森林インストラクターになるには? 必要な資格は?

森林インストラクターになるまでの道のり

森林インストラクターとして仕事をするためには、「一般社団法人全国森林レクリエーション協会」が主催する資格試験に合格する必要があります。

この試験に合格すると協会が作成する名簿に登録することができ、はれて森林インストラクターを名乗ることができます。

登録料を支払って手続きを完了すると、森林インストラクターの登録証と証明書、バッジが交付されます。

その後は各都道府県の農林系の部署に就職したり、アウトドアやツアー関係の会社に就職したり、NPOに所属してボランティアとして活動するなどの形で森林インストラクターとしての仕事を開始します。

なお、森林インストラクターとしての登録は5年ごとに更新する必要がありますので注意しましょう。

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森林インストラクターの資格・難易度

森林インストラクターの資格試験は、森林インストラクターとして必要な知識および技能の有無を判定することを目的としており、「一次試験」と「二次試験」からなります。

・一次試験:筆記試験
・二次試験:実技試験および面接

一次試験では「森林」「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」の4科目についての筆記試験が実施され、各科目ともに正答率6割以上が合格基準となります。

二次試験の実技試験では、あらかじめ提示される素材の一つを使って森林インストラクターとしての模擬演技を行います。

なお、協会が実施する「森林インストラクター養成講習」並びに、協会が認定する国や地方公共団体等が実施する森林インストラクターに関する講習の修了者は、申請により実技試験が免除されます。

森林インストラクター試験の難易度・合格率・費用

森林インストラクターになるための学校の種類

森林インストラクターになるためには、特別な学歴は必要ありません。

ただし、森林インストラクターになるためには資格試験に合格する必要がありますので、試験内容について勉強できる学部・学科であれば、授業内容が試験突破に役立つ可能性があります。

一次試験の筆記試験の内容は以下のとおりです。

・森林:森林の仕組み、植生の遷移、樹木、森林の動植物、森林の地質、土壌と水文、その他森林に関すること
・林業:山村と農林業、森林の効用、森林の施業、木材及び特用林産物(きのこを含む)の利用、その他林業に関すること
・森林内の野外活動:森林レクリエーション、キャンピング、ネイチャークラフト、その他森林内の野外活動に関すること
・安全及び教育:安全の知識(気象を含む)、救急処置法、環境教育、自然保護、指導技術、企画の立て方、その他安全及び教育に関すること

参考:一般社団法人全国森林レクリエーション協会 資格試験の概要

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森林インストラクターに向いている人

森林や自然が好きな人

森林インストラクターの仕事は、自然に囲まれた場所で行い、自然と密接に触れながら人々に自然の魅力を伝えます。

自然を愛し、自然を理解することができる人にとって、森林インストラクターは天職といえるのではないでしょうか。

コミュニケーションやプレゼンテーションが得意な人

森林インストラクターは、多くの人に自然の魅力を伝え、情報発信する仕事をこなします。

必然的に「人に説明をする機会」が多くなるため、コミュニケーション能力やプレゼンテーション技能などを必要としますので、これらを得意としている人に適性があるといえます。

危機管理能力がある人

森林教室や森林ツアーは、参加者が自然と深く関わることができる貴重な機会であると同時に、怪我、遭難などのリスクも伴います。

急な落雷や豪雨などによる倒木・土砂崩れなどの危険から自分や参加者を守るためには、森林インストラクターは危機管理能力に優れていることが求められます。

森林インストラクターに向いている人・適性・必要なスキル

森林インストラクターのキャリアプラン・キャリアパス

森林インストラクターになるためには、自然に関するさまざまな知識や技能を必要とします。

これらのスキルは、森林インストラクターとして第一線で働く以外にも、さまざまな活用方法があります。

例えば、植物や森林に関する知識を生かして「樹木医」などの形で自然と関わったり、森林インストラクターとしての経験を生かして「アウトドアショップ」を開いてお客さんに適切なアドバイスをするといった形もあります。

もちろん、個人的な趣味として、アウトドアやバードウォッチングなどに森林インストラクターとしての知識や技能を生かすという方法もあります。

森林インストラクターを目指せる年齢は?

森林インストラクターになるためには資格試験に合格しなければなりませんが、この受験資格の1つに「受験時において満20歳に達している」ことが挙げられています。

逆に、資格試験の受験資格に年齢の上限は設定されていませんので、例えば会社を定年退職した後に森林インストラクターの資格試験に挑むという方法も選択できます。

ただし、森林インストラクターは体力を必要とする仕事でもありますので、あまり高齢で体力に自信がないと仕事が辛いと感じてしまう可能性もあります。

そのあたりは働き方次第という側面もありますので、基本的に「年齢を気にすることなく森林インストラクターを目指すことができるんだ」ということを覚えておいてください。

森林インストラクターは高卒から目指せる?

森林インストラクターの受験資格に、特別な学歴や経歴は求められていません。

ただし、森林インストラクターの資格試験には「受験時において満20歳に達している」という条件があるため、高校を卒業する予定または卒業したばかりの状況では年齢の条件を満たしていない可能性もあります。

とはいえ、年齢は時間が経過すれば条件をクリアすることができますので、「高卒でも森林インストラクターを目指せるのか?」については問題ないと考えて良いでしょう。

ただ、森林インストラクターの資格試験には筆記試験があり、森林や自然環境に関する知識が問われますので、そのための勉強は欠かせません。

森林インストラクターは女性でもなれる?

体力が必要な森林インストラクターは男性が多いイメージがありますが、女性でも森林インストラクターとして活躍することはできます。

昨今、アウトドアブームにより自然に触れたいと希望する女性も多くなり、女性ならではの目線でガイドできる女性の森林インストラクターの需要は高まっています。

資格試験においても、女性だから有利不利があるというわけではありません。

女性の森林インストラクターのキャリアパス・結婚後の生活