「カラーコーディネーター」の仕事とは

カラーコーディネーターの仕事内容

配色やデザインのアドバイスができる色彩の専門家

「カラーコーディネーター」とは、色彩の専門知識を持ち、効果的な配色やデザインについてアドバイスをする仕事です。

「カラーアドバイザー」や「カラーコンサルタント」などと呼ばれることもあります。

あらゆる「もの」にとって色彩は切っても切り離せない関係であり、色の効果や特性を正しく理解し、活用することで、ものを多くの人に広めることができたり、豊かな空間づくりが実現します。

カラーコーディネーターは多岐にわたる業界で活躍し、色の専門家としての立場からさまざまな提案やアドバイスを行っていきます。

カラーコーディネーターの就職先・活躍の場

色の専門知識を生かせる分野は多岐にわたる

「色彩」は、洋服などのアパレル分野はもちろん、インテリアやエクステリア、広告、雑貨、食品など、身の回りのありとあらゆるところに使われています。

したがって、色の専門家であるカラーコーディネーターが活躍できる業界も多岐にわたり、たとえば各種メーカーで商品開発を担当したり、商品を売るための広告制作に携わったり、あるいは販売の現場でもそのスキルを発揮することができます。

デザイナーやインテリアコーディネーターなど、別の職種として活躍する人が、カラーコーディネーターとしてのスキルも生かしながら働くケースも目立っています。

カラーコーディネーター1日

勤務先によって1日の動きは変わってくる

カラーコーディネーターは、アパレルや建築、インテリアなど、さまざまな業界の企業で活躍することができるため、勤務先によって仕事の仕方や1日の流れは変わってきます。

ここでは、インテリアメーカーで商品開発に携わるカラーコーディネーターのある1日を紹介します。

8:30 出社
メールチェックをして、ネットでニュースをチェック。

9:00 チームミーティング
他の企画担当者やデザイナーと一緒に、進捗中案件についての打ち合わせを行います。

10:00 トレンド調査
店舗や住宅の内装でどのようなデザインが流行しているのか調査。

12:00 休憩

13:00 企画会議
新たな床材開発の企画会議に参加。流行の色やデザインなどの分析結果に基づき、プロとしての意見を出していきます。

15:00 デスクワーク
会議で使った資料を手直しし、さらに具体的な内容に仕上げていきます。

18:00 退社
定時で上がれた日は、帰りにショッピングを楽しみながら街の流行を調査します。

カラーコーディネーターになるには

色彩の専門知識や美的感覚を磨いておく

カラーコーディネーターになるのに、必ず持っていなくてはならない資格などがあるわけではありません。

しかし、色彩に関する専門知識は不可欠となるため、デザイン系の専門学校や美術大学・短大などで色について学び、美的感覚やセンスを鍛えておくと有利になるでしょう。

民間の資格スクールや独学で学ぶことも不可能ではありません。

カラーコーディネーターという職種で採用されることはあまり多くないですが、ファッションやアパレル、化粧品、インテリア、建築などの分野で知識やスキルを発揮している人が目立ちます。

カラーコーディネーターの学校・学費

大学や専門学校から、民間の資格スクールまでさまざま

カラーコーディネーターに必要な色彩やデザイン関連の勉強ができる学校はたくさんあります。

美術系大学やデザイン系の専門学校で学ぶこともできますが、手早く資格取得を目指したいのであれば民間の資格スクールや講座を利用する方法もあります。

こちらであれば何百万円という学費がかかる大学や専門学校より、だいぶ安く学ぶことが可能です。

ただし、カラーコーディネーターとしてどのようにキャリアを築いていきたいのかを見据えたうえで、学校選びをすることをおすすめします。

カラーコーディネーターの資格・試験の難易度

色に関するさまざまな民間資格がある

色に関する資格は以下のようにいくつもあります。

カラーコーディネーターになるために資格は必須ではありませんが、取得すると就職や転職時に評価されたり、実務で役立つ場合があります。

・カラーコーディネーター検定
・色彩検定
・カラーデザイン検定
・色彩士検定
・ファッション色彩能力検定 など

それぞれ主催団体が異なり、示せるスキルや難易度にも違いがあるため、自分がどのように活躍したいのかによって目指すべき資格について考えてみるとよいでしょう。

カラーコーディネーターの給料・年収

専門性を磨いて収入アップも期待できる

カラーコーディネーターは活躍の場や働き方が多岐にわたることから、平均的な給料や年収を割り出すのが難しいところがあります。

多くの人が年収300万円前後となっているようですが、フリーランスで活躍する著名なカラーコーディネーターになると、年収1,000万円を超える高収入を得ている人もいるようです。

他の資格を生かしながら活躍したり、専門性を磨いていくことによって、収入アップできる可能性は高まっていくでしょう。

カラーコーディネーターのやりがい、楽しさ

色の専門家として人の心を動かす提案ができること

カラーコーディネーターのやりがいは、色のプロフェッショナルとして多様な場面で力を発揮できることです。

色彩が人の心理に影響を及ぼすことはよく知られており、実際に色ひとつで人々の購買意欲を高めたり、その空間が与える印象を変えることも可能です。

自分が提案した色の組み合わせによって商品がより売れるようになったり、人々が喜んでくれたりしたときには、大きな充実感や達成感を味わえるでしょう。

カラーコーディネーターのつらいこと、大変なこと

専業で働ける人はまだあまり多くない

カラーコーディネーターは、近年認知度が高まってきた職業ですが、まだまだこの仕事を専業でやっている人が多いわけではありません。

そのため、勤務先によっては別の仕事を兼務しなくてはならないことがあり、思うようにカラーコーディネーターとしての知識を生かせずにもどかしく感じることがあるようです。

カラーコーディネーターを目指す場合、自分自身でどのようにキャリアアップしていきたいのかをよくイメージし、それが実現できる就職先や働き方を模索していく必要があるといえます。

カラーコーディネーターに向いている人・適性

色彩が好きで、流行やライフスタイルに敏感な人

カラーコーディネーターに向いているのは、まず色彩に対する興味関心があり、その専門知識を身につけることを楽しめる人です。

美的センスも必要な仕事ですが、芸術家ではないため、正しい色彩の特性や論理に基づく提案をすることが求められます。

カラーコーディネーターのスキルは、商品を企画する際に発揮できる機会が多いため、流行やトレンド、消費者のライフスタイルなどにも興味を持ち、アンテナを張っておけるタイプの人にも向いているといえます。

カラーコーディネーター志望動機・目指すきっかけ

さまざまなシーンで色の専門知識を生かしたい

カラーコーディネーターになる人は、もともと色彩やデザイン、美術などに興味があり、それらを勉強していく過程でこの職業を知り、目指すようになったというケースが目立ちます。

カラーコーディネーターの特徴として、アパレルや建築、インテリア、広告、化粧品など多岐にわたる業界やシーンで活躍できるということが挙げられます。

そのためひとつの場に留まらず、自分の専門スキルを発揮しながら独立して働きたいと考えている人も多いようです。

カラーコーディネーターの雇用形態・働き方

企業に在籍して働く人が多い

カラーコーディネーターは、アパレルやインテリア、建築といったさまざまな業界の企業に勤務している人が多いようです。

雇用形態は正社員や契約社員、アルバイト・パートなどさまざまですが、商品企画など他の職種と兼任でカラーコーディネーターとして働くこともよくあります。

経験を積むとフリーランスのカラーコーディネーターとして、さまざまな企業と契約を結んで仕事をしていくことも不可能ではありませんが、より専門性が問われてくるといえるでしょう。

カラーコーディネーターの勤務時間・休日・生活

どのような場で働くのかによって変わる

カラーコーディネーターとして企業に勤める場合は、各企業の就業規則に沿った働き方をします。

ほとんどの人が日勤で、土日を休みとする完全週休2日制の会社が多いですが、別職種を兼務する場合や、業界によっては不規則な勤務スタイルとなる可能性もあります。

フリーランスで活動する人もおり、その場合には定められた勤務時間や休日はないため、自分で受けた案件ごとにスケジュール管理をしながら働くことになります。

カラーコーディネーターの求人・就職状況・需要

得意分野を持っていると有利に

カラーコーディネーターは、おもにメーカーの商品企画部やデザイン部、あるいはデザインについてコンサルティングを行う企業などで活躍できます。

ただし「カラーコーディネーター」という職種で求人が出ることはあまり多くなく、アパレルや建築、雑貨、食品といった企業で、企画やデザイナーなどをしながらカラーコーディネーターとしての知識やスキルを生かしていく人が多いようです。

色彩に関する専門知識を身につけたうえで得意分野を持っていれば、その分野で活躍しやすくなるでしょう。

カラーコーディネーターの転職状況・未経験採用

各業界の経験や専門知識、スキルが重視されがち

ひとくちにカラーコーディネーターといっても、建築、インテリア、アパレルなど、活躍できる業界は多岐にわたります。

転職の際には、各業界での勤務経験や専門知識、スキルなどが重視される傾向があり、まったくの未経験者がカラーコーディネーターの資格のみで転職をするのは難しいようです。

まずはどのような業界で働きたいのかを考え、そこでカラーコーディネーターの知識を生かすために計画的に準備をしていく必要があるといえます。

カラーコーディネーターの現状と将来性・今後の見通し

どのように活躍したいのかをよく考えることが重要

色が人の心に影響を与えることが明らかになり、すでにさまざまな業界で色彩についての専門的知見が求められています。

実際、カラーコーディネーターは多岐にわたる領域での活躍が期待できますが、現状では「カラーコーディネーター」という職種で募集されることがあまり多くないため、活躍の仕方を自分自身で見つけ、広げていく努力が求められます。

身につけた専門知識を自分自身でどのように発揮していきたいのかを早くからよく考え、行動していくことが重要だといえるでしょう。