「不動産営業」の仕事とは

不動産営業の仕事内容

不動産を賃貸、売買する営業職

不動産営業は不動産を取り扱う営業職ですが、企業や担当業務によって仕事内容は大きく異なります。

最もイメージしやすいのは「不動産仲介」ではないでしょうか。

駅前や街中に営業所を構えて、住居や事務所、店舗を借りたい人に物件を紹介し、借りたい人と貸したい人(大家さん)を結びつけるのが賃貸仲介の仕事です。

この関係が買いたい人と売りたい人になれば売買仲介となります。

他にも、自社で建てる住宅やマンションを販売する注文住宅営業や分譲住宅営業、リフォーム専門の営業などもあり、一口に不動産営業といっても、求められる知識もノウハウもそれぞれです。

また、取り扱う商品が同じでも、来店した顧客に対応する店舗型営業なのか、顧客を訪問する外回り営業なのかという営業スタイルの違いもあります。

不動産営業の就職先・活躍の場

就職先の選択肢は多数

不動産営業の就職先は幅広く、誰もが知る東証一部上場企業から街の不動産屋さんまで、業務内容も規模も待遇も忙しさもさまざまです。

顧客と共にゼロから注文住宅を建てることも、1億円を超えるタワーマンションを販売することも、上京してきた学生にワンルームを紹介することも、くくりでいえば同じ営業職です。

就職先を選ぶ際には、後から後悔することのないよう、自分がどんな営業をしたいのか、どんな働き方をしたいのか、具体的に希望を固めておくとよいでしょう。

不動産営業1日

顧客対応の合間に事務仕事をこなす

不動産営業のスケジュールは、内勤か外勤か、平日か休日かなどによって異なりますが、以下に一般的な流れを紹介します。

営業職にとっては、いかに事務仕事を手際よく片付け、来店する顧客に対応したり顧客訪問する時間を多くつくれるかが重要です。

9:00 出社
メールチェック、顧客が希望する新規物件がないかなど情報を確認します。

10:00 情報収集
担当している物件を現地訪問したり、建売業者を回って新規物件の情報をもらったりします。

12:00 休憩

13:00 営業活動
来店客に物件を紹介したり、顧客を訪問してニーズを聞き出します。

17:00 内勤
帰社し、本日の営業報告書や物件案内資料を作成します。

19:00 帰社

不動産営業になるには

誰でもなれるが、続けられるかは人による

不動産営業をするために学歴や特別な資格は必要ありません。

不動産業界の代表的な資格として「宅地建物取引士」があり、資格保有者はできる業務が増えるので優遇されますが、必須ではありません。

資格よりも遥かに大切なのは、「営業成績をあげること」です。

担当する業務がなんであれ、営業職には顧客を掴んで目に見える成果を出し続けることが求められます。

営業職を続けていくには、ノルマをこなすこと、そしてノルマに追われる厳しさに耐えることが必要です。

不動産営業の学校・学費

学歴が問われることはほぼない

大手不動産会社に就職を希望する場合は大卒などが採用条件になりますが、それを除けば、多くの不動産営業の求人は学歴不問で、採用された後も学歴が問われることはありません。

専門的な知識も就職した時点ではほとんど不要で、実際に働きながら宅建業法や建築基準法などの法律知識を学んでいくことが一般的です。

ただ、多くの営業職は、顧客や物件を一日中回り続けなければならないため、学歴や知識よりもむしろ、体力・持久力が問われるといえるかもしれません。

不動産営業の資格・試験の難易度

宅地建物取引士は取得していれば有利

不動産会社として営業するためには、その店舗や事務所ごとに、勤務する5人に1人以上の割合で、宅地建物取引士の有資格者を配置しなければならないと法律で定められています。

契約時に必須となる重要事項の説明の際にも宅地建物取引士が必要になりますから、資格を有していれば就職の際に有利ですし、待遇面でも優遇されることが期待できます。

難易度は合格率20%前後と決して高くありませんが、受験資格はなく誰でも試験を受けられますし、営業にとっても努力する価値は十二分にあります。

不動産営業の給料・年収

稼げる人と稼げない人の差が大きい

不動産営業の給与体系は企業にもよりますが、多くの場合、固定の「基本給」と自分の成果に応じて支払われる「歩合給」に分かれています。

他の業種と比較して歩合給の割合が大きく、その月の営業成績がよければ月収100万円を超えるケースもある一方で、成績をあげられなければ基本給のみで月収15万円となることもあるようです。

また歩合給には年齢や役職、勤務年数は関係ありませんので、20代のうちの年収1000万円を得ることも可能です。

不動産営業は、経験や実績よりも実力がものをいう職業といえるでしょう。


(引用元:https://e-dge.life/post-551/)

不動産営業のやりがい、楽しさ

がんばった分だけ報われやすい

不動産営業は、自分の努力した結果が「成約件数」などの個人の数字として目に見えやすい仕事です。

月々の給与も自分のがんばり次第ですし、若くして高給を得られる可能性がある点が魅力といえます。

また、依頼者や大家さん、建設業者などとの話し合いや交渉を経験していくことで、コミュニケーション能力を高められることもメリットです。

不動産は誰にでも必要なものですから、さまざまな人と出会えることもこの仕事の楽しさといえるでしょう。

不動産営業のつらいこと、大変なこと

さまざまな数字に追われ続ける

営業職は日々、「成約件数」や「仲介手数料総額」といった自分に課されたノルマを意識して働かねばならず、うまく成果があがらないときには精神的にきつい場合があります。

また多くの不動産会社は給与に歩合やインセンティブを導入していますので、その月の成績によって収入が大きく上下してしまうことが一般的です。

不動産は住む人の生活に関わる、人生にとって大きな買物ですので、毎月コンスタントにそういった取引を成約させることは至難ですが、営業職には常に結果を出し続けることが求められます。

不動産営業に向いている人・適性

体力的、精神的にタフであることが求められる

物件回り、顧客回りといった靴の底をすり減らす仕事には、歩き続けるための体力が必須です。

また不動産取引はその金額の大きさや重要性の高さからクレームが少なくなく、そういった顧客への対応もしなければなりません。

日々のノルマも企業によっては厳しく、不動産営業は体力面でも精神面でもタフでなくてはなりません。

生命保険をはじめ、営業職自体に女性が少ないわけではないのに、不動産営業に女性が少ないのは、これらが一因となっていると思われます。

不動産営業志望動機・目指すきっかけ

収入の大きさと影響力の大きさが魅力

不動産営業の志望動機として最も多いのは高収入に憧れて、というケースでしょうが、不動産という人々の生活に密接に結びついた仕事に携わりたいというのも志望動機として一般的です。

戸建て住宅やマンションは、多くの人にとって一生に一度の、人生で最大の買い物であり、そこに住む人々の生活を変える影響力を持っています。

そういう人生を左右するような大きな場に関わり、その手助けをしたいということも、不動産営業を目指すきっかけとなっているようです。

不動産営業の雇用形態・働き方

働き方は多様化していく傾向

不動産営業は基本給と歩合給が定められた正社員として雇用されることが一般的ですが、中には完全歩合制のケースもあり、そうした場合の雇用形態の多くは契約社員です。

成果が上がらなければ給料はゼロですが、出勤日数や出勤時間にとらわれないというメリットがあるため、必ずしも固定給が必要でない専業主婦などの女性を中心に増えつつあります。

不動産営業はその高い離職率から常に新規採用を必要としているため、今後も雇用形態は多様化してくると思われます。

不動産営業の勤務時間・休日・生活

顧客を優先すれば休日は不規則に

不動産営業は基本的に自分のシフトや予定よりも顧客のスケジュールを優先しなければならないため、勤務時間や休日はどうしても不規則になりがちです。

顧客が働いている場合は仕事終わりを待って夜遅くのアポイントになることが多いですし、土日には物件の現地説明会などの集客イベントが開催されることもよくあります。

契約の予定があれば休日でも出勤して重要事項説明書や契約書の説明に同席しなくてはなりませんし、できる営業マンほど、勤務時間は長びき、休日は少なくなる傾向にあります。

不動産営業の求人・就職状況・需要

求人は多数あるので条件をよく見て

不動産営業の求人は時期や場所を問わず多数あります。

高収入を夢見て就職したものの、ノルマがこなせなかったり、体力的にきつかったりして辞めていく人が必ず一定数いるため、新しいなり手の需要は常にあります。

求人を選ぶ際には、どのような営業形態なのか、何を主に取り扱っているのかといった業務内容だけでなく、給与体系やノルマの量、勤務時間、休日設定などの待遇をよく確認しましょう。

「高収入・高時給」を標榜する求人は少なくありませんが、その文言に捉われず、中身をよく吟味することが重要です。

不動産営業の転職状況・未経験採用

転職する人は非常に多い

不動産業界は転職率、離職率共に高いことで知られており、多くの人が短期間の内に去っていくため、各企業は恒常的に、他社や他業界からの人材を募集しています。

企業によって仕事内容やノルマの大小、勤務体系、給与、職場の雰囲気が大きく違いますので、自分にあった働き方を求めて転職する人が多い印象です。

また人材確保のために各社は未経験者も歓迎しており、企業によっては実務の勉強会を定期的に開催したり、宅地建物取引士の資格取得を補助したりしているようです。

不動産営業の現状と将来性・今後の見通し

需要は変わらないが業務内容は変化の兆し

不動産は人々の暮らしに必要不可欠であり、不動産取引が今後もなくなることはありませんが、人口減少・世帯数の減少に伴って、住宅の取引件数は減少傾向にあります。

それに代わって増加しているのが投資的性格の強い「収益不動産」の取引です。

ゼロ金利政策が長引く現状、新たな運用先として不動産を選択する投資家や、遊休地の活用方法としてアパートを建てる地主が増えているようです。

時代やニーズの変化に合わせて、不動産営業の取り扱う業務も今後少しずつ変わっていくものと予想されます。