銀行員を目指す人におすすめの資格・入行後に取得する資格

銀行員を目指す人におすすめの資格

銀行員というのは、特定の国家資格や免許が必要な仕事ではないので、内定・入社前に必ず取らなければいけない資格というものはありません。

しかしながら、競争率も高い銀行の採用試験で学生のうちに取得しておいた方が面接で有利にアピールできる資格もあります。

銀行員を目指す人が学生の内にどのような資格を取得しておくと良いのかを紹介します。

ファイナンシャルプランナー

まず銀行員を目指す人にとって一番おすすめの資格は、「ファイナンシャルプランナー資格」です。

ファイナンシャルプランナーと一口で言っても、国家資格の「FP技能士」と民間資格の「AFP、CFP」がありますが、FP技能士の資格を取得している銀行員が多いです。

FP技能士の試験内容は、ライフプラン、金融、証券、保険・年金、ローン、不動産、税金などの幅広い基礎知識を問われます。

銀行員は、窓口担当・法人担当関わらず、お客さまからの資金運用の相談を受ける機会も多くなるため、こうしたとき「ファイナンシャルプランナー」としての知識が有効に活用できます。

FP技能士資格は1級~3級まであり、銀行員を目指す人は2級の取得をおすすめします。

3級と2級は年に3回受験のチャンスがあり、受験手数料は3級が6000円、2級が8700円となっています。

日商簿記

銀行員として融資担当を目指す人にとって、企業の財務状況を理解するために簿記の知識は欠かせません。

簿記の資格は銀行員として必須ではありませんが、簿記の勘定科目が分からないとお客さまと話したり、財務分析をしたりする際に支障が出るので、入社前までにまず日商簿記3級の資格取得をしておくことをおすすめします。

3級は入社前に取得して、銀行に入社してから、更に難易度の高い2級や1級を実務で知識を増やしながら目指す人も多いです。

日商簿記3級の受験費用は2800円で年に3回試験が全国であります。

3級であれば参考書などの独学でも合格を目指せますが、より知識を深めるために通信教育などで学習するのもおすすめです。

TOEIC

日本の金融業界を取り巻く環境は、長引く低金利の影響もあり、融資・預金共に収益を増やすのに各銀行は非常に苦戦しています。

そのため、都市銀行は人口が増えてこれから市場が拡大しそうな海外を中心に支店や海外法人の進出をしていますし、日本企業もどんどん進出しています。

最近では都市銀行だけではなく、生き残りをかけて地方銀行も海外進出を進めており、グローバルに活躍できる人材を銀行は求めているのです。

このため、学生の内からビジネス英語の能力を図るTOEICの点数を上げておくと、グローバル人材として採用されやすい可能性があります。

TOEICは990点満点で、点数が高いほど評価されますが、入社前に600点ほど取っておくと良いでしょう。

全国各地で年に10回受験のチャンスがあり、受験料は5725円です。

銀行員が入社後に取得する資格

銀行員として内定を受ける前に必ず取るべき資格はありませんが、銀行員として働くと決まってから取得すべき資格はたくさんあります。

特に銀行が属する金融業界は独自のルールがあり、規制も厳しいので、入社1年目でたくさんの資格を取るため、勉強する時間が増えることは頭に入れておきましょう。

銀行員が入社後に取得する資格について紹介します。

証券外務員

証券外務員資格は、銀行員だけではなく証券会社など金融商品を取り扱う仕事をする人が必ず取得しなければいけない資格です。

銀行によっては、内定から入社までの間に資格の取得を課題とするところもありますが、最低でも入社半年以内には資格の取得を促されます。

証券外務員資格は2種と1種に分かれており、2種を合格したら1種を受けることができます。

1種の合格率は45%程、2種の合格率は50%程ですが、必須資格なので猛勉強してでも資格の取得をしなくてはいけません。

参考書などを使った独学でも勉強できますが、金融独特のルールもあるので、より知識を深めたいのならば専門学校の通信講座などの利用もおすすめです。

受験費用は8704円ですが、銀行が受験費用を支払ってくれる場合がほとんどです。

生命保険・損害保険取扱資格

銀行員は生命保険や損害保険を直接的に販売することはしませんが、関連の保険会社と連携して販売するために生命保険や損害保険を取り扱うための資格を取得します。

生命保険募集人(一般)、生命保険募集人(専門)、生命保険募集人(変額)、損害保険募集人(一般)の4種類の資格を入社1年目で取るように促されます。

業務を覚えながら、家に帰ったらこれらの資格の学習とプライベートはほとんどない生活となりますが、こちらの取得も銀行員として働くために必須なので、試験に落ちることがないようしっかり学習して試験に臨む必要があります。

こちらの資格も必須資格であるため、費用は銀行が負担してくれることが多いです。

内部管理責任者

内部管理責任者は銀行員が金融商品取引法やその他の法令ルールに則り、不正な取引やルール違反なく、銀行支店内で健全な営業活動などが行われているかをチェックする役割の役席者が取るべき資格です。

ただし、この資格を取得することで金融業界の細かなルールを覚えることができるので、ほとんどの銀行では入社1年目で取得を進められます。

この資格はその他の資格と異なり、金融機関で働いている人のみに受験資格が与えられるため、入社してからしか資格取得はできないのが特徴です。

合格率は約80%と難易度もそこまで高いものではないと感じるかもしれませんが、勉強すべき内容が被る証券外務員資格勉強した人が取る資格のためでもあるのです。

銀行業務検定試験

「銀行業務検定試験」とは、株式会社経済法令研究会が行っている教育研修事業の一環として企画された検定試験で、銀行・保険・証券等金融機関で働いている人を主な対象にしています。

試験の内容はさまざまな分野に分かれており、法務・財務・外国為替・金融経済・年金アドバイザー・資産アドバイザーなど21系統35種目もの試験が実施され、年間受験応募者数は約25万人もいます。

この資格がないと銀行で働けないということはありませんが、この試験の内容は銀行で働くにあたり基礎中の基礎となるので、財務・外為・法務などの強化は試験受験の有無に関わらず、入社1年目で通信教育を使って勉強させる銀行が多いです。

銀行によってはこの検定試験の合格を昇進の条件にしているところもありますし、業務で必要になる知識を深めるためにも大変重要な試験だといえます。

試験は年に3回行われ、科目は自分で必要なものを選ぶことができ、科目によって受験費用は4000円~8000円と異なります。

宅地建物取引士

宅地建物取引士は「宅建」と呼ばれる資格で、主に不動産会社で不動産の売買を行う人が取得する資格です。

銀行員の場合は必須の資格ではありませんが、融資担当になると、融資を行う際に不動産担保登記や不動産評価などを行うため、より不動産の知識を深めるために宅建の取得を目指す人も多いです。

宅建の受験料は7000円で年に1回毎年10月に試験が行われます。

試験内容はマークシート式で出題数は50問、合格率は15%程度と非常に難易度の高い資格なので、合格すると昇格しやすくなったり、評価が上がったりという銀行もあります。

銀行に入ってからの取得でも遅くない資格ですが、学生のうちにも取得でき、難易度の高さから人事からの評価も上がりやすくなるので、時間のある学生時代に資格取得するのもおすすめです。