「自動車部品メーカー社員」とは

自動車部品メーカー社員_画像

自動車製造に必要とされる多種多様な部品をつくり、自動車メーカーに供給する。

自動車部品メーカーは、自動車を製造する際に必要とされるさまざまな部品をつくり、供給する会社のことをいいます。

自動車は1台あたり約2万から3万ほどの部品でできているといわれ、部品製造には専門的な技術や設備が必要とされることから、エンジン、ブレーキ、ランプ、ネジやボルトなどの部品ごとにたくさんの専門会社が存在しています。

大手自動車部品メーカーの新卒採用は、大きく「技術系」と「事務系」の職種に分かれて実施されています。

平均年収は500万円台後半とされていますが、大手自動車メーカーの系列会社は比較的待遇がよく、なかでも最大手になると平均年収は800万円以上となっているところもあります。

自動車業界は景気の影響を受けやすい産業の一つですが、最近では新興国での自動車需要が大きくなっていることから、グローバルな取引をする自動車部品メーカーが増えていること、また次世代自動車の普及を見据えたエレクトロニクス系メーカーとの連携など再編の動きが目立っています。

「自動車部品メーカー社員」の仕事紹介

自動車部品メーカー社員の仕事内容

自動車に使われる部品を設計・製造する

自動車部品メーカーは、自動車を製造する際に必要とされるさまざまな部品をつくり、供給する会社のことをいいます。

1台の自動車にはおよそ2万から3万もの大量の部品が使用されており、エンジン、ブレーキ、ランプ、ネジ、ボルトといったように、その種類や用途はバラエティに富んでいます。

また、それらの部品に用いられる材質も、鉄鋼やゴム、プラスチック、ガラス、電気、化学といったように非常に多岐にわたるため、それらの製造に必要な設備や技術はまったく異なります。

このため、大半の自動車部品メーカーは、いずれかの部品に特化した設計・製造を行っており、異なる専門性やノウハウを有しています。

自動車部品メーカーでは、設計や開発などを担当するエンジニア(技術系)、実際に部品を製造する生産部門、営業、経理など、さまざまな役割を持った社員が協力して働いています。

自動車部品メーカー社員の就職先・活躍の場

活躍の場は広がりつつある

自動車部品メーカーは、自動車メーカー各社とは切っても切り離せない関係にあり、トヨタ系、日産系、ホンダ系など、いずれかの大手自動車メーカーの系列会社となっているところが多くあります。

ただ、近年では、事業拡大のために、従来の系列会社との取引だけにとどまらず、海外自動車メーカーとの取引を拡充していこうとする企業が増加傾向にあります。

就職先によっては、活躍の場はこれまでもよりグローバルになっていくことが想定されます。

自動車部品メーカー社員の1日

他の職種の社員と協同で仕事を進める

自動車部品メーカー社員の仕事は、技術系、生産系、営業系などに大別され、それぞれの職種によってスケジュールは異なりますが、一例として技術系エンジニア職の1日をご紹介します。

部品づくりは共同作業ですので、他の部門の担当者と連携しながら、新しい部品の製造を進めていきます。

8:00 出社
作業着に着替え、メールチェック、スケジュール確認などを行います。

8:30 会議
研究開発部門全体で、試作品の仕様や設計、改良点などを協議します。

11:00 外部打ち合わせ
部品に使う材料の仕入れ先担当者と、材質について打ち合わせします。

12:00 休憩

13:00 設計
専用のソフトを使って部品の3Dモデルを作成します。

16:00 生産部門打ち合わせ
工場の生産管理担当者と、新しい部品の製造ラインについて協議します。

18:00 帰社

自動車部品メーカー社員になるには

社員採用試験に合格する

自動車部品メーカー社員として働くには、各社が実施する社員採用試験を受験する必要があります。

募集職種は企業にもよりますが、大手企業などでは「総合職」として一括採用され、就職後に個人の適性によってそれぞれの部署に配属されるところが多いようです。

職種には大きく分けて、設計、実験、開発・研究、生産技術、品質保証などに携わる「技術系」と、営業、調達、生産管理、経理・財務、人事などの「事務系」があります。

総合職の場合、系統別に数年単位での異動を繰り返し、さまざまな経験を積みながらキャリアを形成していきます。

自動車部品メーカー社員の学校・学費

技術系を希望するなら理系学部が有利

大手自動車部品メーカーの新卒採用では、一般的に「大学あるいは大学院の卒業か修了見込み」であることが応募資格となりますが、一部高等専門学校の学生を対象としているところもあります。

事務系であれば文系でも理系でも活躍できますが、技術系の職種に就きたい場合は、理工系の各学部、特に機械系、電気電子系、金属工学系、材料工学系で専門の知識を積むことが望ましいでしょう。

また、既に学校を卒業している場合であっても、卒業からの年数によっては、新卒採用の対象となるケースもありますので、各社の募集条件をチェックしてみましょう。

自動車部品メーカー社員の資格・試験の難易度

自動車部品メーカーでも語学力は大事

自動車部品メーカーに就職するにあたって、なんらかの資格が条件となるケースはほとんどありません。

ただ、企業によっては、海外の自動車部品メーカーを買収して国外に生産拠点を設けるなど、グローバル化を推進させているところもあります。

入社時点で英語などの語学力が問われることはほぼありませんが、入社後に社員の能力向上のため英語の社内研修を実施している企業は珍しくありません。

今後、語学力の重要性はますます増してくると思われますので、学生のうちから勉強しておけば役立つでしょう。

自動車部品メーカー社員の給料・年収

大手メーカー傘下は待遇が厚い

自動車部品メーカーの平均年収は、500万円台後半とされています。

ただし、自動車部品メーカーは系列企業や製造するパーツごとにたくさんあるため、企業によって平均年収にはかなり差があるようです。

大手自動車メーカーのグループに属する会社は比較的待遇がよく、なかでも最大手になると平均年収は800万円以上となっているところもあります。

なお、初任給については、最終学歴によって最大で数万円程度の差がつきますが、大手の自動車部品メーカーと中小の自動車部品メーカーではほとんど変わりがないようです。

自動車部品メーカー社員のやりがい、楽しさ

ものづくりの醍醐味を味わえる

自動車産業は日本を象徴する一大産業であり、各自動車が生産する新型車には最先端の技術が惜しみなく投入されています。

そんな自動車を構成するそれぞれの部品についても、個々に日々研究と改良が繰り返されていますので、自動車部品メーカーは、「ものづくり」の醍醐味を味わえる職場といえます。

また、自社で製造した部品が用いられた自動車を街中で見かけたときには、大きな誇りやりがい、確かに社会の役に立っているという手ごたえを得られるでしょう。

自動車部品メーカー社員のつらいこと、大変なこと

非常に高い品質が求められる

もしも自動車部品に欠陥があったり、なんらかの不具合が生じた場合、その生産数の多さから被害は甚大なものになりがちで、また部品によっては人命に直結する大きな危険性をはらんでいます。

このため、自動車部品の製造においては、他の製造業よりもさらに、徹底した品質管理と高い安全性が求められます。

自動車部品メーカー各社には非常に重い責任が伴うため、その品質を維持し続けることには大変な苦労が伴います。

生産工程にトラブルが発生した場合などは、深夜や休日であっても、早急な対策に追われることも珍しくないようです。

自動車部品メーカー社員に向いている人・適性

チームで働くことが好きな人

自動車の製造がそうであるように、自動車の各部品の製造も、たくさんの人間が関わる協同作業です。

社内の他部署の人間や、親会社である自動車メーカーの社員、仕入れ先の材料メーカー社員など、社内外を問わず、多くの人とチームを組み、ひとつの部品を設計・製造していきます。

このため、こつこつと一人で作業をするのが好きな人よりも、チームで協力しながら働くのが好きな人のほうが、自動車部品メーカー社員の適性があるといえるでしょう。

自動車部品メーカー社員志望動機・目指すきっかけ

自動車に関わる仕事がしたい人が多い

自動車部品メーカーへの就職を志望するのは、やはりもともと自動車が好きで、自動車に関係する仕事に携わりたいという人が最も多い印象です。

自動車へのこだわりや熱意が、そのまま志望動機につながるようです。

また、自動車のなかでも、自身が学校で学んだことなどを踏まえて、それぞれの「部品」に注目するようになった理由を明確にできれば、より説得力をもった志望動機となるでしょう。

自動車メーカーではなく、なぜ自動車部品メーカーなのか、という点について考えてみることも有効かもしれません。

自動車部品メーカー社員の雇用形態・働き方

就職先によってはグローバルな働き方ができる

国内の自動車部品メーカーが、海外へと販路を拡大していくケースが目立つようになってきた一方、海外の自動車部品メーカーが、日本でビジネス展開することも増えてきました。

今後、自動車部品業界全体が、よりグローバルになっていくと想定されますので、勤め先によっては、海外勤務など、世界を視野に入れた働き方が可能になるでしょう。

それぞれの企業がこれからどういう事業に注力しようとしているのか、それぞれが持つ技術の強みは何かを知るため、各社のインターンシップに参加してみることも非常に有効です。

自動車部品メーカー社員の勤務時間・休日・生活

閑散期と繁忙期がわかれやすい

自動車部品メーカーの勤務時間は、本社や営業所で働く場合と、工場で働く場合によって事情が異なります。

本社では9:00~18:00くらいであることが一般的で、深夜勤務などはほぼない一方、工場では基本的に24時間生産設備を稼働させているため、夜間を含めたシフト制の勤務であるところが多くなります。

また、時期によって、仕事の忙しさにかなり波があることが特徴として挙げられます。

自社製品が用いられる自動車の生産台数が多い時期や、新しい部品の設計に追われているときなどは、休日返上で働かねばならない一方、不景気のときや自動車の減産期は、仕事が減少するようです。

自動車部品メーカー社員の求人・就職状況・需要

需要は安定的に推移している

自動車業界は景気の影響を受けやすい産業の一つであり、自動車メーカーの景気が悪ければ自動車部品メーカーの景気も悪くなりますが、近年では比較的安定した求人が続いています。

トヨタやホンダなどの大手自動車メーカーの系列企業は、特に多くの採用人数がありますが、就職先として学生からの人気が高いため、競争は厳しくなる傾向にあります。

募集職種としては、事務系よりも、製造業に特有の設計、研究開発、生産管理など、技術系の求人数のほうが多いようです。

自動車部品メーカー社員の転職状況・未経験採用

未経験者にも広くチャンスがある

各自動車部品メーカーは、中途採用も積極的に行っていますが、新卒の際とは異なり、それぞれの職種別に細分化されて募集されるケースが中心となっています。

なかでも「キャリア採用」と呼ばれる募集の場合は、その職種ごとに一定年数以上の実務経験や資格、専門的なスキルを保有していることが条件となります。

ただ、自動車業界全体が堅調に推移していることから、募集数自体が相応にあるため、たとえ業務未経験者であっても、就職先を見つけることはそれほど困難ではないでしょう。

自動車部品メーカー社員の現状と将来性・今後の見通し

必要な部品は時代と共に変遷する

自動車は現代生活に必要不可欠なアイテムであり、自動車部品メーカーの需要は多少景気に変動されるにせよ、比較的安定しているといえます。

ただ、近年では環境意識の高まりなどから、ガソリン車に代わってハイブリッド車や電気自動車などが主流になりつつあり、それに伴って必要とされる部品も移り変わっています。

次世代自動車の普及を見据え、エレクトロニクス系メーカーと事業提携する自動車部品メーカーも出てきており、今後についても業界再編の流れはより加速していくものと予測されます。