「インテリアコーディネーター」の仕事とは

インテリアコーディネーターの仕事内容

建物の内部空間についての提案をする

インテリアコーディネーターは、住宅や店舗、オフィス、公共施設などのインテリアについて、依頼主からのオーダーに応じて提案やアドバイスをする仕事です。

インテリアには、壁紙や床材、カーテンをはじめ、照明器具や家具類までさまざまな要素があり、インテリアコーディネーターはお客さまの好みや理想の生活などの要望を聞いたうえで、建物の内部空間をトータル的にコーディネートしていきます。

単に見た目が良いというだけではなく、住む人のライフスタイルを考えて、住みやすい空間を提案することが大切です。

インテリアは設計や建築とも密接な関係があり、建築士やメーカーの営業マン、現場監督、職人など多くの人と接しながら仕事を進めていきます。

インテリアコーディネーターの就職先・活躍の場

住宅関連企業やインテリア商品を扱う場が中心

インテリアコーディネーターは、住宅メーカーやリフォーム専門会社、家具販売店、設計・デザイン事務所などで、内装の専門家として勤務する人が多くなっています。

メーカーや販売店で働く場合には、基本的には自社製品の組み合わせを提案します。

デパートやインテリアショップ、ホームセンターなど、さまざまなメーカーの製品を扱う店舗で働くことも可能です。

住宅・インテリア業界以外にも、アート関連企業やマスコミなどで空間プロデュースができる人材が求められることもあります。

インテリアコーディネーター1日

お客さまとの打ち合わせが多い

インテリアコーディネーターの仕事の流れは、勤務先や働き方などによっても異なりますが、お客さまとの打ち合わせや接客、また建築士や建設現場のスタッフなどとの調整や折衝事も多いのが特徴です。

住宅メーカー勤務のインテリアコーディネーターのある1日を紹介しましょう。

8:30 出勤
パソコンを立ち上げてメールチェックをします。

9:00 ミーティング
業務連絡やスケジュール確認などを行います。

10:00 お客さまと打ち合わせ
新規のお客さまと住宅インテリアについて相談。

12:00 休憩
会社近くの飲食店でランチをとります。

13:00 建築現場へ
施工現場に出向いて作業の進捗状況を確認します。

16:00 資料作成
お客さまに提出するためのプレゼン資料を作成します。

18:00 残務処理
デスクワークを片付けます。

19:00 退社
日によっては夕方以降に商談が入ることも。

インテリアコーディネーターになるには

空間デザインや建築を学んでから就職する人も

インテリアコーディネーターになるために、絶対に必要な資格はありません。

また、活躍の場は多岐にわたり、インテリアコーディネーターとして働いている人の経歴もまちまちです。

ただし、大学や専門学校で空間デザインや建築を学び、「インテリアコーディネーター」や「二級建築士」の資格を取得しておくと、就職に有利になったり仕事の幅が広がったりするでしょう。

一方、未経験からインテリアを扱う企業へ就職し、実務を通じて知識を身につけながらインテリアコーディネーター資格取得を目指していく人もいます。

インテリアコーディネーターの学校・学費

インテリアや建築を学べる学校・スクールがある

インテリアコーディネーターを目指せる学校は、大学から専門学校、民間スクールまでさまざまなものがあります。

学費は民間スクールでは数十万円程度でも学べますが、四年制大学では数百万円以上の学費がかかります。

ただし、大学の建築学科では二級建築士試験の受験資格が得られるといったメリットもあります。

なお、就職活動の際には「大卒」を応募条件とする企業もあるため、大学に進学しておくと就職先の選択肢は広がるでしょう。

インテリアコーディネーターの資格・試験の難易度

難易度が高めの資格もある

インテリアコーディネーターの仕事に関連する代表的な資格としては、「インテリアコーディネーター」や「二級建築士」が挙げられます。

インテリアコーディネーターの合格率は例年20%程度となっており、専門的な知識も求められてくるため、しっかりとした受験勉強が必要とされています。

二級建築士は、受験資格として所定の年数以上の実務経験、もしくは大学や高等専門学校などの建築過程を卒業する必要があるため、その点でもややハードルが高めといえます。

インテリアコーディネーターの給料・年収

資格取得や経験に応じて給料がアップすることも

企業で正社員として働くインテリアコーディネーターの平均年収は、300万円~450万円程度がボリュームゾーンとなっているようです。

インテリアショップなど、店頭に立つ場合には売上や成果によって基本給に加え「インセンティブ」がもらえる場合もあります。

また、インテリアコーディネーターや建築士の資格を持っていれば、資格手当が付くこともあります。

フリーランスになることもでき、自分の向上心と努力次第で、少しずつ収入アップを目指すことが可能です。

インテリアコーディネーターのやりがい、楽しさ

理想のインテリアを形にし、喜んでもらうこと

インテリアコーディネーターの仕事のやりがいは、お客さまが持つインテリアのイメージを具現化していくことです。

最初は漠然としたイメージから専門知識を発揮してコーディネートしていき、完成したインテリアを見て、お客さまが驚いてくれたり満足して「ありがとう」と言ってもらえたときが、最大のやりがいになります。

また、インテリアの専門知識が身につくことで、自分自身のライフスタイルを豊かにすることができるのも、この仕事の魅力といえます。

インテリアコーディネーターのつらいこと、大変なこと

休みや勤務時間が不規則になることも

インテリアコーディネーターは、基本的にお客さまの都合に合わせて動きます。

インテリアを扱うデパートなどは土日祝日がもっとも混雑する日ですし、仕事が休みの週末や平日の夕方以降に打ち合わせをしたいというお客さまも多くいます。

そのため、休みが不規則になったり、日によっては帰宅が遅くなることがインテリアコーディネーターの仕事の大変な一面です。

また、住宅や建設業界は男性が多く、現場の職人さんとうまくコミュニケーションをとらなくてはならない場面で苦労する人もいるようです。

インテリアコーディネーターに向いている人・適性

インテリアと人が好きであること

インテリアコーディネーターに向いているのは、インテリアが好きで、自ら新しい知識を蓄えようとする人です。

この仕事ではトレンドやセンスも重要になるため、新しく出る家具や照明などの知識はもちろん、デザインの流行、住環境の変化など、時代の流れを汲み取らなくてはなりません。

また、お客さまはもちろん、メーカーの担当者や施工業者など多様な人とコミュニケーションをとる機会が多いため、人が好きであることも大事になってきます。

インテリアコーディネーター志望動機・目指すきっかけ

「インテリアが好き」という気持ちが強い

インテリアコーディネーターを目指す人は、まず自分自身インテリアが大好きという人が多いようです。

家具店やインテリアショップ巡りが趣味だったり、自分の部屋を模様替えすることが好きだったりするような人が、インテリアを仕事にしたいと考えて、インテリアコーディネーターになるといったケースです。

また、絵画など美術作品に興味があり、創造力や美的センスを生かせる仕事という観点から、インテリアの道へ進む人もいます。

インテリアコーディネーターの雇用形態・働き方

企業に雇われるほか、独立することも可能

インテリアコーディネーターの多くは、住宅メーカーやリフォーム専門会社、設計・デザイン事務所などに就職して勤務しますが、その雇用形態は正社員や派遣社員、契約社員、またアルバイト・パートなどさまざまです。

また、インテリアコーディネーターは独立できる仕事でもあります。

フリーランスとなってクライアントから請け負った案件を在宅中心で手掛けていく人や、自分の事務所を立ち上げて会社経営をしていくような人もいます。

インテリアコーディネーターの勤務時間・休日・生活

お客さまの都合によって不規則な生活になることも

インテリアコーディネーターの勤務時間は、基本的に勤務先の企業が定めるものに準じますが、お客さまを直接相手にする仕事柄、たとえば夕方以降などの勤務時間外に商談や打ち合わせが入ることもあります。

休日は週末としている企業もありますが、土日祝日に営業するショップなどで働く場合には、シフト制勤務で不定期の休みになることも珍しくないようです。

設計担当者や施工関係者との打ち合わせもあるため、ある程度の不規則な勤務スタイルになると考えておいたほうがよいでしょう。

インテリアコーディネーターの求人・就職状況・需要

求人は多いが、スキルや資格が必要になることも

多様な個性を持つインテリアが増えている現代社会では、お客さま一人ひとりのニーズに沿うインテリアの提案やアドバイスができるインテリアコーディネーターの需要が増しています。

専門職ではありますが、勤務先の規模や知名度などを選ばなければ、求人を見つけることはそこまで難しくないでしょう。

ただし、実務経験やインテリアコーディネーター資格取得者が優遇されることは多く、パソコンスキルなども求められることがあります。

インテリアコーディネーターの転職状況・未経験採用

アルバイトなどからステップアップする道も

インテリアコーディネーターとして少しでも有利に転職したいのであれば、先にインテリアコーディネーター資格を取得するとよいでしょう。

転職者向けの求人もありますが、正社員は経験者が求められる傾向が強いのが実情です。

ただし、大手企業などでは実務未経験者でも熱意のある人を積極的に採用し、自社で教育しているところもあります。

最初はアルバイトや派遣社員などの形でこの世界に入り、経験を積み、正社員へとステップアップを目指す道も考えられます。

インテリアコーディネーターの現状と将来性・今後の見通し

活躍できるフィールドはさらに広がりを見せる

リフォームやバリアフリーのニーズの高まり、また多種多様なインテリアの登場などによって、「住まいに自分のこだわりを反映させたい」と考える人が増えています。

消費者の多様なニーズに応えられる知識と感性を持ったインテリアコーディネーターが、より求められるようになってきているといえます。

インテリアコーディネーターが活躍できる領域は、一般住宅はもちろん、商業施設や公共施設、オフィス、老人ホームなど、今後もさらに広がっていくと考えられます。