「ジュエリーメーカー社員」とは

人々が身につける宝石や貴金属製品の企画や製造加工、販売を行う企業で働く人のこと。

ジュエリーメーカー社員とは、おもに人々が身につける宝石や貴金属製品の製造加工を行う企業で働く人のことをいいます。

大手企業であれば自社製品をブランド展開して店舗を持ち、販売まで一貫して手掛けている場合もよくあります。

そのようなジュエリーメーカーでの仕事は、大きく企画・デザイン、製造、販売などに分けることができます。

特別な資格は求められないことが多いようですが、総合職の場合は大卒以上の人が採用されやすく、専門職や技術職では専門学校や美術大学の卒業生も多数います。

平均年収は大手企業で400万円~500万円程度、中小企業になると300万円~400万円程度とされています。

ジュエリー業界は景気や流行の影響を受けやすいビジネスであることから、各社とも独自のブランドを展開したり、販売時のコンサルティングに力を入れたり、海外進出したりと、さまざまな戦略で生き残りをかけています。

「ジュエリーメーカー社員」の仕事紹介

ジュエリーメーカー社員の仕事内容

ジュエリーの製造や企画、販売などを行う

ジュエリーメーカーは、おもに人々が身につける宝石や貴金属製品の製造加工を行う企業です。

ジュエリーメーカーの中には、製造加工だけでなく、企画やデザインの段階から自社で手掛けるところも少なくありません。

また、ハイジュエリーブランドと呼ばれるような大手企業では、自社製品を専門に取り扱う店舗を持ち、販売まで一貫して行います。

このようにジュエリーメーカーの業務範囲は企業規模によって異なりますが、そこで働く社員の仕事内容としては、大きく「企画・デザイン」「製造」「販売」「管理」に分類できます。

ジュエリーメーカーというとデザイナーや販売職のイメージが強いかもしれませんが、原材料を調達する仕事や製品を検品する仕事、営業や経理など、多様な役割を持った人が働いています。

ジュエリーメーカー社員の就職先・活躍の場

就職先によって異なる特徴がある

ジュエリーメーカーは、その事業規模によって、事業形態や取り扱う商品構成などは多少異なります。

大手企業は、複数のブランドを手掛けるなど多様な商品ラインナップを取り揃えており、また販路としても、自社店舗での直接販売に加えて、百貨店に卸すケースもあります。

中小企業の場合は、全国的に多店舗展開しているところは少なく、ジュエリーの中でも一部の分野に絞って事業展開していたり、ジュエリーのパーツ製造のみに特化していたりすることが一般的です。

また、企業のジュエリーデザイナーとして働いていた人が、独立して個人で工房を営むこともあります。

ジュエリーメーカー社員1日

異なる職種の人と連携して仕事を進める

ジュエリーメーカー社員のスケジュールは、職種や担当業務によって異なりますが、一例として営業事務職の1日をご紹介します。

デザイナーや販売スタッフなど、他職種の人と協力しながら業務をこなすことが多いようです。

9:00 出社
メールチェック、案件ごとの打ち合わせなどを行います。

10:00 打ち合わせ
デザイナー、企画担当者と来季のブランドコンセプトについて協議します。

12:00 休憩

13:00 店舗巡回
担当している店舗を訪れ、販売スタッフとコミュニケーションを取ります。

16:00 デスクワーク
帰社し、店舗ごとの売上情報などを資料にまとめます。

18:00 帰社

ジュエリーメーカー社員になるには

まずはどの職種になるのかを決める

ジュエリーメーカー社員になるには、学校を卒業後、ジュエリーメーカーへ就職する必要があります。

ジュエリーメーカーは、同じ企業内でも、職種によって業務内容も必要となる知識やスキルもまったく異なるため、まずはどの職種を目指すのかを明確にすることが第一歩となります。

デザイナーなどの専門職・技術職は、職種別に採用されますが、営業や企画、マーケティングなど、オフィスワークが中心となる職種は「総合職」としてひとまとめに採用されるケースが一般的です。

ジュエリーメーカー社員の学校・学費

職種に応じて有利となる学歴がある

総合職の場合は、大手ジュエリーメーカーなどを中心に、採用にあたっては4年制大学卒業以上の学歴が必要になるでしょう。

デザイナーや設計などの専門職、あるいは製造や技術開発などの技術職では、絶対に必須となる学歴はありません。

ただ、採用される人の大半は、ジュエリー製作の専門学校や、美術大学、工芸大学などで、デザインや設計について専門的に学んできた人のようです。

販売職の場合は、高卒以上など、あまり学歴を問わず採用されることが一般的です。

ジュエリーメーカー社員の資格・試験の難易度

資格を取得すれば業務に役立つことも

ジュエリーメーカーで働くために必須となる資格はありませんが、職種によっては有効とされる資格がいくつかあります。

専門職や技術職では、「貴金属装身具製作技能士」という国家資格が代表的で、取得できればジュエリー製作に関わる知識や技術が一定水準に達していることを公的に証明できます。

また販売職については「ジュエリーコーディネーター検定」が有名で、1級から3級までの難易度に応じて、ジュエリーに関する歴史や製造方法など、さまざまな知識を学ぶことができます。

ジュエリーコーディネーター検定

ジュエリーメーカー社員の給料・年収

景気の変動に影響されやすい

ジュエリーメーカー社員の給料は、勤務先の企業によっても異なりますが、平均年収は大手企業で400万円~500万円程度、中小企業になると300万円~400万円程度のところが多いようです。

ジュエリー業界は不景気の影響を受けやすく、ピーク時に比べると市場の縮小傾向が続いていることから、平均年収は他業界と比べてやや低めとなっているようです。

企業によっては、基本給にプラスして各種手当などが支給されるケースもありますが、飛びぬけて高給を得ることは難しいようです。

ジュエリーメーカー社員のやりがい、楽しさ

お客さまにとって大事なものを提供できる

ジュエリーは日用品とは異なり、多くは誕生日や結婚式の祝い事など、特別なイベントの際に購入されるものです。

そういったお客様にとっての人生の節目に立ち会い、ジュエリーという重要なもので花を添えられることは、ジュエリーメーカーで働くうえでの大きな魅力といえます。

また、多くのジュエリーは単価が高く、長きにわたって使い続けられるものですので、そういった貴重なものを取り扱えることは、社員にとっての大きなやりがいとなっています。

ジュエリーメーカー社員のつらいこと、大変なこと

理想と現実のギャップに悩まされる

ジュエリー業界というと、花形であるデザイナーに代表されるような、きらびやかな職場を思い描く人も少なくありません。

しかし実際の仕事は、担当する業務内容に関わらず、他業界の企業と同じように、地味で地道な作業に費やす時間が大半を占めます。

また長引く不景気の影響もあって、ジュエリーメーカー各社は厳しい環境にさらされており、働く前に想像していた業界のイメージと大きくかけ離れていることに思い悩むケースもあるようです。

ジュエリーメーカー社員に向いている人・適性

ジュエリーについて勉強し続けられる人

ジュエリーにはさまざまな素材があり、特徴や特性が異なるため、それぞれの適切な取り扱い方や歴史、加工方法などを勉強していかなくてはなりません。

またデザインは流行に左右されやすい一面を持っていますので、世の中のトレンドについても常にアンテナを高くして、逐次情報収集する必要があります。

ジュエリーへの興味をどれだけ強く持てるかが、ジュエリーメーカーでの仕事を長く、前向きに取り組めるかの重要な要素であるといえるでしょう。

ジュエリーメーカー社員志望動機・目指すきっかけ

ジュエリーが好きであることが動機

ジュエリーメーカーへの就職を希望するのは、なんといっても宝石や貴金属類が好きな人です。

ジュエリーは人の心を幸せにし、保有していることで満足感を得られる製品です。

そういった製品に日常的に触れられる仕事がしたいと思う人は決して少なくありません。

また、デザインや企画設計などに対する興味が強く、自身のこだわりを製品に反映させたい、思い描く製品をつくってみたいと考える人も、ジュエリーメーカーへの就職を目指すようです。

ジュエリーメーカー社員の雇用形態・働き方

職種によっては独立する人も

ジュエリーメーカーでデザイナーや製作職を手掛けていた人の中には、ある程度のキャリアを積んだ後に企業を退職し、独立して個人の工房を開く人もいるようです。

個人で製作する場合、自身のオリジナリティや手作り感を全面に打ち出すなど、メーカーが販売する製品とは異なった特色を持たせることが必要になるでしょう。

顧客それぞれの要望に応じて、1点ずつデザインする「完全オーダーメイド」の製品を手掛ける人も少なくないようです。

ジュエリーメーカー社員の勤務時間・休日・生活

勤務場所によって勤務体系は異なる

ジュエリーメーカーでの勤務時間は職種などによって事情が異なります。

本社勤務の場合は、他業界のサラリーマンとほぼ同じ9:00~18:00くらいで、休日についても土日が休みとなっているところが多いようです。

店舗勤務の場合は、その店の営業時間と開店準備・閉店作業に要する時間を加味した範囲でシフト制を採用しているところが一般的で、休日についても店休日以外は交代で取得するようです。

また残業時間はそこまで多くない印象ですが、クリスマス前などの繁忙期には、夜遅くまで顧客対応やジュエリー製作に追われることもあります。

ジュエリーメーカー社員の求人・就職状況・需要

学校によっては企業とのパイプがあるところも

ジュエリーメーカーの求人数は企業規模や募集職種によってばらつきがありますが、大手企業の総合職では、比較的安定した採用を行っているようです。

一方、市場全体が厳しさを増している影響もあって、中小企業などでは年度によってはそもそも新卒採用を実施していないところも見られます。

また、企業によっては、就活生からの募集を受け付けるだけでなく、ジュエリー製作の専門学校などに企業側から求人を依頼するケースもあります。

通常の就職ルートとは異なりますが、通う学校によっては自身の希望する先で働くための有力な選択肢となるでしょう。

ジュエリーメーカー社員の転職状況・未経験採用

総合職や販売職は未経験者にもチャンスが

ジュエリーメーカーは、大手企業を中心として中途採用を実施しているところもあります。

営業などの総合職については、ある程度の社会人経験があれば、業界未経験者でも十分に採用されるチャンスがあります。

販売職も同様に、ジュエリーを販売した経歴がなくとも、アパレルなどで接客業の経験があれば歓迎されやすいようです。

一方、デザイナーなどの専門職・技術職については、経験やスキルのある即戦力が求められるため、未経験者が職に就くのは困難かもしれません。

ジュエリーメーカー社員の現状と将来性・今後の見通し

業界環境は引き続き厳しい

近年、不況などの影響から経済的に余裕のない人も増えつつあり、人々は将来に対する不安感を払拭できないでいます。

今後も大きく景気が上向くことは期待しづらく、不要不急の品を取り扱うジュエリー業界は引き続き厳しい状況が続くとみておくべきでしょう。

各社とも、独自のブランドを展開したり、販売時のコンサルティングに力を入れたり、また海外進出するなど、さまざまな戦略で生き残りをかけています。

そのような場で働く社員ひとりひとりにも、変化に対応する力がより求められるようになるでしょう。