気象予報士の1日の流れとスケジュール・勤務時間や休日についても解説

民間の気象会社で働く気象予報士の1日

9:00 出勤
気象衛星や気象台のレーダーなどの観測システムから送られてきた気象情報を確認し、問題がありそうな点はないかをチェックします。
10:00 情報収集
気象情報をクライアントの求める気象予測に沿った形で分析し、要望に合わせた気象予測を行うための情報を収集・整理します。
12:00 休憩
13:00 打ち合わせ
昼過ぎから夕方にかけては会議が多く、クライアントと電話やオンライン会議で天候情報を交換します。
15:00 資料作成
クライアントに提出する資料の作成を行います。
18:00 退勤
問題がなければ定時で仕事を終えますが、気象警報が出ているときや天候が荒れることが予測されている場合は遅くまで仕事をしたり泊り込みで対応したりすることもあります。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

放送局で働く気象予報士の1日

12:30 出勤
今日の気象情報の資料に目を通します。
ニュースで伝える気象情報は気象会社ほど厳密な分析を必要としませんが、ニュースは数時間おきにあるので、出勤してからは情報取得と分析の繰り返しが続きます。
13:00 原稿作成
お昼の情報番組の天気予報コーナーに向けて原稿を作成し、出演準備をします。
14:30 リハーサル
天気コーナーのリハーサルをした後、説明がうまくいかなかったところや分かりづらかったところは原稿を修正します。
放送直前は忙しく、トイレ休憩や水分補給さえままならぬまま本番に突入することも珍しくありません。
15:00 情報番組の本番放送
16:00 休憩
17:00 情報収集
過去のデータなどを見ながら天気コーナーで紹介できるものはないか、身近な気象に関するネタはないかなどを収集します。
天気をわかりやすく的確に伝えるためにはこうした情報収集も欠かせません。
19:00 原稿作成
夜のニュース番組の天気予報コーナーに向けて原稿を作成します。
20:30 リハーサル
リハーサル後原稿を修正したり、一緒に出演するお天気キャスターと打ち合わせをしたりします。
21:00 ニュース番組の本番放送
22:00 スタッフと反省会・明日の打ち合わせ
23:00 退勤

気象予報士の業務スケジュール

民間の気象会社で働く場合

民間の気象会社はクライアントの求める条件の気象情報を分析し、気象予測を提供することが主な業務です。

クライアントが食料品メーカーの場合だと、季節ごとの大まかな気象予想を求められますし、イベント会社だと、コンサートやイベントの当日の狭い範囲での天気予想を求められます。

その時期の気温や湿度、前線の動きなどの条件はもちろん、クライアントに指示された地理的な要因も考えて分析することが必要で、クライアントの求める情報によって働き方は異なります。

一般的には朝出勤し夕方帰宅する生活となりますが、担当する業務によっては24時間交代制や日勤と夜勤のシフト制で働くところもあります。

また異常気象時などは泊り込みで働くこともあり、不規則なスケジュールで働くことも多くあります。

メディアで働く場合

テレビ局新聞社などのメディア関係で働く気象予報士の場合、ニュースで気象情報を伝えるまでの間に気象庁の発表した情報の分析をしなければいけませんので、仕事はスピード勝負となります。

とくにテレビ番組のニュースは早朝から深夜まで一日中放送しているので、テレビ局のスタッフや気象予報士はシフトを組んで24時間体制で働いています。

気象予報士の休日

天気予報は24時間365日休むことなく発信される情報です。

暑さや雨や雪など、ときには人命を左右するほど大切な情報となるだけに「土日だから」「お正月だから」休むというわけにはいきません。

気象予報士は土日祝日に休暇を取るのが難しく、一般的にはシフト制での勤務となり、平日が休みになることも多くあります。

大手の民間企業や国家公務員の場合は、長期休暇や有給が比較的取りやすい環境にありますが、中小企業で人手が少ない場合は、長期休暇を取ることも難しいでしょう。

また、休みの予定であっても、急に天候が変わって台風が直撃したり大雨が降ったりして災害が起きると、急きょ出勤しなければいけないということもあります。

自然相手の仕事だけに、思うように休めるわけではないということを知っておきましょう。

気象予報士の残業時間

気象予報士という職業は、専門性が高く安定した雇用が見込めるというイメージがある一方で、早朝から深夜までの長時間勤務があったり休日や休憩時間が少なかったりすることもあります。

ただし、残業手当・深夜手当が充実した職場も多くあり、とくに気象予報士を採用する枠をあらかじめ設けている企業では、こうした雇用条件に気を配っているケースが多く見られます。

気象予報士に夜勤はある?

夜勤のある職場として代表的なものは、メディア関係です。

テレビのニュース番組の裏方として働く気象予報士の場合は、ニュースの天気予報コーナーの時間までに確実に気象予測を立てなければいけません。

メディアは泊まり込みの勤務になったり深夜残業や早朝出勤があったりするのは当たり前の世界なので、どうしても生活は不規則になりがちです。

また民間の気象予報会社であっても、24時間体制で気象予報を行っている場合は、気象予報士も24時間体制で勤務をするのが一般的で、夜勤をすることも珍しくありません。

気象予報士は忙しい? 激務?

気象予報士の忙しさは時期によっても大きく異なります。

安定した穏やかな天候が続いている時期はそれほど忙しくありませんが、大雨の恐れがある梅雨の時期や台風シーズン、冬の大雪の日など天候が荒れる時期には、朝から晩まで一日中気象情報の分析に追われることになり、家に帰れない日が続くこともあります。

近年では「ゲリラ豪雨」と呼ばれる大雨が増えたり、季節外れの大雪が降ったりと、異常気象が多くなってきているので、気象予報士の出番はますます増えています。

このような時期の気象予報士は、人々の生活や命を守るために非常に重要な役割を担うため、自分自身の休みよりも仕事を優先して働くことが多くなります。

気象予報士になるためには、いざという時にしっかり働けるだけの体力と、日頃からの体調管理が欠かせないのです。