ブリーダーとして独立・開業するには?

フリーランスのブリーダーの働き方・仕事内容

フリーランスのブリーダーの働き方は、動物たち中心の生活になります。

朝は散歩から始まるので、特に夏場は涼しい時間帯の4:00や5:00頃から仕事を開始する人も多いです。

日中はエサやり、清掃など動物たちの世話をしながら、隙間時間に買い物に出かけたり、事務作業などをこなすので、あっという間に夜を迎えます。

出産がある場合は24時間体制で付き添うこともあるため、そのまま寝ずに対応することもあるでしょう。

仕事内容はまずは日常的な世話はもちろん、適切な繁殖を行うこと、取引先のペットショップなどの企業や飼い主となるお客さまへの営業も含まれます。

インターネットで販売する場合にはホームページの運用や、問い合わせ対応、実際に飼うときにアドバイスをすることなども大切な仕事です。

また会社員とは違い、経費管理なども自分で行わなければいけないため、細かい仕事も含めると業務内容は多岐にわたります。

フリーランスのブリーダーになるまでのキャリアパス

ブリーダーになるには、特別な資格や免許は必要ありません。

しかし動物をきちんとした環境で飼育し繁殖を行うために、動物の生態に関することはもちろん、食生活や病気などに関する知識も必要となります。

これらの正しい知識を持っていなかったり、経験が浅いまま独立開業をしても、ブリーダーとして成功することは難しいでしょう。

そのため多くの人は、動物の専門学校や通信講座などで体系的に知識を身につけてから、トップブリーダーのもとで修行をしたり、ブリーダー業を営む会社に勤めて、スキルを身につけてから独立を目指します。

いよいよフリーランスのブリーダーになる前には、「動物取扱業の届け出」「開業資金」「法律」について気をつけなければいけません。

いざ独立してブリーダーとして販売を行うには、事前に「動物取扱業」の届け出が必要になります。

動物取扱業の届け出をするには「動物取扱責任者」の資格を取る必要があり、この資格取得には以下の3つの要件のいずれかを満たす必要があります。

・動物病院やペットショップなどで6ヶ月以上の実務経験を積む
・1年以上教育する動物に関する学校(大学・短大・専門学校など)を卒業している
・動物関連の資格を持っている

動物取扱責任者となったのち、登録申請や施設の立ち入り検査など所定の手続きを終えると、営業を開始することができます。

詳細は各都道府県で若干の違いがあるため、開業したい地区を管轄する健康福祉センター(保健所)などに確認してください。

また動物を交配し、出産させて流通に至るまでは、収入がゼロの状態になります。

収入が得られるまでの期間、動物のエサ代はもちろん、ワクチンの接種費用、万が一病気になったときの病院の費用など、諸経費も必要です。

個人で小規模のブリーダー業を営む場合には、大掛かりな設備を用意しなくても問題ないものの、こうした費用などを踏まえて開業資金は計画的に貯めておくとよいでしょう。

また「動物愛護管理法」という法律も理解しておくことが大切です。

「インターネット販売の規制」では、ブリーダーがインターネットを介して動物を販売する場合、最低でも1回は購入者と直接会い、説明や現物確認をしなければいけません。

また「多頭飼育」についても、住んでいる地域によっては条例で一定頭数以上は届け出が求められることもあるので、最新情報を常にチェックするようにしておきましょう。

フリーランスのブリーダーになるには、知識や経験を身につける期間と、法律上の条件をクリアしたり、開業資金を貯める計画が必要です。

フリーランスのブリーダーのメリット・デメリット

フリーランスのブリーダーのメリットは、自分の理想のブリーディングができることでしょう。

トップブリーダーのもとや企業で働く場合は、師匠や会社の方針に従わなければいけません。

しかし独立・開業をすれば、自分の思い通りに世話をしたり、繁殖させることが可能です。

さらに自分のライフスタイルに合わせて、仕事ができることも魅力でしょう。

動物たちのお世話は年中無休で大変なときもありますが、環境が整っていれば、休みが取れないわけではありません。

短時間リフレッシュに出かけたり、仕事の合間に家庭の用事を済ませたりできるのは、フリーランスならではの時間の使い方といえるでしょう。

逆にデメリットは、正しい知識を持たずに経験が浅いまま独立開業しても、ブリーダーとして成功するのは簡単ではないことです。

さらに、すべての責任を負う必要があるとも忘れてはいけません。

昼夜を問わず動物の世話をしなければいけなかったり、場合によっては動物の死に立ち会わなくてはならないこともありますから、独立の前にはそうした厳しさをしっかりと理解しておきたいものです。

フリーランスのブリーダーの給料・年収

フリーランスのブリーダーの給料・年収は、ピンキリといえます。

飼育している動物たちが計画通り子供を産めるかや、想定どおりの金額で購入してもらえるかは、そのときにならないとわかりません。

犬を繁殖させるには、エサ代、ペットシート代、ワクチン代、病院の診察代などさまざまな諸経費がかかるため、売り上げから経費を差し引いた金額が収入になります。

そのため収入が不安定になりやすく、経費を差し引くと年収200万円にも満たないブリーダーもいるようです。

その一方で、トップブリーダーとして成功し、年収1000万円以上稼ぐ人もいます。

世界的トップブリーダーとして著名になればかなりの金額を稼ぐことができるため、実力によって給料や年収が大きく変わる仕事だといえるでしょう。