1分でわかる「溶接工」

仕事内容
溶接工は、複数の材料を接合して新たな部品や製品を作り出すスペシャリストです。溶接には火や電気、圧力などさまざまなエネルギーを利用する手法があり、それぞれの分野の技能者としての資格を取得する必要があります。ときには建築中の高層ビルや水中で作業をすることもあり、安全に作業をするためにも幅広い専門知識と高い技術が求められる職業です。仕事を通して作る製品は自動車や家具、アクセサリーなど多岐にわたります。ものづくりに携わりたい人や技術職として長く働き続けたい人にとって、大変魅力的な職業でしょう。
なるには
溶接工をめざす人の多くは、公共の職業訓練校に通って勉強をします。ここで、材料力学や製図、溶接法や測定法などを科目ごとに学んだり、溶接機の使い方や手溶接の技を実習で身につけたりすることができます。職業訓練校以外にも一部の私立大学や専門学校で溶接工養成のためのコースを設けていることがありますが、数としては非常に少ないため、職業訓練校を選ぶ人が多いという現状があるようです。職業訓練校の履修期間は半年から一年ほどで、中卒者や高卒者だけではなく離職して転職をめざしている人も入校できます。
給料
溶接工は技術職でもあり専門職でもあるため、一般的な事務職に比べると、給料はやや高めの水準となっているようです。火・熱などを日常的に使う仕事であり、火傷や目を痛めるなど怪我の危険性との隣り合わせの仕事でもあるので、このような事情も考慮された上での高い給料となることは当然のことともいえるでしょう。厚生労働省の平成28年賃金構造基本統計調査によると、溶接工の平均年収は、41歳でおよそ400万円となっています。ただし、この金額は個人の経験や能力はもちろんのこと、企業の規模によっても異なります。
将来性
製造業の現場では機械化が進み、溶接の作業にもロボットを導入する企業が増えています。しかし、設計・組み立てにおける図面の考案や検討、特殊な材料に関する知識を駆使した加工や美的センスを用いた仕上げなど、経験を積み重ねた職人にしかできない手仕事もあるのです。将来的にこの職業がなくなる可能性は低いでしょう。また、溶接工として活躍している人は団塊の世代が多く、若者が少ない傾向があります。体力と技術のある若手の溶接工は多くの企業で重宝されることでしょう。