女性の農家のキャリアパス・結婚後の生活

農家をしている女性はどのようにキャリアアップをしていけばよいのでしょうか?

結婚後も農家を続けることが可能なのか、また、農家に嫁いだ場合は自分も農業をしなければならないのか。

ここでは農家をしている女性のキャリアパスと結婚後の生活について解説していきます。

女性の農家の現状

平成31年度の農業就業人口は168万1000人で、そのうち76万4000人が女性です。

また平成29年の新規就農者数は約55万7000人で、そのうち約13万2000人が女性とのことです。

女性の就農の割合が高いとはいえ、全体としては配偶者や実家が農家だからという家庭環境が原因でやむを得ず家族経営の農家世帯に入ることが多いのが現状です。

女性の農家の強み・弱み

食べ物を生産する農業に意義があると感じて、やり方しだいで向上できると確信する女性農家は非常に多いです。

女性は家事や育児など日々の生活のなかで、消費者として作物と接する機会が多くあり、こうした主婦や母親の目線から出たアイデアが農業に生かされることも多くあります。

とくに加工や販売、流通を含めた農業の経営面で効果的な企画を発案できる可能性が高いといえるでしょう。

食べることは生きることそのものであり、その重要性を生活のなかで実感する女性こそ、農業に携わりこれからの農業を担っていく必要があるといえるでしょう。

子どもたちの将来まで見すえるような高い志をもって農業を楽しむ女性が増えたことよって「農業女子」という新たなムーヴメントも生まれつつあります。

農家の結婚後の働き方・雇用形態

従来の「農家の嫁」のイメージを覆す

農家の後継者の方と結婚するか、または農家出身ではなくても夫が就農すれば、その妻は必然的に農家になることが多いのが現状です。

かつては農家の嫁として子育てをしながら家事もこなしたうえで農作業を行うなど、朝から晩まで忙しくすることも多くありました。

しかし近年では農家出身の女性自身が後継者となるケースが増えました。また「農家の嫁」として夫と一緒に農業をするうちに妻のアイデアで経営を向上させたりするというケースも増えています。

これは女性のほうが消費者の目線に立ちやすく、有効な企画を考えられることが示された証拠といえるでしょう。

農業簿記を担当する

かつては夫と一緒に畑に出て重労働をするのが当たり前と考えられていましたが、今では畑は夫に任せ、妻は農業簿記を担当するというケースも増えています。

独立した自営農家ならば毎年必ず確定申告をする必要があり、農家ならではの「勘定科目」を覚えて、農業経営の「貸借対照表」や「損益計算書」を作成するなど、「農業簿記」の知識が必要です。

こうした知識を身につけることによって、夫を裏方として支えながら農業を事業としてとらえ、成果を挙げる女性も増えています。

農家は子育てしながら働ける?

農家は子育てをしながらでも働くことはできますが、どうしても子どもが小さいうちは重労働ができなかったり、朝から晩までの作業は難しかったりするでしょう。

そんななか、子育てをしながらできる農家の仕事もあります。

経理を覚えて経費を節約したり、商品化のアイデアを練ったり、販売先や流通ルートを拡大したりなど営農計画に携わる仕事は自宅でできる仕事のひとつです。

また農家同士はもちろん、ほかの分野で活躍する人たちとのネットワークづくりも大切な仕事ですし、子どもの食事をつくる中で気づいたことが新たなアイデアとなることも少なくないでしょう。

農家は親兄弟などと同居して働く人も少なくないため、家族と過ごす時間も長く、仕事と子育てを両立しながら仕事ができるのは農家ならではのメリットといえるでしょう。

農家は女性が一生働ける仕事?

農家は女性でも男性と同じように働くことは可能ですし、年齢を重ねてもできる仕事です。

農業を続けるうえで体力面の問題が出てきますが、作物の加工や販売、流通といったさまざまな仕事を担いながら農業に携わることは決して難しいことではありません。

結婚したり子育てをしたりしながらでもできる仕事は多いため、自分のライフスタイルや家庭状況、体力などと相談しながら続けていく道を探っていくとよいでしょう。

女性農家のまとめ

かつては農家に嫁ぐと、「家事と育児をしながら農家の手伝いもする」といったケースが多かったと思いますが、昨今では、農作物を育てるのは夫に任せ、農業簿記や経理を担当したり、商品化のアイデアを考案したりと、裏方として農家を支えるケースも増えてきています。

また、家事をする中で食事をつくる機会が多いことから食の重要性を実感しやすく、さまざまな企画が思い浮かびやすいのも女性ならではです。

結婚後もストレスなく農家の仕事をするには、家族とよく話し合って役割分担をすることが大切だと言えるでしょう。