女性の銀行員のキャリアパス・結婚後の生活

女性銀行員の現状

銀行員というと、ひと昔前までは幹部コースを目指す「総合職」は男性、特定の事務を極めていく「一般職」は女性というのが一般的でした。

総合職の男性が全国転勤をしながら融資係などを担当してキャリアを積んでいくのに比べて、一般職の女性は特定の支店の窓口で事務仕事をして、結婚や出産を機に退職する、というケースが非常に多かったのです。

しかし、現状では女性が結婚や子供を産んでからも仕事を続けられる制度が充実している銀行も多く、女性も長く勤める人が増えてきています。

総合職として働く女性も増えており、都市銀行では男性が7割、女性3割ほどと、まだまだ男性の方が多数派ですが、一般職は女性がほとんどなので、総合的な銀行員の人数で考えると女性が多い職種といえます。

女性銀行員の強み・弱み

女性の銀行員の方が「貯金」「投資」「年金」「保険」などの金融商品に関する興味や関心が高く、お客さまに合わせたきめ細やかなサービスができるため、顧客の心を掴みやすいといわれています。

実際に、総合職として採用された女性銀行員でもやる気と向上心があれば、男性社員よりも出世しており、重要なポジションを任されたり、海外駐在に選ばれたりしています。

一方で、総合職になると性別に関係なく平等に転勤を命じられるので、結婚や子育てを考えるとそこがネックになります。

総合職の女性の中には、家庭の事情で転勤や単身赴任ができないことをきっかけに退職することになる人が多く、これは銀行としても大きな損失です。

そこで最近では、総合職とは別に「特定職」や「エリア総合職」という名目で、原則としては転居を伴う転勤のない形で女性を総合職として採用をする銀行が増えています。

地域に根ざして働くことができるので、結婚してからもバリバリ長く働きたいと思う女性から人気を集めています。

銀行員の結婚後の働き方・雇用形態

銀行員の働き方は、基本的に土日や祝日が休みなど世の中の暦に合わせた勤務になるので、結婚しても家事や育児と両立しやすいです。

産休や育児休暇の制度も整っている銀行も多く、復帰後も正社員としてそのまま働くことができますし、子供がある程度大きくなるまでは時短制度を使って働くことができます。

都市銀行の一般職やエリア総合職は、全国に支店があるので、夫の転勤で引っ越しをしなくてはいけなくなった場合に、申請すれば引っ越し先にある支店で働くこともできます。

また、地方銀行では一般職の女性銀行員が夫の転勤に伴って退職しなければいけない場合、転勤先の地方銀行に再就職できる制度などもあり、この制度を使えば銀行員としてのキャリアを続けることができます。

銀行員は子育てしながら働ける?

一般職は女性が多いので働きやすい

銀行員は元々女性が多い職種で、最近では結婚・出産後も続けて働く人が多いので、他業種と比べても子育てしながらでも働きやすい環境になっています。

上記の通り、産休・育休・時短制度も整っていますし、有給取得も推進されており、家族サービスや学校行事などのために有給休暇も取りやすいです。

銀行にもよりますが、育休は最高2年ほど取ることができるので、休暇中は子供との時間も大切にできます。

女性総合職はロールモデルが少なくキャリアは手探り

もし銀行員としての出世を望むのであれば同僚に遅れをとらないように一刻も早く職場復帰する必要がありますし、時短ではなくフルタイムで働かなければいけません。

総合職で出世を望む女性社員は育休を取らず、産休だけで職場復帰し、子供はベビーシッター、家事は家事代行に依頼して働いている人もいます。

総合職として女性の採用が増えたのも最近なので、先輩社員にロールモデルは少なく、自分にとって何が大切なのかを考えながら理想の働き方を探さなければいけません。

銀行員は女性が一生働ける仕事?

銀行員の一般職の仕事は、女性も多い環境で、子育てをしながらでも働いている人が多いので理解もあり、家庭との両立は大変かもしれませんが比較的続けやすい職種です。

実際に子育てをしながら仕事を続けて、管理職になる人も増えてきており、一生続けられる仕事といえます。

一方で総合職の場合は、ノルマの精神的ストレスや出世争い、転勤問題などがあり、結婚や子育てをきっかけに辞めてしまう人が多いのも事実です。

しかし、銀行としての制度は整っているので、やる気と家族の理解さえあれば一生続けることも可能です。