育員になりたいのか?」という理由を深掘りし、整理してみましょう。

なお、ペットとの関わりは具体的なエピソードを伝えやすいものの、動物園にいる動物とは飼育方法や習性が違うため、その違いをきちんと理解できていることを伝えることも大切です。

また動物園や水族館では、動物の世話だけでなく、動物の調査・研究、社会教育活動、野生動物の保護なども積極的に取り組んでおり、飼育員もその一翼を担います。

動物園によって注力する活動は異なりますが、志望先の動物園について念入りな下調べを行い、「飼育員としてその動物園で何をしたいのか?」という将来像や目標を見つけられると、志望動機は強いものになるでしょう。

動物飼育員の志望動機の例文

お客さまを笑顔にしたい

「私は、動物園が大好きでこれまでたくさんの動物たちに癒されてきました。だからこそ、今度は私がお客さまを笑顔にしたいと思い、動物飼育員を目指しました。

小さな頃から貴園にずっと通ってきて、動物たちと触れ合える工夫や、暮らしぶりがわかるようなイキイキした展示に魅力を感じています。

専門学校では動物の生態や飼育について、知識を深めてきましたが、今後も担当する動物の知識や経験を積み重ねていきたいです。

動物たちの魅力を引き出し、より動物たちを身近に感じてもらえるような工夫や取り組みができる動物飼育員を目指したいと思います。」

絶滅危惧種の動物を救いたい

「動物が好きで、絶滅危惧種の動物を救いたい気持ちから動物飼育員を目指しました。

大学では絶滅危惧種の動物研究をする中で、日本の動物園にはたくさんの絶滅危惧種がいることを知りました。

貴園では動物たちの繁殖を促すだけでなく、必要な動物たちは元の地域に戻すことを前提に飼育していることに共感しました。

知識を生かして動物たちにとって最適な環境作りをすることはもちろん、繁殖活動や調査・研究に注力しながら、絶滅危惧種の動物たちが救えるような動物飼育員を目指したいです。」

魚の調査・研究をしたい

「魚の生態について研究や調査を深めたいので、動物飼育員を目指しました。

大学では水産学を専攻し、海洋生物の研究や環境保全について学んできましたが、さらに研究を深めることで、日本や世界の魚たちがいきやすい環境づくりに貢献できるのではないかと考えています。

特に貴社ではペンギンや海洋生物についての研究が盛んなので、優れた環境で日々研究・調査できることに魅力に感じました。

魚たちが暮らしやすい環境を整えながら、繁殖や環境保全の観点で、活躍できる動物飼育員を目指したいと考えています。」

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動物飼育員の面接で聞かれること・注意点

動物飼育員の面接でよく聞かれることは「なぜこの動物園・水族館で働きたいのか」です。

新卒の面接の場合には、「学校で学んできたこと」「どのような飼育員になりたいのか」、中途面接では「これまでの経験」がよく聞かれるでしょう。

面接での注意点は、しっかり熱意を伝えられるように、事前準備を入念にしておくことです。

正直にいえば「動物飼育員になれるのであれば、どの動物園でもいい!」と考える人もいるかもしれませんが、動物園ごとに歴史も違えば、飼育されている動物も、運営姿勢も少しずつ異なります。

ライバルに差をつけるためにも、志望する動物園や水族館のことをしっかりと調べ上げた上で、アピールできるようにしましょう。

動物園を中心とする動物飼育員の採用は頻繁に行われておらず、また募集人数も少ないため、なるのは簡単ではありません。

最近では動物飼育員は学歴よりも、人柄や経験重視で採用される傾向にあるため、面接で熱意や人柄を深く知ろうとするケースが多いです。

面接が数回実施される場合や、グループ面接と個人面接を行う場合など、その形態は動物園によって異なるのであらゆる面接を想定しておくと安心でしょう。

また特別に好きな動物がいる場合に「ライオンが好き」「キリンが好き」とアピールしがちですが、「どの動物に対してもきちんと世話ができる」という責任感をアピールすることも大切です。

動物飼育員は希望通りの動物に配属されないことも多々ありますし、面接で特定の動物の名前を出すと、「希望する動物の担当に就けなかったらどうしますか?」と聞かれることもあります。

服装や身だしなみも、第一印象を決める重要なポイントとなるため、好印象を持ってもらえるように気をけましょう。

動物飼育員の自己PRのポイント

動物飼育員の自己PRポイントは、動物飼育員の適性ともいえる「忍耐力がある」「体力に自信がある」「好奇心、探究心が旺盛である」などがアピールポイントになります。

動物飼育員は勤務時間の大半を動物と一緒に過ごすので、うまくいかないことがあっても諦めない忍耐力や、我慢強く信頼関係を築ける力が必要です。

また仕事のほとんどが体力仕事のため、体力に自信があることは、相当なアピールポイントとなるでしょう。

動物飼育員は世話をするだけでなく、生態を調査・研究することも大事な役割です。

そのため好奇心や探究心がある人は、より動物たちの習性を深くできる素質があることになります。

これらの中から1つのポイントに的を絞り、これまでの経験を織り交ぜながらオリジナルのエピソードを作ると、採用担当の心に刺さる自己PRポイントになるでしょう。

動物飼育員の履歴書で気をつけるべきことは?

動物飼育員の履歴書で気をつけるべきことは、即戦力として動物園でどんな力を発揮できるのかを明記することです。

動物飼育員の採用は少ないため、動物園や水族館側はできるだけ質の高い人を採用したいと考えています。

そのためどれだけ経験があり、勉強をしたかをアピールすることが選考を有利に進めることにつなげられるのです。

たとえば専門学校や大学で勉強してきたこと、「獣医師」や「学芸員」などの資格、動物飼育員として生かせそうな職務経歴などを具体的に記載しましょう。

「体力に自信がある」「コミュニケーションを活かして来園者を喜ばせたい」など動物飼育員として貢献できそうな点を、アピールポイントとしてまとめるのがおすすめです。