「信用金庫社員」とは

地域経済の活性化のための金融サービスを提供する信用金庫に勤め、窓口業務や事務を担当する。

信用金庫は金融機関ではありますが、銀行のような株式会社ではなく非営利法人という位置付けになるのが大きな特徴です。

取引先は大企業ではなく中小企業や個人に限定されており、それぞれの信用金庫がカバーする地域も限定されています。

主な仕事としては「窓口業務」「事務業務」「融資業務」「営業業務」の4つがあります。

信用金庫社員をめざすのであれば、大学時代に経済学部や商学部で学んだり金融や不動産に関連する資格を取得しておいたりすると採用試験の際に自己PRしやすいことがあります。

非営利法人であるため公共性が高く、景気や世間の流行に左右されて存在が淘汰されることはありません。

給料水準は銀行員よりもやや低めの傾向があります。

「信用金庫社員」の仕事紹介

信用金庫社員の仕事内容

地域密着型の金融機関

信用金庫は金融機関ではありますが、銀行のような株式会社ではなく非営利法人という位置付けになるのが大きな特徴です。

信用金庫法に基づき「貯蓄の増強」を目的に設立された金融機関で、利用者からの預金が「出資」となり、運用することで利息を還元する仕組みとなっています。

取引先は大企業ではなく中小企業や個人に限定されており、それぞれの信用金庫がカバーする地域も限定されているので、地域密着型の金融機関といえます。

主な仕事としては銀行とほとんど同じで、「窓口業務」「事務業務」「融資業務」「営業業務」の4つがあります。

営利目的ではなく地域経済の活性化のために金融サービスを行うのが使命で、地域の未来を支えるために重要な役割を果たしています。

また、非営利法人で働くことにより、信用金庫社員は団体職員という肩書きで呼ばれます。

信用金庫社員の就職先・活躍の場

信用金庫に就職する

信用金庫社員になるためには、新卒で地域の信用金庫に応募し、書類審査やテストに受かったら面接、内定、就職となるのが一般的です。

ほとんどの信用金庫で毎年新卒採用が行われおり、自分の育った地元の信用金庫や高校や大学があった場所の信用金庫など何かしら縁のある場所のエントリーすることが多いでしょう。

地域が限定されているため、銀行のように転居を伴うような転勤もないので、腰を据えて働きたい人に向いているといえます。

信用金庫社員1日

来店するお客さまの量で忙しさが決まる

信用金庫社員の仕事は職種ごとに分かれていますが、窓口担当の一日を紹介します。

8:00 出社
出社後はパソコンや機械の立ち上げや金庫が空いたらお店を開ける準備をします。

8:40 朝礼
支店内で共有事項を確認します。

9:00 開店
大きな挨拶でお客さまを迎えます。来店されたお客さまの口座を作ったり、変更手続きをしたりします。

11:30 昼休憩
交代で昼食をとります。基本的には1時間ですが忙しい日は30分ほどで戻ることも

12:30 午後の業務開始
引き続き来店されたお客さまの対応をします。

15:00 閉店
お店が閉店したら大急ぎで現金とコンピュータ上の計算を合わせます。

16:00 業務改善ミーティング
業務の効率化についてミーティングを行うことも。

17:30 帰宅
定時後急ぎの仕事がなければ帰ります。

信用金庫社員になるには

一般職か総合職を選んでエントリー

信用金庫の社員になるには、現場のエキスパートを目指す「一般職」と幹部候補生を目指す「総合職」のどちらかのルートで採用される必要があります。

入社後、一般職は窓口業務や窓口業務・事務業務・営業事務を主に行い、総合職は融資業務を行うのが一般的です。

採用の際に特に必要とされる資格はありませんが、大学時代に経済学部や商学部で学んだ人や金融・不動産などに関連する資格を持っている人は自己PRに繋げやすいでしょう。

信用金庫社員の学校・学費

大学卒業した内定者が多い

信用金庫の一般職の場合は高卒の枠もあるので、高卒であっても能力があると判断されれば入社することが可能です。

ただし、一般的には信用金庫の正社員は大卒の学歴がある人を積極的に採用していることが多いので、大学には進学しておいた方が圧倒的に就職の際の選択肢は広がります。

高学歴の方が有利にはなりますがそれだけではなく、地元密着ということもあり就職を希望する場所にある大学や高校出身者だと一般的には採用されやすいです。

信用金庫社員の資格・試験の難易度

証券外務員資格は必須

信用金庫だけではなく、金融機関で務める場合は証券外務員という資格の取得が必須となります。

2種と1種があり、早かれ遅かれ全員が取得する資格なので、内定後で大丈夫ですが、なるべく早めに取得したほうが良いといえます。

金融知識が必要になるので簡単とは言い難いですが、通信教育やテキストでしっかり勉強すれば十分合格ができるので、しっかり学習して試験に臨みましょう。

その他、必須ではありませんがファイナンシャルプランナーや日商簿記なども取得しておくと金融知識を高めることができます。

信用金庫社員の給料・年収

給料は比較的安定

金融業界は一般的に給料水準が高いことで知られています。

銀行員の場合は平均的な年収が600万円前後となることが多いのですが、信用金庫社員の給料は銀行員よりもやや低い傾向にあります。

地域の繁栄を目的としている信用金庫は利益重視の事業をしていないため、給料は大きなアップダウンが少なく安定しています。

「日商簿記」や「ファイナンシャルプランナー」などの上級資格を取得することで手当てがつく場合もあるので、給料アップをめざす人は挑戦するとよいでしょう。

信用金庫社員のやりがい、楽しさ

地域の人に喜んでもらう

信用金庫では大手銀行が断るような難しい経営状況の会社への融資も地域経済のために実行させることもあります。

資金繰りに困り悩んでいるお客さまに手を差し伸べて、その企業の経営が上手くいくところまでをお客さまに寄り添いサポートできることは信用金庫社員のやりがいといえるでしょう。

このような取引により地域の人や企業と信頼関係ができますし、地域の経済に貢献していることを実感できるのは地元密着型の信用金庫ならではです。

信用金庫社員のつらいこと、大変なこと

お金を扱うためミスは許されない

信用金庫ではお客さまから預かる大切なお金を扱うことになるので、ミスは許されない緊張感漂う現場で働くことになります。

15時に支店を閉めた後、データ上で管理している現金の数字と、手元にある現金が1円でも合わないと、全員で支店中を捜索することになります。

そのため、雑な正確な人にとっては窮屈に感じるかもしれませんし、常に責任感を感じながら仕事をするのは大変です。

また、非営利法人といえども営業担当にはノルマもあるので、ノルマをこなせないと出世にも響くのでつらいところです。

信用金庫社員に向いている人・適性

几帳面な性格の人

信用金庫で働くと窓口担当・融資担当関わらず、常にお金を扱う毎日になりますが、お客さまから預かった大切なお金ということを忘れずに、几帳面に管理できる人に向いています。

お客さまにとってもお金のことは特別なので、例え小さい金額であっても間違いやミスがあった場合、大きく信用金庫の信頼を失うことになってしまいます。

そのため、どんな職種についても責任感を持って絶対にミスをしないという意気込みで働くことが大切だといえます。

信用金庫社員志望動機・目指すきっかけ

地域の繁栄に貢献したい

信用金庫と銀行の大きな違いは、銀行の主な取引先が大企業であり事業においては株主の利益が優先されることに対して、信用金庫の取引先は中小企業や個人であり地域の繁栄を図る目的が大きいです。

そのため、信用金庫を目指す人は就職する地域が好きで、その地域の繁栄に貢献したいという熱い思いがある人が多い傾向にあります。

また、転勤に伴う引っ越しもないので、その地域に腰を据えて働きたい、自分の子供を転勤で振り回したくないという人に人気です。

信用金庫社員の雇用形態・働き方

正社員として入社

信用金庫で働く人は、一般職・総合職共に新卒で正社員として入社した人がほとんどです。

正社員として入社後、さまざまな現場を体験しキャリアアップをしていく人が多いですが、中には他の会社から転職して入社する人もいます。

正社員の場合、福利厚生や教育制度などしっかりしており、有給も取りやすい信用金庫が増えています。

また、窓口業務や営業事務の一部は契約社員や派遣社員が担うこともあるので、正社員以外でも信用金庫で働くチャンスはあります。

信用金庫社員の勤務時間・休日・生活

原則として土・日・祝は休み

信用金庫で働く場合、支店が開いている9:00~15:00が最も忙しいコアタイムとなり、その前後は書類作成や書類整理、ミーティングなどの時間になります。

窓口業務の場合は1日の仕事が終われば帰ることができますが、融資担当は融資のための格付や稟議書作成のために残業になることも多いです。

また、銀行などに比べると少ないですが、取引先と接待やゴルフなどもあります。

原則として土・日・祝は休みになり、仕事の持ち帰りは禁止なのでオンとオフははっきりしています。

信用金庫社員の求人・就職状況・需要

新卒でほとんど毎年募集あり

ほとんどの信用金庫では毎年新卒向けの採用を一般職・総合職共に行っています。

銀行は景気などにより採用人数が激減する年もあるので、信用金庫は地域経済を支える非営利法人ということもあり、銀行に比べると景気などに左右されず比較的安定して人材への需要を保っています。

信用金庫の規模にもよりますが、地方では20人ほど、都市部の場合は50~100人と大量に採用されるところもあり、他の企業に比べると採用人数も比較的多めといえます。

信用金庫社員の転職状況・未経験採用

金融機関経験者は優遇される

信用金庫は同じ金融機関、特に銀行から信用金庫への転職の場合は即戦力として歓迎されることがあります。

銀行に比べると転勤が少ないため、同じような仕事がしたいけれど地元で腰を据えて働きたいなど、転勤による転職に嫌気がさした人にとっては魅力的な転職先です。

金融機関経験者よりは狭き門となりますが、全くの未経験者でも前職で営業成績が抜群に良かったなどアピールできるポイントがある人などは採用される可能性もあります。

信用金庫社員の現状と将来性・今後の見通し

公共性が高く比較的安定

地域経済を支える非営利法人である信用金庫は公共性が非常に高いため、営利企業の銀行のように景気や世間の流行に左右されてその存在が淘汰されるということはありません。

ただし、過疎化が進む地域の場合は顧客の減少に伴って信用金庫の資金繰りも厳しくなっていることがあり、まれにではありますが他の信用金庫と合併をする可能性はあります。

そのため、信用金庫だから絶対に安定しているというわけではないので、その辺りは覚悟する必要があるでしょう。