インテリアコーディネーターになるには
実は、インテリアコーディネーターになるための特別な試験はありません。資格を取得することで就職・転職の際に有利になったり、手当が上乗せされることはあります。
本記事では、インテリアコーディネーターになるために必要な情報をまとめて紹介します。
目次
インテリアコーディネーターになるには
資格をとって企業に就職
インテリアコーディネーターとして働く人の多くが、インテリアコーディネーターの資格を取得しています。
これは絶対必要なものではありませんが、インテリア業界や住宅関連企業などに就職・転職をする際には、有利になることが多いといわれています。
特に未経験からインテリアコーディネーターを目指す場合はなおさらです。
関連企業に就職する
新卒であれば、たとえインテリアコーディネーターの資格を持っていなくても、業界に入ることは可能です。
関連企業に就職して経験を積むうちにインテリアコーディネーターとして配属されたり、インテリアコーディネーターの仕事に興味を持ち資格取得を目指したりする人もいるようです。
インテリアコーディネーターの資格・難易度
インテリアコーディネーターの資格
インテリアコーディネーターの資格は、実際にインテリアコーディネーターになってから役立つ知識が多く、さらにお客さまの信頼を得やすいため、多くの人が取得しています。
また、こちらも必須ではありませんが、二級建築士の資格も取得しておくとより仕事の幅が広がるでしょう。
仕事と資格試験勉強の両立
インテリアコーディネーター資格では年齢制限や学歴は問われないため、独学でも勉強は可能です。
市販の参考書や通信講座を利用して、働きながら独学で資格を取得する人もいます。
ただし、インテリアコーディネーターの合格率は20%と大変低いため、民間のスクールなどで試験対策をする方法もあります。
独学よりも多くの時間とお金は必要になりますが、学校によっては週末や夜間のコースもあるため、社会人になってからこうした学校を利用して勉強し資格を取得する人も多くいます。
インテリアコーディネーターになるための学校の種類
インテリアコーディネーターになるための学校
大学・短大
インテリアコーディネーターを目指す場合の学部としては、建築科などの建築に関する学部や、空間デザインなどデザイン系の学部があります。
インテリアコーディネーターとして就職する際、大手の住宅関連企業や家具メーカーなどでは「四年制大学卒」を採用条件としている場合もあるので、特定の企業やメーカーへの就職を希望する場合は大学を卒業しておいた方が選択肢は広がるでしょう。
専門学校
建築やデザインについての知識が学べる専門学校に加え、近年のインテリア人気を受けてインテリアに関する専門的な知識を学べるコースや、インテリアコーディネーターの養成に特化したコースも増加しています。
こうした専門学校は即戦力となる人材を育成するために実務に力を入れているところが多く、デザイン事務所や住宅メーカー、家具メーカーなどへの就職をあっせんしてくれることもあります。
インテリアコーディネーターは文系から目指せる?
インテリアコーディネーターになるための進学先として挙げられる建築系の学校は、数学や物理など理系の知識が求められます。
ただし、デザイン系やインテリア系であれば文系から進める学校もあります。
また、文系の学校を卒業したとしても、独学でインテリアコーディネーターの資格を取得して就職をしたり、インテリアコーディネーターのアシスタントとして働き、そこから一人前を目指したりする方法があります。
インテリアコーディネーターになるために勉強すること
建築に関する専門知識
インテリアコーディネーターに必須な知識として、まずは建築に関する知識が挙げられます。
建物の種類や構造、内装に使っている壁や柱の材質など幅広い知識を持っておくことが大切です。
インテリアコーディネーターは建築家とは違い、建築の深い知識がないとまったく仕事ができないわけではありません。
ただし、担当する建築物の特徴をとらえ、それにふさわしいインテリアを考えるうえでは建築の知識は非常に重要です。
インテリアに関する専門知識
もちろん、インテリアに関する知識も必要とされます。
インテリアコーディネーターの仕事は室内に必要な照明や家具、什器やカーテンなど、それぞれを選んで適切に組み合わせることです。
クライアントに提案する商品の特徴や魅力を知っておく必要があります。
住宅やショップの外装・内装が多様化してきている昨今、仕事によって求められるコーディネートの方向性が大きく異なることも珍しくありません。
多様化する商品に対応できるよう、常に新しい知識を習得してセンスを磨くことが求められます。
設計やデザインに関する専門スキル
インテリアコーディネーターとして仕事をするうえでは設計やデザインに関する専門スキルも求められます。
機械を使って製図を行うCADやデザインの専門ソフトであるIllustratorは、実務で非常に役に立ちます。
こうしたソフトに関する資格を取得しておくと就職の際に有利になることもあるので、学生の内から積極的にスキルを身につけておくとよいでしょう。
インテリアコーディネーターになるためにはどんな学校に行けばいい?(大学・専門学校・スクール)
インテリアコーディネーターに向いている人
インテリアが好きで美的センスのある人
インテリアコーディネーターは、センスのよい空間を提案する仕事であることから、優れた美的感覚が求められます。
また、インテリアはコーディネーター自身のセンスだけでなくトレンド感も重要です。
新しく出る家具や照明などの知識はもちろん、デザインの流行・住環境の変化など、常に時代の流れを汲み取ったコーディネートを意識しなくてはなりません。
インテリアが好きで、自ら新しい知識を蓄えようとする人は、インテリアコーディネーターに向いているでしょう。
コミュニケーション能力の高い人
インテリアコーディネーターは、お客さまはもちろん、メーカーの担当者や現場の施工業者などさまざまな人とコミュニケーションをとる機会が多いため、人が好きでコミュニケーション能力があることも重要なポイントです。
相手の要望を引き出すヒアリング力や、お客さまが実際に住むときのことを考えるなど、相手の立場に立って想像する力も大切です。
インテリアコーディネーターに向いている人・適性・必要なスキル
インテリアコーディネーターのキャリアプラン・キャリアパス
インテリアコーディネーターは、経験がものを言う仕事です。
長年の経験で培った知識やセンスを生かして、年齢を重ねてなお活躍するインテリアコーディネーターはたくさんいます。
また、インテリアコーディネーターとして働くうちに「建物の設計や企画から関わりたい」と建築士を目指したり、「インテリアの設計をしてみたい」とインテリアプランナーを目指したりする人も多いようです。
インテリアプランナーは、インテリアコーディネーターと明確な区別がない仕事なので、自分の興味や関心・スキルに合わせて徐々に仕事の幅を増やしていく人が多いようです。
インテリアコーディネーターを目指せる年齢は?
何歳からでも目指すことができる
インテリアコーディネーターは、いくつからでも目指すことができる仕事です。
ただし、年齢に応じた実務年数がなければ、お客さまから信頼を得られなかったり就職が難しかったりする面もあるため、できるだけ若いうちに転職を目指す方がよいでしょう。
現在、まったくインテリアと関係のない業界で働いている場合は、インテリアコーディネーターの資格を取得して、インテリア業界への転職を目指すのが一般的です。
インテリア業界で働いている場合
すでにインテリア業界で働いているものの、インテリアコーディネーターとは違う職種に就いているという場合は、未経験の場合に比べると比較的簡単に転職することができます。
業界の基礎知識や実務経験があれば、インテリアコーディネーターの資格取得もしやすいため、まずは資格を取得するというのもひとつの方法です。
転職するにしても、実務経験だけでなく資格があることでより有利になることも多いようです。
インテリアコーディネーターは高卒から目指せる?
アシスタントとして現場で経験を積む
インテリアコーディネーターを目指す人のほとんどは、大学や専門学校などで専門知識を学んでから就職しています。
しかし、高卒からインテリアコーディネーターになれないわけではありません。
まずはアシスタントとしてアルバイトや契約社員の形で現場に入り、地道に仕事を覚えながら一人前を目指すという方法もあります。
アシスタント時代は厳しい環境で働かなくてはならない場合もありますが、実力さえ身につけば、正社員として登用されたり、よりよい待遇の職場に就職したりすることもできます。
インテリアコーディネーターのアシスタントの仕事内容
インテリアコーディネーターのアシスタントは、主にデザイン事務所や内装関連会社で募集されるほか、フリーのインテリアコーディネーターが、弟子となるアシスタントを募集することもあります。
仕事内容は先輩スタッフの補佐業務が中心で、コピーや資料集めなどの雑用から、図面の修正作業や見積書の作成など多岐に渡ります。
アシスタント時代にしっかりと勉強すれば現場で活躍できるスキルが身につくだけでなく、もし将来転職や独立する場合にも役立つ人脈をつくることもできます。
インテリアコーディネーターになるにはのまとめ
インテリアコーディネーターには、建築・インテリアに関する専門知識や設計・デザインのスキルが求められます。
また、優れた美的感覚やトレンドを掴む力も必要です。お客さまやスタッフと関わる機会も多いことから、コミュニケーション能力の高さも大切です。
上記に加え、十分な熱意があれば、いくつからでも目指すことができる職業です。