動物看護師になるには? 国家資格化されるって本当? 現状と今後の見通し

動物看護師になるには必須の資格はありません。

しかし、実際に動物看護師として動物病院などに勤めるには専門知識が必要とされ、民間資格を取得する人が多いです。

この記事では、動物看護師になる方法を具体的に解説します。

動物看護師を取り巻く現状や将来性についても紹介するので、動物看護師を目指す方は参考にしてみてください。

動物看護師になるには? 国家資格は必要?

動物看護師_画像

動物看護師になるには必ずしも資格は必要ではなく、現在は国家資格や公的な資格もありません。

そのため、動物看護師の仕事に関連する資格がなくても動物病院等に就職することは可能です。

ただし、「動物看護師」の資格を取得していることで一定の知識や技術があると見なされ、就職に有利になるケースがあり、国家資格化の動きもあります。

この章では、動物看護師になるにはどうすればよいのか、動物看護師の現状や通うと有利な学校、就職先などを詳細に解説します。

動物看護師は国家資格なしでもなれるが国家資格化の動きあり

動物看護師になるには、現状では特別な資格は必要なく、誰もがなることができます。

ただし、現実的に動物病院などに勤務するためには以下のような民間資格を取得し、知識を身に着ける必要があります。

  • 認定動物看護師:動物看護師統一認定機構
  • 動物衛生看護師:日本動物衛生看護師協会認定(JAHTA)アニマル・ヘルス・テクニシャン
  • 小動物看護士;一般社団法人日本ペット技能検定協会

現在、最も一般的に知られている資格が「認定動物看護師」です。

「認定動物看護師」資格を取得することで、専門的な知識やスキルがあるとみなされ、これまでに認定動物看護師の登録者数は22,723名となっています。(2019年5月現在)

これまでは、複数の動物看護団体が個別に動物看護師の民間資格を認定していましたが、2012年からは動物看護師資格の統一認定試験がスタートし、今後は国家資格化する動きも見られます。

これから動物看護師を目指すのであれば、動物看護関連の学校を卒業して、動物看護師の認定試験を受けるのが近道といえるでしょう。

認定動物看護師の資格を取得するには

認定動物看護師の受験資格を得るには以下の2通りの方法があります。

  • 条件を満たした専修学校専門課程あるいは大学の授業を修了している
  • 動物看護師統一認定機構の受験資格審査により個別に認められた人

受験資格は、動物看護師統一認定機構が推奨したコアカリキュラムに基づく「動物看護学」を教育する学科あるいはコースを有する専修学校専門課程あるいは大学において、認定動物看護師になるのに必要単位数または必要時間数を修了した人、または動物看護師統一認定機構の受験資格審査により個別に認められた人です。

動物看護師になるために資格は必要?

動物看護師になるには動物看護関連の学校に行くのが近道

動物看護師になるために、動物看護について学べる学校は、専門学校・短期大学・大学があります。

このうち、認定動物看護師試験を受けるための条件としては、「コアカリキュラム採用校」の学校を選ぶことが必要になります。

なお、動物看護師統一認定機構のコアカリキュラムを採用している大学や専修学校以外にも、動物看護について学べる専門学校やスクール、通信教育はいくつもあるため、自分のライフスタイルや予算にあった学校を選ぶとよいでしょう。

動物看護師になるための学校や必要な学歴は?(大学・専門学校)

動物看護師の資格はいつ国家資格化される?

現状のところ、いつ動物看護師が国家資格化されるかの目途は立っていません。

米国などでは動物看護師資格はすでに国家資格となっています。

より高度な仕事を任されているため、日本においても今後動物看護師の地位が高まり、ペットに対する医療がより高度なものになると予想されます。

動物看護師と動物看護士、正式名称はどっち?

「動物看護"師"」と記載されることが一般的ですが、「動物看護"士"」の記載もまだ見られます。

いまのところ動物看護師は国家資格ではないので、法律などで定められた正式名称はなく、どちらを使っても間違いではありません。

なぜ二つの名称があるかというと、民間団体が独自に資格試験を行っていたので統一されていなかったからです。

ただし、最も一般的な資格「認定動物看護"師"」を発行している団体が、動物看護師統一認定機構であり、今後は国家資格化を目指しています。

現在も「動物看護"士"」の資格を発行している団体もありますが、「動物看護師」が一般的だと考えて良いでしょう。

動物看護師になるにはどんな適性が必要?

動物看護師 なるには

動物看護師は、日々さまざまな動物と接することになるため、動物が好きでなければ務まらない仕事です。

しかし、動物好きというだけは不十分で他にも需要な適性があります。

動物看護師の適性1.精神的・体力的にタフ

弱っていたり、苦しんでいたりする動物に対して優しく触れ合うことができる人が向いているといえます。

また、病院での勤務となるので、動物を看取らなければいけないことも多々あります。

言葉が話せない動物を相手にするには苦労も多く、かなりの粘り強さが求められます。

体力的にも大型の動物を押さえたり、長時間勤務をこなしたりするため、ハードな仕事となりますが、いかなる状況でも冷静に対応する必要があります。

動物看護師の適性2.コミュニケーション能力

動物看護師は動物の親代わりとなる飼い主としっかりとコミュニケーションをとれることも大切です。

動物の病状の説明を受けたり、動物の病気の予防や食事指導なども飼い主を相手に行うからです。

また、獣医師とのコミュニケーションを適切に行って、治療の補助を行う必要もあります。

動物看護師に向いている人・適性・必要なスキル

動物看護師の将来性とキャリアプラン・キャリアパス

動物看護師という職業は比較的新しい職業のため、今後どのようなキャリアプラン・キャリアパスを築いていくかは注目が集まっています。

動物看護師の就職先・活躍の場はさまざま

動物看護師の就職先で最も多いのは動物病院ですが、他にも様々な活躍の場があります。

  • 動物病院
  • ペットホテル
  • ペットショップ
  • ペットサロン

動物病院と一口に言っても、街のかかりつけ医から皮膚科などの専門医、手術を行うことができる大型病院などがあり、病院によって仕事内容も様々です。

入院施設も備えている病院だと不規則な生活になることがあります。

動物病院の他にも、ペットショップやペットホテルなどで動物のケアをメインに仕事をする人もいます。

動物看護師は今後の需要も大きい

ペットを飼う人が増えた結果、動物病院の業務も増え、かつては獣医師のみであった動物病院も、動物看護師がいなければ仕事が回らなくなってきました。

動物看護師には、診療や手術のサポートから薬剤管理・病院の管理面・事務など、専門知識を生かしつつ幅広い役割を担うことが期待されています。

ペットを家族の一員と考える飼い主も多く、動物看護師の需要は今後も堅調であると予想できます。

今後は動物看護師に求められる知識や技術も専門的なものになっていくとともに、仕事の社会的地位はさらに高まっていくでしょう。

動物看護師は何歳まで目指せる?高卒でも目指せる?

動物看護師には特別な年齢制限はないため、熱意さえあればいつからでも目指すことができます。

ただし、治療のためにペットを押さえたり、ときには大きな動物と向き合ったりするハードな仕事のため、体力が十分でなければ勤め続けるのは難しいでしょう。

「認定動物看護師」試験を受けるには専門学校や大学で学ぶ必要がありますが、中には社会人や高卒の方も取得できる資格があります。

国家資格はいまのところないので、誰でも目指すことができる職業です。

動物看護師の仕事内容は?

動物看護師を目指すなら知っておきたい、具体的な仕事内容を簡潔にまとめました。

動物看護師は医療行為ができない

動物看護師は医療資格ではないので、投薬や採決などを行うことはできません。

主な勤務先となる動物病院での仕事内容の例は以下の通りです。

  • 獣医師の診察のサポート
  • 受付事務やカルテの整理
  • 飼い主から病状ヒアリング、ケアの説明
  • 入院している動物の世話

このように、動物看護師の仕事は多岐にわたります。

動物の診療を認められている獣医師が、診療・治療をしやすいように全面的なサポートをするのが、動物看護師の主な仕事内容と言えます。

24時間受付の動物病院であれば、不規則な生活になりますし、動物を相手にするので体力も必要です。

ハードな仕事であることも認識しておきましょう。

飼い主への指導とサポートも大事な仕事

飼い主へ、動物の健康維持のための指導を行ったり、病気の動物の様子を聞き取るなどの仕事も動物看護師の仕事です。

大変な仕事である一方、飼い主から感謝されたり、動物の命を救うこともできるやりがいの大きな仕事です。

動物看護師になるにはまとめ

動物看護師になるには、必須の資格はありませんが、「認定動物看護師」の資格を持っていると就職に優位になることが多いです。

資格の取得には、一定の条件を満たした大学や専門学校で必要単位を修了していることが必要です。

したがって、動物看護師になるには「動物看護学」を学べる学校へ進学することが最適と言えます。