自動車部品メーカー社員のつらいこと・大変なこと・苦労

自動車部品メーカーのつらいこと・大変なこと

厳しい品質が求められる

自動車というのは、一つまちがえば人の命さえも奪う危険な代物でもあります。

また、小さな部品に問題があるだけでも、その部品を搭載したすべての車種が「リコール」ともなるため、会社経営に大きな打撃を与えてしまうこともあります。

そのため、自動車部品の開発や製造においては、厳しい品質や安全性が問われます。

わずかな誤差も許されない完璧な仕事を行う必要があり、たとえほんの小さな不具合であっても徹底的に追求することが求められます。

自動車部品メーカーではモノづくりの面白さが味わえる半面、そのような厳しい品質管理の環境で働かなければならない大変さがあります。

また、人の命を預かっているという責任やプレッシャーも常に背負うことになるため、生真面目な人であれば気苦労もたまりやすいでしょう。

時期によって忙しさに波がある

自動車部品メーカーでは、季節や生産量の変動によって業務量に波があります。

新車のモデルチェンジなどが迫り、多くの部品を生産しなくてはならない時期になると、残業が急激に増えたり、休日出勤しなければなりません。

皆、忙しくピリピリした中でも、品質を落とさずに確実に仕事を進める必要があります。

一方、繁盛期が過ぎると業務量が一気に減り、定時で上がれる日が続きます。

特に技術職や生産部門ほど、忙しさに波が出やすくなるため、そのような部署を志望する人は残業や休日出勤についてある程度の覚悟が必要です。

下請けや系列のしがらみ

自動車部品メーカーというのは、トヨタや日産とった自動車メーカー(完成品メーカー)の「下請け」というポジションとなります。

そのため、自動車メーカー側の要望には忠実にこたえなければならず、仕事のスケジュールなども自動車メーカー側に振り回されやすいです。

大手系列の自動車部品メーカーほど、親となる自動車メーカーの意向に左右されやすく、自分たちの思うように仕事が進められないことも少なくありません。

そのような独特な環境であるため、下請けの構造を素直に受け入れられる人でないと、ストレスがたまりやすい業界といえます。

ただし近年は、いくつもの部品をモジュールとして提供する1次請けの部品メーカーの力が強まってきており、モノづくりにおいて自動車メーカーよりも強い主導権を握ることもあります。

系列の縛りというのも以前に比べると緩和され、自立の道を歩む部品メーカーも増えてきているため、下請けビジネスの状況は少しずつ変わりつつあります。

自動車部品メーカーの悩み

保守的な環境

自動車部品メーカーには、ベンチャー系の若い企業というのは少なく、その多くは歴史ある老舗企業です。

よくも悪くも保守的で古い体質の残る会社が目立ちます。

「年功序列が強く若い社員の働きが認められにくい」、「承認制度が複雑で新しいことにチャレンジしにくい」などの体質をもつ企業も少なくありません。

若手社員の中には会社のやり方に不満を覚える人が多く、中にはそれが原因で退職してしまう人もいます。

転勤や海外赴任の悩み

自動車部品メーカーは、全国各地に支店や生産工場をもっています。

総合職で入社した社員の場合、キャリアアップの一貫で、数年単位で各地の支店に転勤を命じられ、渡り歩くケースが目立ちます。

また、自動車部品メーカーには海外市場をターゲットとしている会社も多く、大手メーカーであれば世界各国に支店を保有しています。

営業職はもちろんのこと、技術部門や生産部門で働く人であっても、将来的に海外赴任を命じられ、海外の支店や工場で働くことになる可能性もあります。

そのように転勤の多い環境であるため、一つの地域に腰をすえて働きたい人にとっては働きにくいでしょう。

結婚をして家庭をもつと、転勤は配偶者や子どもにも影響を及ぼすため、家族のある社員にとっては悩みの種です。

業界の将来の不安

自動車・自動車部品というのは国内の基軸産業でもあるため、安定した需要があります。

しかし、自動車業界・自動車部品業界は「100年に一度の大変革の時」ともいわれており、EV(電気自動車)化や自動運転化の流れにより、自動車そのものの在り方が今後大きく変わる可能性があります。

極端な例ではありますが、たとえばEV車が当たり前の時代となれば、ガソリン車向けの部品の需要は落ち、存続できない部品メーカーも出てくる可能性があるでしょう。

自動車部品メーカーは、安定した時代から変革の時代に入っており、企業間のM&Aや再編も進んでいます。

業界の先が見えにくい状況のため、「〇年後自分の会社はどうなっているのだろう」という将来への不安を感じる社員もいます。

自動車部品メーカーを辞める理由で多いものは?

自動車部品メーカーの離職率は低めであり、一度入社したら定年まで長く勤める人が目立ちます。

しかし、入社半年や1年ですぐに辞めてしまう人もいます。

辞める理由はさまざまですが、代表的なものとしては次のような理由が挙げられます。

<自動車部品メーカーを辞める代表的な理由>
・社風が保守的、新しいことにチャレンジしにくい
・年功序列が原因で、成果は出しているのに思うように出世ができない
・上司や同僚のやり方に不満
・理系よりの環境に馴染めない
・自動車部品に興味が持てない、裏方的な業界に興味が持てない
・残業が多い
・給料額やボーナスに不満(おもに中小の部品メーカーの場合)

保守的な環境や年功序列の制度など、会社の体質面が合わずに辞めていく人がやはり多めです。

周囲と連携したチームプレイが求められる業界であるため、人間関係面のトラブルも起きやすく、上司や同僚と衝突して辞めていく人も少なくありません。

自動車部品メーカーへの転職を考えている方へ

実際に転職を検討する際は、求人情報取扱件数が豊富な転職エージェントに相談するのもよいでしょう。

リクルートエージェントは、キャリアコンサルタントによる丁寧なヒアリングで、転職するべきかどうか、自動車部品メーカーに向いているかのアドバイスもしてくれます。

また、20代の方や第二新卒の方は「マイナビジョブ20's」に登録してみるとよいでしょう。

20代を積極採用している企業の案件が多く、専任キャリアアドバイザーによる個別キャリアカウンセリングを受けることができます。

自動車部品メーカー社員の「つらいこと」の口コミ投稿

  • つらいこと
    つらいこと

    自動車部品メーカーの製造・工程管理 miwachanさん

    43歳 男性 経験10年1ヶ月 愛知県

    現職(正社員)


    ほとんどの職場では夜勤対応をしています。

    昼間の明るいうちはなかなか寝ることができない人にとっては慣れるまでがつらいでしょう。

    重いものを載せ替える作業もあるので、腰や膝を痛めないように注意することが必要です。