「広告制作会社社員」とは

広告制作会社社員_画像

依頼を受けて広告の企画やデザイン、コピーを考え、広告物を作る会社に勤める人のこと。

テレビのコマーシャルや街中のポスター、パンフレットやカタログなどの広告物を制作するのが広告制作会社の仕事です。

わかりやすい文章を考える「コピーライター」やパッケージデザインを担当する「アートディレクター」CMを企画する「CMプランナー」など、さまざまな職種のクリエイターが活躍しています。

近年ではインターネットの発展とともにWeb広告が圧倒的に伸びており、日本の広告費の総額は2012年から2015年まで4年連続でプラス成長を続けています。

柔軟な発想力や想像力でさらなる可能性を切り拓いていける業界でしょう。

給料はそれほど高くはありませんが、実力主義の世界なので能力次第では高収入も実現可能です。

「広告制作会社社員」の仕事紹介

広告制作会社社員の仕事内容

広告専門のプロダクション

さまざまな広告の制作を手がけ、プロデューサーの役割をしているのが、広告制作会社です。

大手の広告代理店の場合は、クライアントを探す営業やマーケティングを行う事業、クリエイティブ専門の制作など、広告に関するあらゆる仕事を自社で行います。

面、中小企業の広告制作会社の場合はクリエイティブな仕事に限定していることが多いようです。

企業の規模や力を入れている分野によってどのような人材を抱えているかは異なりますが、基本的にはキャッチコピーや紹介文などの文章を作成する「コピーライター」、広告のビジュアルを考える「アートディレクター」「グラフィックデザイナー」、CMの企画を考える「CMプランナー」、映像担当の「カメラマン」など複数の職種が連携しながら働いています。

広告制作会社社員の就職先・活躍の場

広告制作会社には特徴がある

広告制作会社は、企業によって力を入れている制作物が違います。

テレビやラジオのコマーシャルに力を入れている広告制作会社は、映像のプロであるCMプランナーが多く所属しており、新聞や雑誌に掲載される広告に力を入れている広告制作会社は、文章のプロであるコピーライターが多く所属しているという特徴があります。

最近ではインターネット広告が大きく売り上げを伸ばしており、ネット広告に力を入れる企業も増えてきています。

それぞれの広告制作会社の特徴を踏まえて、志望する企業を選ぶとよいでしょう。

広告制作会社社員の1日

広告制作の現場

広告制作は、担当する業務によって仕事内容が変わります。

ここでは広告営業を担当する社員の一日をご紹介します。

9:00 出社

9:30 ミーティング
部署内で互いの進捗状況の確認、課題や目標を共有します。
上司や先輩に助言を求めることもあります。

11:00 原稿校了
午前中の締め切りに間に合うようクライアントにデータを送り、不備や訂正はないか確認の連絡をし、校了を頂きます。

13:30 打ち合わせ
クライアント先を訪問し、広告プランやイメージを打ち合わせます。

15:00 帰社
先ほどの打ち合わせを受けて、さっそく資料作りを開始します。

16:00 
来社したクライアントに完成した広告を渡します。
ときには広告を持って自ら納品にいくこともあります。

19:00 帰宅

広告制作会社社員になるには

美大や芸術学部で勉強を

広告業界の企業を大きく分けると、企画や制作だけではなく営業、市場調査、分析なども含めた幅広い業務を行う広告代理店と、制作を中心に請け負う広告制作会社に分けることができます。

前者の場合は難関大学の出身者が多いですが、後者の場合はクリエイティブな能力を欲するため、美術大学や芸術学部の出身者が多い傾向があります。

デザインに関する職種の場合は特に専門性が高いため、大学時代にデザインの基礎やソフトの使い方を勉強しておくと即戦力になりやすいようです。

広告制作会社社員の学校・学費

専門学校進学の道も

広告制作会社の規模や仕事内容によっては、求人の際に「大学卒業」の学歴を条件としていないところもあります。

こうした企業に就職するのであれば、高校卒業後にデザインの専門学校で学んでから就職を目指すことも可能です。

最近では広告デザインを専門に学べる専門学校や専攻科もあるので、ポスターや新聞広告を制作するために必要なグラフィックデザインの基礎を学んだり、映像を制作するために必要なCG技術を身につけたりすることができます。

広告制作会社社員の資格・試験の難易度

資格は必要なし

広告制作会社で働く上で、必要な資格は特にありません。

センスがあるかどうか、斬新なアイデアを思いつくことができるか、コミュニケーション能力があるかどうかが、何よりも求められるスキルになると考えておいてよいでしょう。

広告業界においては、さまざまなコンテストやコンクールが開催されています。

プロだけではなくアマチュアも参加できるものも多いので、広告のコンテストやコンクールに積極的に参加して入賞歴を作ることで就職の際に実力をアピールするという方法もあります。

広告制作会社社員の給料・年収

業界内でも収入格差が

広告業界は、企業の規模や仕事の内容、職種や能力によって収入に大きな格差があるというのが実情です。

最大手の広告代理店の場合、あらゆる広告の企画や制作に加えてマーケティングや営業まで幅広い事業を自社で手がけており、社員の年収は1000万円を超えることもあります。

一方で、中小規模の広告制作会社の場合、外注の仕事でマージンを取られ、予算や納期や人員に関する交渉を直接クライアントと行うことができず、ギリギリの条件で働かざるをえないケースもあるようです。

広告制作会社社員のやりがい、楽しさ

人々の心に残る広告を

広告制作会社で働く上で、自分のイメージやアイディアを詰め込んだ広告を世間に発信し大きな反響を得られることは最大の喜びです。

手掛けたキャッチコピーが流行語となったり、動画が世界中で話題になったりすることもあります。

良質な広告は人々の心に残り、時代の空気や世の中の流行を表す代表的な作品として歴史に名を刻むこともあります。

また、広告で商品が爆発的な売り上げを記録するなど、自分が携わった広告でクライアントに大きな利益をもたらすことができたときも、大きなやりがいを感じます。

広告制作会社社員のつらいこと、大変なこと

生みの苦しみと向き合う

世間から注目してもらえるような魅力的なCMやポスターを作り続けるのは、決して簡単なことではありません。

アイデアが浮かばないこともしばしばですし、あまりの忙しさから不規則な生活が続くことも珍しくありません。

また、自分のアイデアに対し辛辣な評価を受け自信をなくしてしまうこともあります。

それでもしっかりと仕事に向き合い、自分のセンスやアイデアをフルに引き出せる人こそが広告制作の仕事に向いているといえるでしょう。

広告制作会社社員に向いている人・適性

センスと良識を持ち合わせる人

クリエイティブなセンスが必要である一方で、世間の感覚や良識を持ち合わせていることも非常に大切です。

不快感や不信感を与える広告はもちろん、あまりに過激だったりセンセーショナルだったりした広告は、世間の声を受け公開が中止されるケースもあります。

こうした広告を出せば商品や企業にマイナスなイメージがついてしまうため、クライアントからも信頼をなくしてしまいます。

その広告がどのように受け取られるかを事前にしっかりイメージできる良識ある人であることが求められます。

広告制作会社社員志望動機・目指すきっかけ

志望企業の広告を研究

広告業界への就職を希望する人はクリエイティブな仕事をしたいという思いを持つ人ばかりで、非常に人気のある業界です。

面接試験も激戦となることが多いので、学生時代に勉強したことと志望する職種をリンクさせるなど工夫が必要です。

また、広告制作会社の面接では、広告についての知識や意見を問われることもあります。

最近の広告や自分の好きな広告について研究しておくのはもちろんのこと、志望企業が出した広告についても研究し自分なりの意見を持っておくとよいでしょう。

広告制作会社社員の雇用形態・働き方

正社員以外の採用も多い

広告制作会社の求人は多い傾向にありますが、雇用形態は正社員採用であるとは限りません。

この業界は実力主義のため、入社後しばらく先輩社員の補助をしながら適性や能力をチェックされることが多いのです。

特に、専門学校や大学を卒業したばかりの若いスタッフの場合、見習いとしてスタートしてアルバイトから正社員へとステップアップしていくことも珍しくありません。

一人前になるまでに時間がかかることを理解したうえで、求人広告の内容をよくチェックするとよいでしょう。

広告制作会社社員の勤務時間・休日・生活

労働環境の改善が求められる

広告制作会社は、フレックス制を採用している企業が多いです。

そのため、自分の仕事の進行状況を確認しながら毎日の勤務時間のスケジュールを組んでいくことになりますが、基本的には残業や休日出勤が多く激務と言われます。

こうした労働環境を業界全体としても改善する動きがあり、今後は残業時間の短縮や有給の取得を積極的に推進する企業も増えることがのぞまれます。

長時間化する労働環境に慣れてしまわずに、「自分が環境を改善していく」という意識を持つことも重要です。

広告制作会社社員の求人・就職状況・需要

人気が高いが入れ替わりも激しい

広告業界は人気があり、大手の広告代理店や広告制作会社の新卒採用試験は競争率が高いことで有名です。

その一方で、シビアな世界であることや、激務となる現場が多いことから、人材の入れ替わりが激しい業界としても知られています。

近年ではインターネットを利用するWeb広告の仕事が急増しており、企業によっては圧倒的な人手不足に陥っているようです。

このような背景から、広告制作会社の求人は多い傾向にあり、新卒採用だけではなく中途採用を積極的に行っている企業もあります。

広告制作会社社員の転職状況・未経験採用

前職のスキルを生かして

広告制作会社に転職する場合、職種によって必要とされるスキルや実績が異なります。

たとえばコピーライターの場合は、出版経験者あるいはマスコミ経験者はその実績を生かしやすいでしょう。

またCMプランナーの場合は、テレビ局のディレクターや映像クリエイターなど映像制作に関する知識や技術を持っていれば有利となります。

こうした仕事の経験者が転職する場合、中途採用でも、前職でのスキルや実績をフル活用して即戦力として働けることもあるようです。

広告制作会社社員の現状と将来性・今後の見通し

待遇の改善が期待される

近年では特にインターネット広告の成長がめざましく、柔軟な発想力や想像力で新たな活路を切り拓いていける可能性に満ちている業界ともいえます。

ただ成長を続ける業界のなかで問題視されているのが、仕事量の多さに対して労働環境が整っていない企業が多いという実態です。

今後は十分な人手を確保することや社員の残業時間を減らすことなど、広告業界全体が労働環境を大きく見直すことが期待され、より働きやすい業界となるために主体的に労働環境の改善を推し進めていくことが求められるでしょう。