「新聞社社員」とは

新聞社社員_画像

紙面で世の中の動きを伝える新聞社に勤める人。取材して記事を作り、読者に届ける。

新聞社の使命は、早くて正確な情報を届けられる良質な新聞を作り上げることです。

取材や記事の執筆を担当する「記者」、レイアウトや見出しを決める「整理」、用語の使い方や誤字脱字をチェックする「校閲」などの編集職に加え、新聞の販売を伸ばすために地域販売店をまわる「営業」や新聞社主催のイベントを行う「事業」、電子新聞の開発などを行う「技術」など、さまざまな職種の人たちが連携して新聞を支えています。

就職は大卒以上の学歴が必要となることが多く、試験は狭き門となります。

一般企業に比べると給料が高いことでも知られており、とくに全国紙の記者は高給になります。

その一方で、近年では新聞の発行部数が減ってきているという現状もあり、これからの時代に新聞が生き残っていくためには、新たな戦略が必要となるでしょう。

「新聞社社員」の仕事紹介

新聞社社員の仕事内容

新聞にまつわるさまざまな仕事

新聞社社員は、大きく分けて新聞記事の制作そのものに携わる編集職と営業の仕事があります。

編集職には、新聞の記事を考える記者職やカメラマン、それを元に紙面をつくる校閲をはじめとした編集者、取材の指示や原稿を手直しするデスクなどがいて、「経済部」、「スポーツ部」、「文化部」などの各部署でそれぞれ担当の紙面を作ります。

そうした新聞記事の取材や編集に関わる仕事だけではなく、舞台裏から新聞を支える「営業」という仕事もあります。

新聞に掲載する広告スペースを広告代理店に販売する広告営業や、新聞の地域販売店の販売部数を伸ばすための販売営業をします。

そのほか、イベントを行う「事業部」や、電子版の新聞のシステム管理やアプリの開発などに携わる「技術部」もあり、新聞社の仕事は多岐にわたります。

新聞社社員の就職先・活躍の場

全国の新聞社

新聞社社員は、全国の新聞社で活躍しています。

新聞社といっても、全国紙をつくる大きな新聞社もあれば、ブロック紙や地方紙と呼ばれる地方向けの新聞をつくる地元密着型の新聞社、ある特定の業界や分野に特化した専門紙や業界紙を作る新聞社などさまざまです。

新聞社社員を目指す際には、自分が一体どんな新聞を作りたいのかをしっかりと考えておく必要があるでしょう。

また、新聞社ごとに社風が異なり、それを元に論説や社説がつくられるので、特に政治や報道に興味がある人は注意が必要です。

新聞社社員の1日

働く部署によって異なる

新聞社社員の一日は、働く部署によって大きく異なります。

新聞社の中には、一般的なサラリーマンのように朝出勤し夕方退社するスタイルで働く人もいれば、遅めに出勤し深夜まで紙面を作る人もいます。

ここでは編集担当のある一例をご紹介します。

15:00 出社
朝刊業務を担当する場合は、作業が深夜に及ぶため午後から出社します。
朝刊・夕刊を熟読し、読者の反応をチェックします。

17:00 資料
担当する部署に関する他社の新聞記事や資料を読み込みます。
人物名や気になるキーワードなどはしっかりとチェックしておきます。

19:30 記事チェック
記者からの記事があがりはじめ、実際の紙面に組み込む作業がはじまります。
記事の誤字脱字や読みやすさ、写真のビジュアルなどを部署全員で手分けしてチェックします。
新聞が実際に刷り上がるのは1時から2時ごろです。

2:30 帰宅

新聞社社員になるには

大学入学後に採用試験を受ける

新聞社は、就職試験に「大卒以上の学歴」を応募の条件としていることが多く、一般的には高学歴の人が活躍していることが多いです。

就職試験では、書類審査や面接に加えて、時事問題に関する知識を問うペーパーテストがあったり、論理的な思考力を見るためのディスカッションや模擬取材のテストがあったりするので、高い学力や思考力を持っていなければなりません。

新聞社社員を目指す人は、大学選びに力を入れて、できるだけレベルの高い教養を身につけることができる大学で学ぶことが大切です。

新聞社社員の学校・学費

何を学んだかが大切

新聞社というのは昔から学生に人気の高い就職先であり、とくに新聞記者の試験は非常に倍率が高いことで有名です。

そのため、できるだけレベルの高い大学で教養を身につけておくことが大切だといわれています。

大学によっては「マスメディア論」や「情報論」について専門的に学ぶ学部・学科を設けているところもあります。

採用試験では、自分の得意分野や自分の強みをアピールしなくてはならないので、「どの大学へ行ったか」も大切ですが、「そこで何を学んだか」をしっかりと答えられるようにしておきましょう。

新聞社社員の資格・試験の難易度

仕事の内容により異なる

新聞社の社員として働く上で特別必要とされる資格はありません。

ただ、新聞社の社員として働く上で役に立つ資格はあり、これは仕事の内容によって異なります。

たとえば、新聞記者の場合は取材の際に語学力が必要なので、「TOEIC」や「英検」のような資格を取得しておくと役に立つことがあります。

記事の校閲の際には誤字脱字や漢字の間違いは許されないので、「漢字検定」の合格をめざして勉強するのもよいでしょう。

また、取材や営業で運転免許が必要となる新聞社も多いので、学生のうちにあらかじめ取得しておくとよいでしょう。

新聞社社員の給料・年収

給料は高めだが残業も多い

新聞社は、一般企業に勤めるサラリーマンよりも給料が高いことで知られています。

新聞社の社員が経済的に心配のない生活を送れるのは間違いないでしょう。

ただし、新聞社の給料は、職種によっても大きな差があります。

取材に携わる記者の場合、泊まり込みで仕事をしたり、深夜や早朝に事件現場に飛び出して行ったりすることもあり、残業代や出張手当などが高額になるのです。

一方で、事務職を担当している社員の場合、定時に帰るため残業は少なく、休日も確保されているため、記者に比べると給料は低くなります。

新聞社社員のやりがい、楽しさ

読者からの反応

新聞社で働く人たちの一番のやりがいは、何よりも読者からの反応でしょう。

新聞づくりに関わる人は、新聞を通じて世間の人にさまざまなことを知ってほしいとこの仕事に向き合っています。

実際、読者から「新聞を読んでこの問題に興味が持ちました」「新しい知識を学べて役に立ちました」という声が届くと、何よりの喜びになります。

伝統あるメディアだけに読者からの反響はとても大きく、その声のひとつひとつが新聞社の社員にとって大きな力になっています。

新聞社社員のつらいこと、大変なこと

締め切りに終われる毎日

発行頻度は新聞によって異なりますが、その多くは日刊であり、新聞社では毎日毎日新しい紙面を作り続けています。

これは想像以上に大変なことであり、印刷の締め切りに間に合わせるために社員の多くが過密なスケジュールで働いています。

どんなに忙しくて厳しい状況でも、確実に取材し、写真を撮り、記事を作り、校閲をし、レイアウトを決め、必ず締め切りまでに紙面を完成させなければいけないのです。

寝食を忘れて仕事に没頭することできるような体力や集中力が必要とされる仕事といえるでしょう。

新聞社社員に向いている人・適性

正義感が強く知識欲がある人

新聞社というのは、テレビ局とともに、日本を代表するマスメディアのひとつです。

その影響力は非常に大きく、真実を公平に報道することが求められているといっても過言ではありません。

そのため強い正義感をもって仕事を行うことができる人が、新聞社社員にふさわしいといえるでしょう。

また、新聞の紙面作成に携わる人は、自分がどの部署の担当になっても困らないように、世の中のあらゆることに関心をもつことが大切です。

知識欲が強く、ニュースを見たり読書をしたりするのが好きな人が活躍できる職場といえます。

新聞社社員志望動機・目指すきっかけ

志望動機以外にも準備を

新聞社の中でも、新聞記者という職種は志望者が多く、試験の倍率が非常に高いことでよく知られています。

新聞記者をめざす理由と同時に「どのような部署でどのような仕事をしたいか」を尋ねられるので、できるだけ具体的な目標を語れるようにしましょう。

また、自分が受験する新聞社の新聞については隅々まで読んで研究し、地方の新聞社への就職をめざす場合は、その地域の問題や、自分がその地域にどのように関わっていきたいかについても考えておいたほうがよいでしょう。

新聞社社員の雇用形態・働き方

編集補助や事務補助のアルバイト

新聞社は、アルバイトや契約社員も多く働いていて、特に多いのは内勤の補助業務です。

編集補助は、新聞の編集をする上で必要となる校閲や資料集めなどを手伝います。

事務補助場合は、パソコンの入力やFAXの送付や電話応対などの事務仕事を手伝います。

このほか、資料写真の整理をしたりデータの管理を手伝ったりする仕事もあります。

こうした求人は新聞に掲載されるほか、大学にアルバイトとして募集が出ることもあります。

学生でも新聞づくりに関わることができるので、チェックしておくとよいでしょう。

新聞社社員の勤務時間・休日・生活

世の中の動きに合わせて

新聞は休刊日以外いつも発行しているものなので、新聞社社員は土日や祝日だからといって休みを取れるわけではありません。

シフトを組んで交代制で働き、毎日新聞が発行できるようにしています。

また、新聞社というのは報道機関なので、災害や事故が起きたときにはたとえ休日であっても社員は緊急出勤することになります。

世の中の動きに合わせて仕事のスケジュールが大きく変わることが避けられない職場なので、ある程度は仕事中心に生活を組み立てることに抵抗がない人のほうが、向いている仕事といえるかもしれません。

新聞社社員の求人・就職状況・需要

採用人数は減少傾向

新聞社の採用の際には、新聞紙の制作そのものに携わる「編集」と、その他の一般業務を担う「業務」に分けて採用するのが一般的です。

最近では電子版アプリやニュースサイトの管理や開発を担当する「技術」の採用に力を入れている新聞社もあります。

新聞紙の発行部数は年々減っているという状況があることから、昔に比べると新聞社の正社員の数は減ってきています。

新聞づくりがしたいという強い希望がある人は、全国紙だけでなく地方の新聞社を受験してチャンスを増やすことも視野にいれるとよいでしょう。

新聞社社員の転職状況・未経験採用

未経験者は難しい

新聞社の採用は新卒採用がメインで、中途採用で新聞社の編集職への転職をめざす人は、やはり前職でもマスコミ業界や出版業界で働いていた人が多いようです。

全国紙の記者が地方の新聞社を受験したり、逆に地方の新聞社で働いていた人が全国紙の記者をめざして受験したりするケースも非常に多いのです。

マスコミ業界や出版業界の編集職は特殊な仕事をしているので、業界内で転職をめざすという傾向があり、応募資格が「勤務経験がある方」となっているところも少なくありません。

新聞社社員の現状と将来性・今後の見通し

インターネットとの競合

かつてマスコミの代表格といえば「新聞社」であり、各家庭で新聞を購読することが当たり前となっていました。

しかし、「インターネット」という新たな情報源が登場したことで大きな変化が起きています。

ニュースはインターネットで視聴するという人が増え、新聞の購読者は年々減る傾向にあります。