銀行員の役職・職種は?【役職の序列一覧を図解でわかりやすく】

「銀行員の肩書きがよくわからない。この人とあの人、どっちが偉いの?」

銀行員は役職の呼び方が特殊であるため、こんなふうに迷う人も少なくありません。

また、銀行員の職種も多種多様です。

この記事では、銀行員の役職・職種について、図も含めながら詳しく解説します。

銀行員の役職【役職一覧で序列が一目でわかる】

以下の表は、銀行員の役職を示したものです。

最も低い役職が一般行員で、最もランクが高い役職が頭取(社長です。

✅ 銀行員の役職・序列一覧

役職名
【支店】 【本部】
一般行員
支店長代理 調査役
課長 上席調査役
次長
副支店長 副部長
支店長 部長
執行役員など
頭取

銀行員の役職は多いうえに、他の業種の企業とは異なる独特な呼び方をします。

支店か本部かによって、同じランクの役職でも呼び方が異なることが特徴です。

銀行員の役職を図解で説明

以下の図は、銀行員の各役職の大まかな割合と、それぞれの役職における年収目安を示した図です。

銀行員の役職・年齢・年収・到達できる人の割合の目安一覧

銀行員 役職 一覧

なお、上記はいわゆるメガバンクを目安にとした内容になっており、年収目安は高めになっています。

ここからは、それぞれの役職について詳しく説明します。

銀行員の役職1.一般行員

新卒で入社した銀行員はみんな「一般行員」「行員」からスタートです。

厳密にいうと、一般行員は役職ではなく、肩書きはありません。

入社して1~3年は取得しておかなくてはいけない資格の試験勉強や、仕事を覚えるために忙しく過ごすことになります。

銀行員の役職2.支店長代理職・調査役

「支店長代理」および「調査役」は、銀行に入社してから最初の昇格でなる役職です。入行して7~10年目を目安に昇格することが多いです。

支店に配属されている場合は支店長代理、本部では調査役という名称になりますが、基本的には同等ランクになります。

「支店長代理」というと、とても偉い人のようなイメージをもつかもしれませんが、実は課長よりも役職としては下です。

支店長代理や調査役になると、自分の営業ノルマや仕事負担も増える一方で後輩のOJTを任されたり、支店のノルマの管理を任されたりと、責任や負担が増えます。

ただし、都市銀行であれば年収1000万円が手に届く役職であるため、仕事は大変な一方でやりがいも感じることができます。

銀行員の役職3.課長・上席調査役

支店長代理職・調査役の一つ上の役職として「課長・上席調査役」があります。

上席からの指令を受けて、担当する課やグループの成績を延ばすための運営していく管理職で、いわゆる中間管理職です。

課長・上席調査役は、自らが顧客の担当を持つことはほとんどなく、部下の相談にのったり、時には一緒に訪問したりして、フォローや提案をする役割となります。

銀行では管理職のことを「役席」と呼びます。大体の金融機関で、課長や上席調査役からを役席と呼びます。

銀行員の役職4.次長・副支店長・副部長

「次長・副支店長・副部長」は、コンプライアンスの担当を行うなど、守りの面を強化する役職です。

次長よりも、副支店長や副部長が上のランクとなります。

銀行では、企業に融資をして返済ができなくなったり、販売した投資商品が思っていたものと違うと顧客に訴えられたりしたら大きな損失を被ることになります。

そのため、どんどん融資や金融商品を販売するだけではなく、本当に実行や販売をして良いのか精査するといった重要な役割を副支店長・副部長は担います。

銀行員の役職5.支店長・部長

支店では「支店長」、本部では「部長」がトップの役職になり、その支店や部署の運営を行います。

支店長には「専決」の権限があります。

専決とは、本部などに相談せず支店長の権限で決められる範囲のこと。たとえば、A支店の支店長の融資の専決権限は10億円、など大きな権限を持つことになります。

本部から支持されるノルマを達成するために、どのように各担当者に割り振りを行うか考え、時には自らも顧客訪問や接待を行います。

また、銀行の人事は閉鎖的で辞令が出るまでまったく何処に配属されるか情報がありませんが、支店長・部長は人事権を持つ唯一の人材で、本部の人事担当者と人事を決めていきます。

銀行員の役職6.執行役員・頭取(社長)

支店長・部長を経験したごく一部の人が「執行役員」、さらには銀行のトップである「頭取(社長)」に選ばれます。

銀行でこれらの役職を目指すのは非常に狭き門で、若いうちから優秀な成績を残し、大きな失敗もないことが、なるための大事な条件となります。

執行役員・頭取(社長)になると、重要な取引先に対するトップ営業や企業の顔としてメディアへの出演、国や日銀との折衝などを行います。

銀行頭取になるには? 仕事内容や年収についても解説

【参考】半沢直樹の登場人物の役職一覧

銀行員というと、人気ドラマ「半沢直樹」シリーズを思い浮かべる人も多いと思いでしょう。

半沢直樹が勤務する東京中央銀行における登場人物と役職を一覧にしてみました。

半沢直樹の登場人物キャストと役職一覧(2020年7月放映版)

役名 役職 俳優
半沢直樹 次長 堺雅人
渡真利忍 次長 及川光博
近藤直弼 次長 滝藤賢一
福山啓次郎 次長 山田純大
苅田光一 次長 丸一太
曾根崎雄也 次長 佃典彦
田島春 調査役 入江甚儀
灰谷英介 部長代理 みのすけ
富岡義則 部長代理 浅野和之
大和田暁 取締役 香川照之
紀本平八 常務 段田安則
牧野治 副頭取 山本亨
中野渡謙 頭取 北大路欣也

銀行員の役職について、イメージしやすくなったのではないでしょうか。

主人公の半沢直樹の役職は次長ですが、次長クラスになれるのは入行者のうちでも上位クラスです。

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銀行員の職種


銀行員として働く人たちは、担当ごとにさまざまな職種に分かれて、各自の担当業務を遂行します。

銀行員の仕事は多岐にわたり、本人の希望や適性に応じてそれぞれの部署に振り分けられるのが一般的です。

以下の7つの職種について解説します。

銀行員の職種1.窓口担当者(テラー)

銀行の窓口を訪れたお客さまの要望を聞きながら、公共料金のお支払いや預金の預かり・振込などさまざまな業務をこなすのが窓口担当者(テラー)の仕事です。

接客業なので、明るい笑顔や礼儀正しさなど高いコミュニケーション能力が求められ、まさに銀行の「顔」となる職種です。

お客さまを長時間待たせないように、正確でスピーディーな対応が求められます。

銀行員の職種2.バックオフィス担当者

テラーが預かった案件を、コンピュータなどを使い処理するバックオフィス担当者も、縁の下の力持ちとして支店業務を支えます。

お客さまの希望に沿った手続きができるように、お客さまから受け入れた書類に忠実にオペレーションを行い、万が一不足な情報や書類がある場合はお客さまのフォローをします。

具体的には、テラーが預かった通帳の記帳や口座内容の変更手続き、送金や口座振替などの処理を銀行独自の特別なコンピュータを使って行います。

銀行員の職種3.渉外担当者

渉外担当者は、支店に訪れたお客さまや担当エリアのお客さまのところを直接訪問し、定期預金や投資商品・保険・年金・住宅ローンなどの相談にのります。

渉外担当者になるとノルマも課せられるため、その目標に近づけるように営業をする必要があります。

また、個人営業担当者になるとファイナンシャルプランナー宅建の資格を取得することを求められることが多く、銀行によっては資格を取ると昇給することもあります。

銀行員の職種4.法人営業担当者

法人営業担当者の主な仕事は、企業が資金を必要とする際の融資を行うことです。

先方の経営状態をチェックしたり将来性を分析したりしながら、融資が可能かどうかを判断するという大事な役割を果たします。

企業への融資では大金が動くことが多いため、責任も重大な分、企業の成長を応援する意義の大きな業務を担当します。

また、法人営業では、融資だけではなく企業の状況に合わせた資産運用や金融商品の販売、外国送金、企業を拡大させるためのコンサルティングなども行います。

銀行員の職種5.融資事務担当者

融資事務担当者の主な仕事は、顧客に対して期日にお金を貸せるようにオペレーションをすることや、返済が順調に行われているかなどを確認することです。

法人営業担当者がお客さまと交わした契約書などの書類を確認しながら、融資に関する事務業務全般を担います。

テラーのようにお客さまと接する機会は少ないですが、オペレーションを間違えると企業に大損害を与える可能性もあるため、責任感を持って仕事ができる人に向いています。

銀行員の職種6.外国為替担当者

外国送金や外国通貨の両替などを専門とする人が、外国為替担当者です。

外国為替は国内の為替とは異なり、独特なルールがあります。

また、国際的な基準に則って行う必要があるため、基本的には外国為替担当として配属されたら、退職するまでその道を進むことが多いです。

銀行員の職種7.本部勤務

銀行ではさまざまな金融商品を販売しており、金融商品の企画・販売促進・管理をする担当者もいます。

時には支店の担当者と一緒にお客さまを訪問し、詳しい商品説明をしながら販売促進をすることもあります。

このほか、為替や金利のディーラーや国際業務担当などさまざまな本部業務がありますが、最初から本部に配属されることは少なく、一旦支店で働いた後に適性を評価され本部担当となることが多いです。

【参考】「一般職」「総合職」を職種と考えることもある

上記のような銀行員の仕事内容で分けたものを職種と呼ぶこともあれば、「一般職」「総合職」という働き方を職種と呼ぶこともあります。

銀行員の一般職と総合職の役割・働き方の違い
  • 一般職:窓口業務やサポート業務がメイン。転居を伴う転勤無し
  • 総合職:幹部職候補。営業など幅広い業務。転勤あり

一般職の仕事は窓口業務から秘書まで幅広いですが、基本的には、はじめに配属された部署の仕事を極めるスペシャリストとしての役割を担います。

転勤もなく、仕事内容も変わらないため、結婚・子育て後も働きやすい環境といえます。

一方、総合職は幹部職を目指すコースで、ノルマや責任の大きな仕事を任される反面、高収入が期待できる職種です。

このほか、銀行によっては「エリア総合職」と呼ばれる職種の人たちも活躍します。

エリア総合職は転勤はありませんが、一般職よりも業務の範囲が広めで、ノルマなどもあります。

総合職・一般職の銀行員の役割やなるための方法などは、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

銀行員になるには? 就職に有利な大学・学部や資格は?【面接対策にもなる情報まとめ】
一般職の銀行員の仕事

「銀行員の役職と序列・職種」まとめ

銀行員の主な役職は次の通りです。

銀行員の主な役職一覧
  • 一般行員
  • 支店長代理職・調査役
  • 課長・上席調査役
  • 次長・副支店長・副部長
  • 支店長・部長
  • 執行役員・頭取

また、銀行員の主な職種は次の通りです。

銀行員の主な職種一覧
  • 窓口担当者(テラー)
  • バックオフィス担当者
  • 渉外担当者
  • 法人営業担当者
  • 融資事務担当者
  • 外国為替担当者
  • 本部勤務

銀行員の役職や職種は、他業種の企業とは呼び方が異なることが特徴です。