「銀行員」の仕事とは

銀行員の仕事内容

金融サービスの提供を行う職業

銀行員の仕事は大きく以下の3つに分けられます。

(1)お客さまの預貯金の管理を行う「預金業務」
(2)資金を必要としている企業や個人にお金を融資する「貸付業務」
(3)銀行口座を通して、債権や債務の決済をするために振込や送金を行う「為替業務」

日本全国にはたくさんの銀行があり、銀行員は日本経済を支える重要な役目を担う、金融業界を代表する職業です。

銀行には都市銀行、地方銀行、信用金庫、政府系銀行、ネット銀行など様々な種類があり、それぞれの使命に合わせてお客さまにサービス提供しています。

メガバンクなどの都市銀行では、国内業務に留まらず、海外進出するお客さまの手伝いをしたり、海外企業にも国内と同様のサービスを行ったりします。

銀行員の就職先・活躍の場

都市銀行から地方銀行までさまざま

日本国内にはたくさんの銀行が存在しており、希望の働き方ができる銀行を就職先に選ぶと良いでしょう。

例えば、都市銀行や外資系銀行の場合、相手にする企業やプロジェクトも大規模なので、銀行内の職種にもよりますが全国・全世界転勤も視野に入れなければいけません。

女性であっても総合職を選べば転居を伴う転勤があります。

地方銀行の場合も海外進出している所もありますが、ほとんどが地元企業や地元の方に対するサービスになるため、地元で腰を据えて働きたい方には向いています。

銀行員1日

残業は比較的少ないが日中は忙しい

一般的な銀行員の一日の流れは以下の通りです。

8:00 出社
昨日の仕事を片付け、その日の仕事の準備をします。

8:40 朝礼
連絡事項を同僚と共有します。

9:00 銀行開店
お客さまの来店や企業への訪問が始まります。

15:00 銀行閉店
口座作成・送金・融資などのオペレーションは15:00までに終わらせなければいけません。

15:30 勘定締め作業
オペレーションと実際に動かした現金に差がないことを確認し本部へ報告します。

17:00 事務作業
法人担当は格付や稟議作成など行います。

18:00 帰宅
遅くても20時までには帰宅します。

銀行員になるには

各銀行の就職試験を受ける

銀行員の活躍の場は、全国各地にある銀行です。そのため、まずは銀行の就職試験を受け、社員として採用されることが第一となります。

基本的に、総合職としての採用は「四年制大学卒業」が条件となっており、銀行で営業などを行いバリバリ働きたいと思っている場合はまず大学進学を目指しましょう。

為替や預金などの窓口業務を行う一般職の採用は、地方銀行であれば高卒や短大卒であっても採用枠がありますが、最近では大学卒の方が有利のようです。

銀行員の学校・学費

総合職は「四年制大学卒業」が必須

先述にもある通り、総合職として働きたい場合は「四年制大学卒業」が必須となり、特にメガバンクなどに採用されるためには有名大学を卒業すると有利になります。

中には、院卒や海外大学卒業の強者もいるので、採用したいと思わせるアピールできる強みを大学在学中に身につける必要があります。

また、地方銀行の場合は、その地方を代表するような国立・私立大学卒業だと有利になりますが、メガバンクほど学歴に対するハードルは高くないようです。

銀行員の資格・試験の難易度

入社前後は資格取得のオンパレード

銀行員は金融商品を取り扱うために様々な資格が必要です。

内定後から入社前までに証券外務員2種、1種の資格を取ることを推奨されますし、入社後も内部管理責任者や保険関係の資格など数多くの資格を取ることになります。

また、銀行内部で法務・財務・為替・外国為替・コンプライアンスなどのテストも多く、入社してしばらくは勉強漬けの毎日になることを覚悟しましょう。

余裕があれば簿記やFPの資格は就活前に取ることをおすすめします。

銀行員の給料・年収

一般的に安定した給料

一口に「銀行員」といっても、都市銀行、地方銀行、日本銀行、外資系銀行…など、活躍の場はさまざまです。

所属する銀行や職種によって年収は異なりますが、一般的な企業と比べて高い水準で、昇進により毎年基本給も上がって行くことが多いです。

都市銀行の総合職は、30代前半で年収1000万円を超えますが、地方銀行で働く銀行員の年収は、都市銀行のそれに比べて200万円ほど低いとされています。

一般職の年収は総合職に比べると下がるので、全体の平均年収は600万円ほどになります。

銀行員のやりがい、楽しさ

お客さまの喜ぶ姿が見られる

法人担当の場合はお客さまが新しいことにチャレンジする手助けができるのが魅力です。

例えば、新たに工場を作る時に融資をしたり、海外進出をする時に上手な外国送金の方法を考えたり、たくさんのことが考えられますが、お客さまに喜んでもらえるとやりがいを感じます。

また、銀行の送金は上手く行って当たり前という信頼があると思いますが、手作業でオペレーションを行っていることなので間違いもあります。

お客さまの操作ミスなどがあった時に迅速に対応して、お礼を言われるのも嬉しいです。

銀行員のつらいこと、大変なこと

厳しい態度を取らなければいけない

会社の業績が悪くなり、改善の見込みがなければどんなに長い付き合いでも追加融資を断ったり、回収したりと厳しい態度を取らないといけないです。

お客さまに伝えるのはつらいですが、銀行にとって企業が倒産して融資金を回収できないのは大きな痛手なので、その前に対応する必要があります。

また、銀行は決まりごとが多く、取引の際には書類の記入や提出書類を集めるなど面倒な事務が多く、監査で指摘されると昇進に響くこともあるので大変厳しいです。

銀行員に向いている人・適性

メンタルが強く攻めも守りもできる人

銀行員はお客さまの大切なお金を取り扱うために厳しいルールの中で仕事をします。

例えば業務中のミスはもちろんですが、帰り際にゴミを出し忘れたり、鍵を閉め忘れたりしただけで大問題になるので、細かいところにも注意が行き届く人ではないと辛いでしょう。

また、営業の場合はノルマも厳しく、ノルマの達成が昇進にも直接関わってきますが、細かいルールが守れていないと減点になります。

銀行は攻めも守りもできる人だけが出世ができる社会なのです。

銀行員志望動機・目指すきっかけ

経済の活性化に協力したい

銀行で働くと社会のお金の流れがよくわかります。

例えばある企業に融資をして新しく設備投資をすると、その設備が上手く稼働し売上が増えます。

会社の業績が大きくなり結果として従業員の給料が上がったり、取引が増えたりと経済の活性化に繋がります。

どんなに良い技術がある会社でもお金がなければ新しいことにチャレンジできないので、そこに協力できるというのは魅力です。

銀行員の雇用形態・働き方

50歳を過ぎると出向の可能性も

銀行員は正社員として採用され、個人の力量によって昇進していきます。

総合職は50歳を過ぎると役員になるような優秀な人材を除いて、支店長や次課長クラスは取引のある中小企業などへ出向することになります。

逆に昇進が遅かった層も銀行に残ることになりますが、ヘルプデスクや事務方など一般的に花形ではない部署に異動になります。

一般職はそのまま銀行に残ることが多いですが、支店で事務を行うのではなく新人教育などを行うことが多くなります。

銀行員の勤務時間・休日・生活

平日勤務で土日祝は完全休み

銀行員は基本的に暦通りに働きます。

平日は朝8時に出社し、夜は定時後仕事が終わった人から帰り、遅くても20時までには帰ることが多いです。

仕事の持ち出しなどは顧客情報管理の面から完全に禁止なので、オンとオフははっきりしています。

一般的な企業のようにお盆の時期に夏休みはありませんが、5日間好きな時に休みを取って良いので、土日と合わせて9連休を取ることができるのは魅力です。

大企業である程、働き方改革が進んでおり、夏休み以外の有給休暇も比較的取りやすいようです。

銀行員の求人・就職状況・需要

毎年採用試験があるが人数は減っている

銀行員の採用試験は毎年行われますが、最近はネットのサービスが増えたり、業績が思わしくなかったりという理由で採用人数は減っています。

特に一般職の窓口業務で行っていた仕事は、今後ますますネット化やAI化が進むと予想されます。

今後の一般職の仕事は融資事務や本部サポートの比重が増えそうです。

また、長引く低金利の影響から、融資しても利益を得ることが難しくなっており、特に地方銀行は競争が激化していきます。

地方銀行の淘汰や統合も増えると思うので、総合職の採用も減るでしょう。

銀行員の転職状況・未経験採用

銀行経験者であれば転職可能

銀行は覚えることが大変多いので、未経験の中途を採用するということがほとんどありませんでした。

そのため、国内の銀行では新卒で大量採用を行い、中途を取らなくても人手不足にならないような対策をしています。

しかし、銀行経験者であれば転職することも最近は増えてきました。

特に女性の場合は旦那さんの転勤で仕事を辞めないといけなくなった場合に、その地方にある地方銀行で採用してもらえるような仕組みもあります。

銀行員の現状と将来性・今後の見通し

長引く低金利の影響で厳しい

かつて「銀行員」といえば将来安泰、安定した就職先というイメージが強いものでしたが、金融業界の規制緩和が進んだことにより、新たな形の銀行やサービスが次々と生まれ、業界内の競争も激しくなっています。

長引く低金利で銀行にとって厳しい局面もあり、簡単な業務はAIに任せて人員削減をするというリストラの話もニュースで取り上げられるようになりました。

銀行の淘汰は進むかも知れませんが、銀行がなくなればお金の流れも悪くなり日本経済が悪化するので、まったく無くなることは考えにくいです。