【2021年版】クレジットカード会社社員の仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「クレジットカード会社社員」とは

カード利用者と加盟店をつなげ、クレジットカードの仕組みを構築し、運営する。

クレジットカード会社は、ショッピングやキャッシング機能のあるクレジットカードを顧客に利用してもらうことで、年会費や加盟店が支払う手数料などを得ています。

クレジットカード会社社員は、顧客の勧誘や加盟店の開拓、入会キャンペーンの企画、情報の管理や信用調査などが業務の中心となります。

返済滞納者に督促を行うこともありますし、不正利用や盗難などのトラブル発生時には的確に対応しなくてはなりません。

採用試験では新卒採用と中途採用が行われており、試験では営業や企画、調査を担当する総合職と、事務処理やアフターフォロー対応をする一般職に分けられていることが多いです。

特に大学などで金融や経済、法律、語学、ITなどについて学び、これらの知識やスキルがある人が重宝される傾向があります。

給料は高く、大手の場合は初任給の時点で20万円を超えることは珍しくありません。

昔は銀行のキャッシュカードと一体化したクレジットカードの所有者が多かったのですが、近年は百貨店や交通機関のカードも人気で、顧客の争奪戦が激化しています。

「クレジットカード会社社員」の仕事紹介

クレジットカード会社社員の仕事内容

クレジットカードの利用を支えるためにさまざまな業務を行う

勧誘からアフターフォローまで幅広い業務を行う

クレジットカード会社は、ショッピングやキャッシング機能のあるクレジットカードを顧客に利用してもらうことで、利用客の年会費および加盟店が支払う手数料などから利益を得ています。

顧客の勧誘や加盟店の開拓は営業部門が行い、入会キャンペーンやグレードの高いカードへの切り替え促進は企画部門が行います。

また、信用調査をきちんと行うことで、返済の延納や債務不履行を防ぐことになるので、加入者の信用調査も重要な仕事となります。

返済滞納者に督促を行うこともありますし、不正利用や盗難などのトラブル発生時には的確に対応をすることも求められます。

さらに、クレジットカードのセキュリティーを守るために、迅速かつ安全な決済システムを構築することも重要な業務といえるでしょう。

信用調査と債権管理

クレジットカード会社のなかでも特有の職種といえるのが、信用調査部です。

顧客の信用に関して調査をする部署で、「過去の事故歴(返済遅延)」などをしっかりチェックし、信用できると判断された人だけが入会を許可されます。

調査はカード入会時だけに限らず、入会後に不審な動きをしている顧客もリスト化されてチェックされることになります。

また特にシビアな世界と向き合わなければいけないのが、債権管理部です。

返済の滞っている顧客からお金を回収する業務を担当し、ときには裁判所を通して訴状を送ったり、給料差し押さえのための手続きに踏み切ったりしなければいけません。

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クレジットカード会社社員になるには

クレジットカード会社の担当したい職種にエントリーする

クレジットカード会社の採用試験を受ける

新卒で入社を目指す場合は職種に合わせて採用試験を受ける必要があります。

クレジットカード会社の採用人数は、同じ金融業に携わる銀行や証券会社に比べるとそれほど多くはありません。

クレジットカード会社は就活生に人気があり、応募人数が多いことを考えると、この人数のなかに勝ち残るための激しい争いが繰り広げられることは覚悟しておくべきでしょう。

業務の性質上、大学時代に金融や経済について学んだ人や法律に精通している人、語学やIT技術など専門性の高いスキルを身につけている人が、能力を発揮させやすい職場ではあるでしょう。

企業によって募集職種は異なりますが、一般的には営業(個人・法人)、マーケティング、企画開発、債権管理、システム運用などに携わる仕事と、総務、人事、広報などの事務系の職種があります。

総合職と一般職

クレジットカード会社の社員は、総合職と一般職に分けて採用されることがあります。

総合職は将来的に幹部となって組織マネジメントに携われるような人材育成を目的としており、転勤や部署の移動を繰り返しながら「企画」「営業」「顧客対応」などさまざまな業務を担当します。

これに対して、一般職の場合は地域や顧客に密着した専門性の高い仕事を追求することが求められています。

ひとつのエリアを軸に新規会員や加盟店の獲得に向けて営業活動をしたり、入会審査や照会業務などの事務作業を担当したりするのが一般的です。

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クレジットカード会社社員の学校・学費

基本的には大卒だが高卒も可能性あり

クレジットカード会社は国内大手や外資系の場合は採用人数も少ないため競争率も高く、高学歴が有利になります。

とくに業界のなかでも大手企業として知られている三井住友カードやJCBなどは就活生からの人気が高く、採用試験は高い倍率になることで知られています。

難関大学の学生がこぞって応募する企業ですので、できるだけレベルの高い大学を卒業しておいたほうが挑戦しやすいでしょう。

しかし、クレジットカード会社は国内に数多く存在し、四年大学卒業を条件にしているところが多いですが、会社によっては高卒でも採用があり、その他の金融機関に比べるとゆるい傾向です。

高卒の場合は、最初から正社員として入社できることもありますが、契約社員として入社して、実力を認められたら正社員になるような採用もあります。

クレジットカード会社社員の資格・試験の難易度

クレジット債権管理士を取得することも

クレジットカード会社の社員として働くうえで、求められる資格は特にありません。

社員自身が無計画なカード利用をして返済の延滞、自己破産、不正利用などのトラブルを引き起こすことは断じて許されないため、特定の資格や検定よりも健全な金銭感覚が必要といえるでしょう。

また、クレジットカード会社社員は、入社後債権回収方法の基礎や関連法令、関連知識を学ぶために、クレジット債権管理士の資格を取得することが多いです。

平成30年度の合格率は46.4%で、しっかりと勉強して資格試験に臨むことが必要です。

基本的には、通信教育の問題と資格ホームページに掲載されている過去問を解くことで資格を取得できます。

その他にも個人情報取扱主任者、クレディッター、貸金業取扱主任者など取得することになる場合もあります。

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クレジットカード会社社員の給料・年収

待遇の良さやインセンティブから給料は高め

ほかの業界と比べると高めである

クレジットカード会社で働く人たちの給料は、会社の規模によって給料は違いますが、一般的な他の業界の給料水準よりも高い傾向にあるようです。

総合職の初任給は各社20万円前後となっており、これに加えて年に2回の賞与や残業手当などが加算されるので、新入社員が生活していくぶんには十分な収入といえます。

平均年収は公開されていませんが、30代で500万円以上の年収になることは珍しくないようです。

また、大手企業の場合は社員のための独身寮や社宅が完備されており、家賃が非常に安く抑えられため、こうした待遇の良さから大手クレジットカード会社への就職をめざす人もいます。

営業職はインセンティブがつくことも

クレジットカード会社で個人や法人向けの営業を担当している場合、仕事の出来高に応じてインセンティブと呼ばれる報奨がつくことがあります。

この業界は、カードの新規登録者を増やしたり提携先や加盟店を増やしたりすることの成果をすぐに数字で確かめることができるのが特徴ともいえます。

社員の熱心なセールスによって成績を伸ばすことができた場合、チームや個人に対して報奨が与えられたり、昇進のスピードが速まったりすることはよくあることです。

年齢や学歴に関係なく実力主義で給料アップや出世を狙うことができるので、自分で目標を立てて積極的に行動できる人にとっては、高収入を実現できる業界といえるでしょう。

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クレジットカード会社社員の現状と将来性・今後の見通し

独自のサービス展開が求められる

日本クレジット協会によると、国内のクレジットカードの発行枚数は2億5,890万枚で、成人国民一人あたり2.5枚所有している計算になります。

「これ以上新しいカードを作るつもりはない」と考える人もいるなか、百貨店から飲食店、交通機関までさまざまな企業がぞくぞくとカードを発行しており、顧客の奪い合いが激化している現状があります。

近年はQRコードを利用したモバイル決済が人気を集めており、SUICAなどのICカードやスマホのチャージでの支払いも増えているため、今後この業界で生き残るためには、付加価値をつけた機能が必要になります。

クレジットカードを所有しない人も増えてきており、こうした人たちにいかにしてクレジットカードを活用してもらうかがカード会社にとっての重要な課題であり、チャンスともいえるでしょう。

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クレジットカード会社社員の就職先・活躍の場

国内・外資系のクレジットカード会社に入社して働く

クレジットカード会社で働くためには、新卒で国内か外資系のクレジットカード会社の入社試験を受けて、内定を得ることになります。

他の金融機関に比べて採用人数が多いわけではないので、激戦になりますし、大手のクレジットカード会社の入社を目指す場合は狭き門です。

営業や企画、信用調査は総合職が担い、事務処理やアフターフォロー、盗難や詐欺対応などは一般職が行います。

国内大手や外資系の場合は海外拠点で働く可能性もあるようです。

クレジットカード会社には、銀行系、信販系、流通系、交通系・航空系などさまざまな種類があるため、これらの特徴をしっかりと理解し、同業他社との比較もできるようにしておきましょう。

クレジットカード会社社員の1日

かつてと比べると残業は少ない傾向に

クレジットカード会社社員の働き方は、部署や担当する業務によって多少違いがあります。

クレジットカード会社というと、かつては激務で慢性的な残業があるというイメージが定着していましたが、近年は働き方改革が進み、そこまで残業をすることは少なくなりました。

<法人営業を行う人の一日>

8:30 出社、メールチェックや書類整理
9:00 朝礼で営業成績の進捗状況を共有
10:00 データ集計、動向分析
12:00 昼休憩
14:00 担当する法人への訪問、ヒアリング
16:00 翌日の訪問する新規顧客へのアプローチ方法についてミーティング
17:00 プレゼン資料作成
18:00 退社

クレジットカード会社社員のやりがい、楽しさ

目標を達成してインセンティブを得ること

クレジットカード会社の営業は加入者や加盟店を増やす仕事をするため、明確に目標が課されることになり、ノルマは比較的厳しい業界といえます。

そのため、ノルマを達成しなければならないプレッシャーもありますが、達成すれば昇給や昇格に繋がりますし、大きく目標達成できればインセンティブが支給されることもあります。

目標を達成するためにどのような営業活動をすべきか考えて行動し、達成することは給料アップにも繋がるので、向上心の強い人にとってはやりがいがある仕事だと思います。

また、カードの新規登録者やカード利用額を増やすためにサービス拡充のための新企画を考えることもあります。

自分の考え出した企画がきっかけとなってことができたときは、大きなやりがいを感じられるでしょう。

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クレジットカード会社社員のつらいこと、大変なこと

督促や債権回収などのつらい業務も担当しなくてはならない

クレジットカードは、短い期間ですが顧客が現金を支払うまで借金をすることになり、支払ができない場合は督促や債権回収などの仕事も行うことになります。

現金の回収ができなければ、会社にとって損害をもたらすことになるので、一生懸命回収できるように取り組むことになりますが、なかなか解決しない案件が多いと気が滅入ってしまうこともあるでしょう。

配属される部署にもよるので、前向きな営業もあれば、守りの債権回収の仕事もあるということはあらかじめ理解しておく必要があります。

また、すでに多くの人がクレジットカードを所有しているなかで、新規登録者を増やすのは簡単なことではありません。

ノルマを達成するためのプレッシャーがのしかかり、大きな悩みとなることも多いです。

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クレジットカード会社社員に向いている人・適性

新しいアイデアを考えだすのが好きな人

クレジットカードの利用により、現金を持ち歩く必要がなくなり、現金よりも手軽に使えることで購買意欲が上がり、結果的に経済が活性化します。

クレジットカード会社では、シェア拡大のためにどのような付加価値をつければその会社のクレジットカードがより使われるのか、商品の開発やキャンペーン内容を考えることが主な仕事になります。

諸外国に比べてキャッシュレス化が遅れている日本で、どうやったらクレジットカードの利用率が上がるかを考えるのが楽しいと思える人に向いているでしょう。

またクレジットカード会社には、金融や経済の知識だけではなく、理系の知識がいかせる職場もたくさんあります。

数字に強い人やIT関係の仕事がしたい人にとっても、この業界は存分に能力を発揮できる職場となるでしょう。

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クレジットカード会社社員志望動機・目指すきっかけ

将来性があり成長が見込める業界に興味

クレジットカード会社の志望理由は、今後も市場が増え売り上げが見込める、将来性があるというものが多いです。

近年はネット通販のキャッシュレス会計の普及により、現金を持たずにカードを利用する人が増えているため、年々市場規模が大きくなっています。

また、日本のクレジットカード利用率は海外に比べるとまだまだ低いため、今後も開拓の余地があり、成長できる業界だと考える人が多いです。

クレジットカード会社では、個人の顧客から法人の顧客、提携先や加盟店などさまざまな人たちと信頼関係を築き上げながら仕事をしていかなければならないため、コミュニケーション能力が重視されます。

志望動機や自己アピールで、コミュニケーション能力の高さを盛り込んでいくとより効果的です。

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クレジットカード会社社員の雇用形態・働き方

ほとんどが正社員だが、契約社員として働く人も

クレジットカード会社社員は、ほとんどが正社員として採用されます。

これには顧客の個人情報を扱う仕事であるため、なかなかアルバイトやパートに仕事を任せられないという側面もあります。

クレジットカードは買い物に使うということもあり、消費の中心である女性の心を掴むためのキャンペーンを考えることも多く、女性であっても総合職として採用されやすい業界です。

そのため、幹部候補としてキャリアアップしていきたい働きたい女性にも向いています。

また、一般職や中途採用者の場合は、最初は契約社員として採用されて、実力を認められることで正社員として登用されるというしくみの会社もあります。

クレジットカード会社社員の勤務時間・休日・生活

勤務は平日が中心で、トラブルがなければ残業は少ない

クレジットカード会社での勤務は平日が中心となり、基本的には土日祝は休みになることが多いです。

かつてはクレジットカード会社というと残業や休日出勤が多いことで知られていましたが、最近では各社が残業の削減に取り組んでおり、時間的には9:00~17:00がコアタイムとなります。

多額の金銭が絡むクレジットカードという商品の特性上、突発的なトラブルの際には非常に忙しくなりますが、基本的には勤務時間通りのスケジュールで働いています。

ただし、コールセンター勤務の場合、シフトを組んで働くことになるので、深夜や土日に出勤しなければいけない時もあります。

またIT部門で働く人は、システムの欠陥やトラブルがあれば残業が増えることもあるでしょう。

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クレジットカード会社社員の求人・就職状況・需要

毎年一定数の新卒採用が行われる

クレジットカード会社の採用は、銀行や証券会社などの金融機関に比べると多いわけではありませんが、毎年一定数の採用があります。

一般的にこの業界は給与水準も高いため、特に国内大手や外資系のクレジットカード会社は人気があるので、採用試験は激戦になるでしょう。

特定の学歴や資格が必要になることは少なく、クレジットカードに対する正しい理解や、金融・経済に関する興味関心の方が問われることが多いため、ハードルが低いことも人気の理由です。

新卒では大きく分けると総合職と一般職に分かれており、業務内容や転勤の有無など希望の職種に合わせてエントリーすることになります。

SE職の採用もあるので、理系の学生の活躍の場もあります。

クレジットカード会社社員の転職状況・未経験採用

未経験でも比較的入りやすい業界

クレジットカード業界への転職は、金融系企業からの転職が多いですが、営業の場合は金融業界未経験でも転職で入りやすく、積極的に未経験者の採用を行なっています

特に外資系は実力があれば未経験者でも昇給・昇格できるチャンスがあり、頑張れば頑張るだけ評価されるので、実力を生かして働きたい人は積極的に挑戦すべきといえるでしょう。

また、最近では決済システムの構築のために力を入れている企業も多く、IT業界からの転職も歓迎されています。

クレジットカード会社は若手が活躍しやすい傾向にありますが、経験者であれば即戦力として働けるので、30代や40代になっても年齢に関係なく受け入れてもらいやすいといえるでしょう。

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クレジットカード会社と信販会社の違い

信販会社は「販売信用」を専門に行う会社

クレジットカード会社は、その名の通りクレジットカードを発行している会社のことで、クレジットカードを利用したショッピングやキャッシングなどに関する業務を担当します。

基本的にそれ以外のローンなどは取り扱っていません。

これに対して、信販会社というのは、「販売信用」に関する業務を全般的に行っており、割賦販売法という法律にもとづき経済産業省に登録されている企業のことを指します。

信販会社の業務にもクレジットカードを発行することは含まれていますが、どちらかというと、それ以外のショッピングクレジットやローンなどの信販業がメインとなります。

近年では各社の事業の多様化からこうした線引きが非常に曖昧になってきているため、違いを明確に理解している人はそれほど多くはありません。