【2021年版】インテリアコーディネーターの仕事内容・なり方・年収・資格などを解説

「インテリアコーディネーター」とは

家具、照明などのインテリア(内装)を選び、その場の雰囲気に合う快適な空間を生み出す。

インテリアコーディネーターは、住宅や店舗、オフィス、公共施設などのインテリア(内装)について、依頼主からのオーダーに応じて計画・アドバイスする仕事です。

住宅の場合、依頼主からのヒアリングをもとに、壁紙や家具、照明、小物などを組み合わせ、依頼主の要望に合った居住空間を提案します。

インテリアコーディネーターになるための一般的な方法は、インテリアコーディネーター養成コースがある専門学校や大学の建築学科などを卒業して、デザイン事務所や住宅メーカー、家具メーカーに就職することです。

また、インテリアコーディネーター資格試験に合格しておくと、就職や仕事で有利になる可能性があります。

リフォーム市場が伸び、インテリアコーディネーターの活躍の場は広がり、需要も増えてきています。

「インテリアコーディネーター」の仕事紹介

インテリアコーディネーターの仕事内容

建物の内部空間についての計画・提案をする

インテリアコーディネーターは、住宅、店舗、オフィス、公共施設などのインテリアについて、依頼主からのオーダーに応じて提案やアドバイスをする仕事です。

インテリアには、壁紙や床材、カーテンをはじめ、照明器具や家具類までさまざまな要素があり、その数や種類も時代が進むごとに増え続けています。

インテリアコーディネーターは、お客さまの好みや理想の生活などの要望を聞いたうえで、最適なインテリアを選択し、建物の内部空間をトータルコーディネートしていきます。

単に見た目がよいというだけではなく、住む人のライフスタイルを考えて、機能的で住みやすい空間を提案することが大切です。

設計や建築の専門家として活躍する人も

インテリアは設計や建築とも密接な関係があり、建築士やメーカーの営業マン、現場監督、職人など多くの人と接しながら仕事を進めていきます。

また、インテリアコーディネーターのなかには、自身が「建築士」の資格まであわせ持ち、インテリアから設計全般まで幅広く手掛けている人もいます。

建築・インテリア関連の知識やスキルをどんどん身につけていくことで、活躍できる領域が広がっていきます。

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インテリアコーディネーターになるには

空間デザインや建築を学んでから就職する人も

インテリアコーディネーターになるために絶対に必要な資格はありません。

また、活躍の場は多岐にわたり、インテリアコーディネーターとして働いている人の経歴もまちまちです。

ただし、大学や専門学校で空間デザインや建築を学び、「インテリアコーディネーター」や「二級建築士」の資格を取得しておくと、就職に有利になったり仕事の幅が広がったりするでしょう。

こうした学校卒業後に設計事務所や住宅メーカー、リフォーム会社などへ就職し、インテリアコーディネーター業務に携わるのが一般的なルートです。

未経験からインテリアコーディネーターを目指すには

未経験からインテリアを扱う企業へ就職し、実務を通じて知識を身につけながらインテリアコーディネーター資格取得を目指していく人もいます。

未経験者の場合、最初はアシスタント業務からスタートになることがほとんどですが、現場で先輩の仕事を見ながらインテリアの知識を深められます。

熱意次第では何歳でも採用される可能性はあるものの、キャリア形成のことを考えると、年齢は若いほうが有利です。

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インテリアコーディネーターの学校・学費

インテリアや建築を学べる学校・スクールがある

インテリアコーディネーターになるために、絶対に通わなくてはならない学校はありません。

ただし、4年制大学や専門学校でインテリアや建築について専門的に学んでおくと、就職時に有利になることがあります。

大学では卒業までに数百万円以上の学費がかかりますが、一般教養まで広く学べるほか、建築学科であれば二級建築士試験の受験資格が得られるといったメリットがあります。

一方、専門学校の学費は2~3年間で200万円~300万円ほど、また民間スクールでは数十万円程度で費用を抑えつつインテリアの基本が学べます。

大手住宅メーカーなど、一部の企業では就職活動の際に「大卒」を応募条件とするため、大学に進学しておくほうが就職先の選択肢は広がるでしょう。

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インテリアコーディネーターの資格・試験の難易度

取得すると仕事に役立つ資格も

インテリアコーディネーターの仕事に関連する代表的な資格としては、「インテリアコーディネーター」と「二級建築士」が挙げられます。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーター資格は、「公益社団法人 インテリア産業協会」が認定する資格試験です。

この資格を得ることで、インテリアに関する幅広い知識を持ち、それらの商品選択や計画のアドバイスができることを示せます。

合格率は例年20%程度で、専門的な知識も求められるため、しっかりとした受験勉強が必要です。

二級建築士

二級建築士は、住宅クラスの設計ができる知識・技術を備えていることを示す国家資格です。

インテリアコーディネーターの業務は、建築物の設計と深く関わりを持つため、この資格を持っているとなにかと役に立ちます。

受験資格として所定の年数以上の実務経験、もしくは大学や高等専門学校などの建築過程を卒業する必要があるため、ややハードルが高めといえます。

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インテリアコーディネーターの給料・年収

資格取得や経験に応じて給料がアップすることも

住宅・インテリア関連会社で、正社員として働くインテリアコーディネーターの平均年収は、300万円~450万円程度です。

インテリアショップなどで店頭に立ち、販売職を兼ねる場合には、基本給に加えて、売上や成果に応じたインセンティブが支給される場合があります。

また、インテリアコーディネーターや建築士の資格を持っていることで、月に5,000円~20,000円程度の資格手当がつく職場もあります。

インテリアコーディネーターの活躍の場は多岐にわたるため、どのような場で働くかによって収入には差が出やすいと考えられます。

ベテランになると独立して収入を上げている人も

インテリアコーディネーターは、経験が浅いうちはあまり高い収入にはならない場合が多いです。

ただし、5年~10年ほど働けば専門的な仕事にも携われるようになり、少しずつ収入が上がっている人が多いです。

さらに実績を積んで自信が出てくると、独立する人もいます。

独立後は個々のスキルや人脈などがさらに問われますが、成功すれば、会社勤めの人よりも高収入を得られます。

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インテリアコーディネーターの現状と将来性・今後の見通し

活躍できるフィールドはさらに広がる

リフォームやバリアフリーのニーズの高まり、また多種多様なインテリアの登場などによって、「住まいに自分のこだわりを反映させたい」と考える人が増えています。

住空間に強い興味をもつ消費者が増加していることは、業界にとっては追い風といえるでしょう。

ただし、その分、消費者のニーズはさらに多様化し、またインテリアに対する理想もさらに高くなっています。

それに応えられる知識と感性を持ったインテリアコーディネーターが、ますます求められるようになってきているといえます。

なお、インテリアコーディネーターが活躍できる領域は、一般住宅のみならず、商業施設や公共施設、オフィス、老人ホームなどまで多彩です。

個々のスキルが問われる仕事だからこそ、自身の知識・スキルを地道に磨いていけば、希望に応じたさまざまな場で活躍できる機会が増えるでしょう。

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インテリアコーディネーターの就職先・活躍の場

住宅関連企業やインテリア商品を扱う場が中心

インテリアコーディネーターのおもな勤務先は以下のとおりです。

・住宅メーカー
・リフォーム専門会社
・住宅設備会社
・家具販売店、インテリアショップ
・設計・デザイン事務所

これらの場所で、内装の専門家として勤務する人が多いです。

メーカーや販売店で働く場合には、基本的には自社で扱う製品の組み合わせをプロフェッショナルの立場から提案します。

一方、デパートやインテリアショップ、ホームセンターなど、さまざまなメーカーの製品を扱う店舗で働くこともでき、その場合はインテリアの幅広い知識や販売力なども求められます。

住宅・インテリア業界以外にも、アート関連企業やマスコミなどで空間プロデュースができる人材が求められることもあります。

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インテリアコーディネーターの1日

お客さまとの打ち合わせをする時間が長い

インテリアコーディネーターの仕事の流れは、勤務先や働き方などによって異なります。

お客さまとの打ち合わせや接客、また建築士や建設現場のスタッフなどとの調整や折衝事も多いのが特徴です。

住宅メーカー勤務のインテリアコーディネーターのある1日を紹介しましょう。

8:30 出勤
パソコンを立ち上げてメールチェックをします。
9:00 ミーティング
業務連絡やスケジュール確認などを行います。
10:00 お客さまと打ち合わせ
新規のお客さまと住宅インテリアについて相談。
12:00 休憩
会社近くの飲食店でランチをとります。
13:00 建築現場へ
施工現場に出向いて作業の進捗状況を確認します。
16:00 資料作成
お客さまに提出するためのプレゼン資料を作成します。
18:00 残務処理
デスクワークを片付けます。
19:00 退社
日によっては夕方以降に商談が入ることも。

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インテリアコーディネーターのやりがい、楽しさ

理想のインテリアを形にし、喜んでもらうこと

インテリアコーディネーターの仕事のやりがいは、お客さまが抱くインテリアのイメージを具現化することです。

最初は漠然としたイメージでしかなくても、打ち合わせを重ね、お客さまの理想や期待を超えるコーディネートをするのがインテリアコーディネーターの腕の見せどころです。

完成したインテリアを見て、お客さまが驚いてくれたり満足して「ありがとう」と言ってくれたりしたときには、大きな達成感を味わえるでしょう。

また、インテリアの専門知識が身につくことで、自分自身のライフスタイルを豊かにできるのも、この仕事の魅力といえます。

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インテリアコーディネーターのつらいこと、大変なこと

休みや勤務時間が不規則になることも

インテリアコーディネーターは、基本的にお客さまの都合に合わせて動きます。

インテリアを扱うデパートなどは土日祝日がもっとも混雑する日ですし、個人のお客さまは、自分の仕事が休みの週末や平日の夕方以降に打ち合わせをしたいと考える人が多いです。

こうしたことから、休みが不規則になったり、日によっては帰宅が遅くなったりしやすいことが、インテリアコーディネーターの仕事の大変な一面です。

このほか、人間関係の面、とくに施工現場の職人さんたちとうまくコミュニケーションが取れず苦労する人もいます。

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インテリアコーディネーターに向いている人・適性

インテリアと人が好きであること

インテリアコーディネーターに向いているのは、インテリアが好きで、それに関する新しい知識を積極的に蓄えようとする人です。

この仕事ではトレンドやセンスも重要になるため、新しく出る家具や照明などの知識はもちろん、デザインの流行、住環境の変化など、時代の流れを汲み取らなくてはなりません。

また、お客さまはもちろん、メーカーの担当者や施工業者など多様な人とコミュニケーションをとる機会が多いため、人との関わりが苦にならない人も適性があるといえます。

オフィスワーク以外に、打ち合わせや現場で外に出ることも多いことから、フットワークが軽い人にも向いているでしょう。

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インテリアコーディネーター志望動機・目指すきっかけ

「インテリアが好き」という気持ちが強い

インテリアコーディネーターを目指す人は、もともとインテリアが大好きという人が多いです。

たとえば、「趣味は家具店やインテリアショップ巡り」「自分の部屋を模様替えすることが好き」などの理由で、インテリアを仕事にしたいと考えてインテリアコーディネーターになるケースはよくあります。

また、絵画など美術作品に興味があり、創造力や美的センスを生かせる仕事という観点から、インテリアの道へ進む人もいます。

実際に志望動機を考える際には、インテリアを通じてなにがしたいのかを具体的に伝えられるようにしましょう。

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インテリアコーディネーターの雇用形態・働き方

企業に雇われるほか、独立することも可能

インテリアコーディネーターの多くは、住宅メーカーやリフォーム専門会社、設計・デザイン事務所などに就職して勤務します。

その雇用形態は、正社員や派遣社員、契約社員、またアルバイト・パートなどさまざまです。

インテリアを専門的に勉強してきていない人の場合は、まずアルバイトのアシスタントとして採用され、現場で仕事を覚えながら一人前を目指す人もいます。

また、インテリアコーディネーターは独立して働くことも可能です。

たとえばフリーランスとなってクライアントから請け負った案件を在宅中心で手掛けていく人や、自分の事務所を立ち上げて会社経営をしていくような人もいます。

関連記事インテリアコーディネーターの働き方とその特徴

インテリアコーディネーターの勤務時間・休日・生活

お客さまの都合によって不規則な生活になることも

インテリアコーディネーターの勤務時間は、基本的に勤務先の企業が定めるものに準じます。

ただ、お客さまを直接相手にする仕事柄、早朝や夕方以降などの勤務時間外に、商談や打ち合わせが入ることもあります。

休日については週末としている企業もありますが、土日祝日に営業する店舗などに勤める場合には、シフト制勤務で不定期な休みになることも珍しくないようです。

インテリコーディネーターの業務では、設計担当者や施工関係者との打ち合わせもあるため、ある程度の不規則な勤務スタイルになると考えておいたほうがよいでしょう。

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インテリアコーディネーターの求人・就職状況・需要

求人は多いが、スキルや資格が必要になることも

インテリアコーディネーターの勤務先は多岐にわたり、また人々の暮らしに不可欠な業務を担うため、安定した需要が見込めます。

とくに近年は、お客さま一人ひとりの多様なニーズに沿うインテリアの提案やアドバイスができるコーディネーターが求められています。

専門職ではありますが、勤務先の規模や知名度などを選ばなければ、求人を見つけることはそこまで難しくないでしょう。

ただし、実際には実務経験やインテリアコーディネーター資格取得者が優遇されることは多いため、完全な未経験で現場に入るのは、やや苦労するかもしれません。

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インテリアコーディネーターの転職状況・未経験採用

アルバイトなどからステップアップする道も

インテリアコーディネーターとして少しでも有利に転職したいのであれば、先にインテリアコーディネーター資格を取得するとよいでしょう。

転職者向けの求人もありますが、正社員の採用では、経験者が求められる傾向が強いです。

ただし、大手企業など人手に余裕があるところでは、実務未経験者でも熱意のある人を積極的に採用し、自社で教育し、一人前のコーディネーターを育てているところもあります。

未経験から正社員を目指したい場合には、まず比較的応募しやすいアルバイトなどの形でこの世界に入り、経験を積んで正社員へステップアップする道も考えられます。

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独学でインテリアコーディネーター試験に合格できる?

独学でも可能だが、スクールや講座を活用すると勉強しやすい

インテリアコーディネーター資格試験には、年齢や学歴などによる制限がないため、誰でも独学で取得を目指すことが可能です。

実際、この試験はインテリア関連の仕事に就く人だけでなく、少しインテリアに興味のある学生なども受験しています。

ただし、独学で資格取得を目指すには、それなりの勉強時間をかけなければならないでしょう。

たとえば大手通信教育のインテリアコーディネーター講座の場合は、履修期間を8ヵ月程度としています。

インテリアコーディネーター資格試験では、インテリアの歴史のほか、インテリアの構造・構法、インテリア関連の法規や規格など、やや専門的な内容も出題されます。

市販の参考書やテキストを使って勉強し、合格している人もいますが、まったく建築やインテリアの知識がない場合には、そこまで費用をかけずに学べるスクールや通信講座を検討してもよいかもしれません。

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インテリアコーディネーターの活躍の場

活躍する場によって業務内容や仕事の進め方は少し異なる

インテリアコーディネーターには、多岐にわたる活躍の場があります。

勤務先によって業務内容や仕事の進め方などは少し異なる場合があります。

ここでは、代表的な活躍の場を紹介します。

住宅関連企業

住宅関連企業としては、住宅メーカー、不動産会社、リフォーム会社、設計デザイン事務所、建築会社、工務店などが該当します。

新しく住宅を建てるお客さまの要望に応じたインテリアの計画・アドバイス、また、リフォームの場では、既存物件の特徴やたたずまいを生かしたインテリアの提案などに携わったりします。

住宅設備関連企業

住宅設備関連企業としては、家具メーカー、設備建材メーカー、照明メーカー、家電メーカーなどが該当します。

これらの企業では、とくに自社で扱う製品に対する幅広い知識を身につけ、自社商品を生かしたインテリアの設計・アドバイスをしていきます。

インテリア関連のショップ

インテリア関連としては、デパート・百貨店、インテリアショップ、家具店、雑貨店、ホームセンターなどが該当します。

これらの場では、多様なインテリアメーカーの商品を扱うことが多く、魅力的な展示方法を考えて売り場をプロデュースします。

また、実際にお客さまに販売・提案をおこなう「販売職」としての役割まで担うことがあります。

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