インテリアコーディネーター資格試験の難易度・合格率

インテリアコーディネーターになるには資格取得は必須ではありませんが、持っていれば有利になることもあります。

では、インテリアコーディネーター資格試験とはどのようなものだろうかと疑問に思う人もいるでしょう。

本記事では、インテリアコーディネーター資格試験の詳細、難易度や合格率などを紹介します。

インテリアコーディネーター資格とは

インテリアコーディネーターの資格としては、社団法人インテリア産業協会が主催する「インテリアコーディネーター資格試験」があります。

仕事をする上でこの資格は必須ではありませんが、実際にインテリアコーディネーターとして働いている人は資格取得者が多く、就職や転職の際など取得していると有利となる場合があります。

インテリアコーディネーターになるには

インテリアコーディネーターの受験資格

インテリアコーディネーターの受験資格は制限がなく、年齢・性別・学歴・職業・経験を問わず受験できます

ただし、インテリアコーディネーター資格試験は、一次試験と二次試験があり、一次試験に合格した人のみが二次試験を受験することができます。

一次試験に合格し、二次試験に不合格になった場合、次年度から3年間は一次試験が免除される免除制度があります。

また、一次試験の2科目のうち、1科目のみに合格した場合、次年度から3年間はその合格科目の受験が免除となります

インテリアコーディネーターの難易度・勉強時間

大手通信教育の「インテリアコーディネーター講座」の標準学習期間を見てみると、おおむね8ヵ月ほどとされています。

大学や専門学校で専門知識を身に付けてから受験する国家試験に比べると、学習期間は短いほうですが、出題範囲が広いため学習は決して楽な道のりではないでしょう。

とくに、一次試験はマークシート方式ですが、二次試験は論文や製図などの出題があるので、専門知識がなければ回答することができないため、この二次試験対策に勉強時間の多くを費やしている人が多いようです。

インテリアコーディネーターの合格率

インテリアコーディネーター試験の場合、試験の合格基準点は公表されていません

一次試験は1問につき10点、計250点満点となりますが、どちらか片方の科目が合格基準点を下回っていると、その科目だけ「不合格」となり、再び受験が必要となります。

2019年度の受験者数や合格率は以下の通りです。

一次試験

受験申込者数 9,606名
受験者数 6,992名
一次合格者数 2,428名
一次合格率 34.7%

二次試験

※ 二次受験対象者数 3,933名(内:一次免除者1,630)
受験者数 3,292名(内:一次免除者1,239)
二次合格者数 1,896名
二次合格率 57.6%

一次試験と二次試験を合わせた全体の合格率は例年20%超ですが、一次試験の合格率が極端に低いことが特徴的で、試験範囲をくまなく対策することが重要といえます。

インテリアコーディネーター試験受験者数の推移

インテリアコーディネーター試験の受験者数は、やや減少の傾向にあり、令和元年度の受験者数は7,561人となりました。

インテリアコーディネーター試験受験者数_令1

インテリアコーディネーター試験合格率の推移

インテリアコーディネーター試験の合格率は21%から26%ほどで推移しています。令和元年度の合格率は25.1%となりました。

インテリアコーディネーター試験合格率_令1

令和元年度インテリアコーディネーター試験 合格者の男女比率

令和元年度のインテリアコーディネーター試験合格者の男女比は、男性が18.0%、女性が82.0%となっています。

インテリアコーディネーター試験合格者男女比_令1

令和元年度インテリアコーディネーター試験 合格者の年齢構成

令和元年度のインテリアコーディネーター試験の年齢別合格者数は、男女ともに30〜39歳が最も多くなっています。次に多いのは、女性は25〜29歳、男性は40~49です。

インテリアコーディネーター試験年齢別合格者数_令1

令和元年度インテリアコーディネーター試験 業種別の合格者数

令和元年度のインテリアコーディネーター試験業種別の合格者数
  • 施工(新築、リフォーム、内装関連):845人
  • 非就業者(学生・主婦など):336人
  • その他:188人
  • 家具:136人
  • デザイン、設計:85人
  • 不動産:64人
  • 住設機器類(厨房・バス関連、空調、家電品等):59人
  • 内装材(天井、壁、床材、塗装材、装飾材、副資材):52人
  • 寝装品、インテリア雑貨:36人
  • 教育・コンサルティング:34人
  • 窓装飾(ウィンドウトリートメント、カーテンレール等):27人
  • 照明:14人
  • 家電品:10人
  • インテリア建材(内部建具等):10人

合計:1896人

令和2年度インテリアコーディネーター資格試験の概要

試験日 ・一次試験:令和2年10月11日(日)
・二次試験:令和2年12月6日(日)
受験申請 令和2年7月20日(月)〜8月27日(木)まで
試験地 札幌・盛岡・仙台・高崎・東京・名古屋・金沢・西宮・広島・髙松・福岡・那覇
受験資格 受験資格に制限はありません。
試験科目

一次試験

・試験形式:学科(160分)

<1. インテリアコーディネーターの誕生とその背景に関すること>
インテリアコーディネーター誕生の背景となった住まいへの意識変化や住宅・インテリア産業の発展の経過、その後のインテリア産業の進展とインテリアコーディネーターの職域の拡大等に関する基礎知識を有していること。

<2. インテリアコーディネーターの仕事に関すること>
インテリアコーディネーターとしての役割、職能、必要な実務内容・手順および職域等に関する基礎知識を有していること。

<3. インテリアの歴史に関すること>
古代から現代に至る日本及び西洋のインテリアの歴史に関する基礎知識を有していること。

<4. インテリアコーディネーションの計画に関すること>
インテリアコーディネーションのための基本的な検討事項(生活像、規模計画、寸法計画、人間工学、造形原理、色彩計画、安全計画、性能計画、維持管理)、生活場面の構成手法、リフォームの計画等に関する基礎知識を有していること。

<5. インテリアエレメント・関連エレメントに関すること>
インテリアエレメント(住宅家具、造作部品、システム・ユニット製品、ウインドートリートメント、カーペット、インテリアオーナメント等)、各種品質表示、エクステリアエレメント等に関する基礎知識を有していること。

<6. インテリアの構造・構法と仕上げに関すること>
建築の構造・構法、インテリア(床・壁・天井)の構法、造作と造作材、機能材料と工法、建具、仕上げ材と仕上げ等に関する基礎知識を有していること。

<7. 環境と設備に関すること>
室内環境(熱、湿気、換気・通風、音、光)、住宅設備(給排水、換気・空調、自然エネルギー、電気、照明、水廻り設備機器)に関する基礎知識を有していること。

<8. インテリアコーディネーションの表現に関すること>
建築等設計図書、二次元・三次元表現技法、CAD表現・レンダリング、プレゼンテーションに関する基礎知識を有していること。

<9. インテリア関連の法規、規格、制度に関すること>
インテリアに関連する建築・住宅、省エネ・環境・リサイクル、高齢者・障害者配慮、品質・安全性等分野の法規制・規格・制度・表示に関する基礎知識を有していること。

二次試験

・試験形式:論文・プレゼンテーション試験(180分)

<論文>
インテリアコーディネーターとして、住まいのインテリアに関する与えられた課題について、これを理解・判断し、的確な解答を文章で明瞭に表現できる能力を有していること。

<プレゼンテーション>
インテリアの基礎知識をもとに、住まいのインテリア空間に関する与えられた課題について、これを理解・判断し、プレゼンテーションとして図面等で的確に表現できる能力を有していること。

受験料 <基本(一次+二次)タイプ>
14,850円(消費税含む)
同一年内に一次・二次試験を受験する方。
※一次試験不合格の場合、二次試験を受験できません

<一次試験先取りタイプ>
11,550円(消費税含む)
一次試験のみ受験する方。

<二次試験(一次免除)タイプ>
11,550円(消費税含む)
過去3年以内にすでに一次試験を合格済みで、二次試験のみ受験する方。

合格発表 ・一次試験:11月上旬
・二次試験:2月中旬
合格率 25.1%(令和元年)
詳細情報 公益社団法人インテリア産業協会

インテリアコーディネーター資格試験のまとめ

社団法人インテリア産業協会が主催する「インテリアコーディネーター資格試験」。

インテリアコーディネーターとして働くうえで必ず受けなければならないものではありませんが、受けるとなればそれなりの準備と対策が必要です。

広い出題範囲、論文・製図などの出題に備えて専門知識を蓄えましょう。