「重機オペレーター」とは

重機オペレーター_画像

工事現場や工場などで、作業用に使うフォークリフトやクレーン車などの重機を操作する。

重機オペレーターは、重機を操作するスペシャリストです。

工場でフォークリフトを使って荷物が掲載されたパレットを持ち上げ入荷や出荷の作業を行ったり、工事現場でショベルカーやクレーン車を使って建物を解体したりする作業を行ったりするのが仕事です。

専門性が高く免許が必要な職業だけに、一般的な土木作業員に比べると給料が高い傾向にあるようです。

日給で8000~13000円、月給で20~35万円、年収で300~500万円ほどになりますが、経験や免許の種類によっても金額は変わります。

また、近年では地震の復興支援工事が急増していることがあり、求人が多い状況が続いています。

2020年の東京オリンピックに向けて建物の新築工事が増えると予想されることから、今後もしばらくは需要が高い状況が続くのではないでしょうか。

「重機オペレーター」の仕事紹介

重機オペレーターの仕事内容

重機を扱う専門的な知識と技術が必要

重機オペレーターとは重機を運転する人をいいます。

重機にはフォークリフトや油圧ショベル、クレーン車などさまざまな種類があり、工場や工事現場で作業を行ううえで欠かせないものです。

適応する重機を使用することで作業効率は大幅にアップしますが、同時に的確な操作ができる人が必要となります。

重機作業は便利に利用できるという反面、使い方を誤ると危険が伴うものでもあります。

したがって重機を安全にかつ正確に操作するためには専門的な知識や技術が必要であり、適正を備えた人が免許を取得することで重機オペレーターとして働けるようになります。

操作を行う重機によって仕事内容も変わりますが、一定の重機に対する専門のオペレーターとして活躍するケースが一般的です。

重機オペレーターの就職先・活躍の場

重機の種類によって就職先もさまざま

重機オペレーターは重機の種類によって活躍の場は異なります。

工場などではフォークリフトを利用し、商品を積載したパレットを指定位置まで移動することができます。

また建築工事では、さまざまな重機が使われます。

油圧ショベルは土砂を掘削するなど主に土木工事で使われており、クレーン車は重い荷物を吊るして高いところまで運ぶ建築物の躯体工事や資材搬入などに使われます。

その他ショベルカーやロードローラーなど多くの種類がありますが、幅広い用途で業務における効率アップに貢献しています。

主な就職先はメーカーの工場や倉庫、土木工事会社、建築工事会社、建設揚重会社、リース会社、派遣会社などです。

重機オペレーターの1日

時間契約が中心となるため定時まで

重機オペレーターは使用する重機によって作業内容が変わりますが、建築現場における移動式クレーンオペレーターの1日について見てみましょう。

8:00 朝礼
朝礼後、揚重対象となる業者の玉掛け作業員(クレーンのフックにものを引っかける担当者)と作業内容や安全対策について打ち合わせを行います。

揚重に使用する重機やワイヤーなどの点検を行い不備がないかを確認します。

8:30 作業開始
玉掛作業員との連携が重要となります。

肉眼では見えない位置にまで正確に運ぶことが必要となるため無線を利用して指示を受けます。

揚重した荷物が人に対し接触することがあると大きな事故につながるため集中力を持って作業を行います。

10:00 休憩
揚重対象の業者が休憩を取るタイミングに合わせる形となります。

10:30 作業再開
早朝からの作業を引き続き行います。

12:00 昼食

13:00 午後の作業開始
午前と同様に集中力を切らすことなく作業を行います。

強風や雷など天候に影響を受けることがあるため環境の変化には注意を払っておく必要があります。

15:00 休憩

15:30 作業再開
荷物の揚重はあらかじめ数量が決められていることがあるので、予定が完了した時点で作業は終わりです。

17:00 作業終了
クレーンオペレーターは基本的に時間契約となるケースが多く、定時で終了するケースがほとんどです。

最後まで安全に配慮して片付けを行い、翌日以降も作業がある場合は打ち合わせを行った後、速やかに現場を退出します。

重機オペレーターになるには

目的に合わせた免許や資格の取得が必須

重機オペレーターになるには、免許や資格を取得する必要があります。

ただし重機を運転する場合、車両の最大荷重や機体重量、最大積載量、吊上荷重などによって可能となる免許や資格が細かく分類されています。

したがって目的に合わせた免許や資格を取得しないといけません。

いずれも全国にある専門機関で試験に合格する、あるいは必要な講習を受けて取得するという一定の手続きを踏むことが必要となります。

免許や資格を取得してから、業務を通じ経験を積みながら技術を磨くことになります。

重機オペレーターの学校・学費

免許や資格に取得が先決

重機オペレーターには学歴は必要ありません。

ただし該当する免許や資格の取得は必須となりますので、然るべき機関で試験や講習を受ける必要があります。

学校で学ぶことも可能で、公的な職業訓練施設がそれに該当します。

内容は限定されますが、免許や資格を取得するための、重機オペレーションを専門とした技術や基礎を学ぶことができます。

国や自治体が運営する職業訓練施設であることから、学費やその他費用が安いということが特徴です。

訓練修了後には就職のあっせんを受けることもできます。

重機オペレーターの資格・試験の難易度

免許が最も難しく資格は2分類

重機オペレーターには業務を行うために必要な免許や資格がありますが、重機の種類によって必要となる免許や資格が分類されています。

大きくは「免許」「資格(運転技能講習)」「資格(特別教育)」の3分類となります。

難易度は、「免許」が最も難しく、続いて「資格(運転技能講習)」「資格(特別教育)」の順になります。

難度の高い「免許」を取得することが最も業務の幅を広げることにつながります。

「免許」の取得は、全国にある安全衛生技術センターという施設で学科、実技の試験に合格する必要がありますが、実技についいては都道府県労働局長登録教習機関という専門の教習所などの施設で実技教習を受けることで修了とすることができます。

「資格(運転技能講習)」は都道府県労働局長登録教習機関で実技、学科の試験を受けて合格すること、「資格(特別教育)」は都道府県労働局長登録教習機関や民間などで行われる講習を受けることで取得することができます。

重機オペレーターの給料・年収

専門性が高いほど給料に反映される

重機オペレーターの給料は、重機の種類や雇用形態によっても変わりますが、その専門性の高さやから比較的高い傾向にあります。

日給制なら、8,000~15,000円前後で、年収にすると300~500万円前後が平均的です。

より専門性の高い重要な免許や資格を取得することで、ステップアップし昇給につながることもあります。

なかには資格取得の支援制度を設けることや、資格手当を付けることなどでスキルアップを促すことにも積極的に取り組んでいる会社もあります。

重機オペレーターのやりがい、楽しさ

重機を操るスペシャリスト

重機オペレーターは誰にでもできる仕事ではないことは大きな魅力です。

スペシャリストとして業務を遂行する使命はやりがいとなります。

マンパワーでは実現できないことを簡単に終わらせてしまうことが重機を扱う楽しさで、重機を操ることに憧れを持っていたという人も少なくありません。

建築物をつくる工程のなかにはいくつもの重機が利用され、また解体するときも重機の力が必要となり、重機オペレーターの技術でその作業時間は大きく変わります。

技術の向上とともに評価も上がるため、常にスキルアップを意識してチャレンジしたい人にとっては魅力的な職業です。

重機オペレーターのつらいこと、大変なこと

事故と気候への対策が重要

重機オペレーターにとって最もつらいことといえば事故です。

何よりも優先されるべきは安全ですが、操作を誤ると事故につながるケースはたくさんあります。

ただし各会社や現場では安全教育などの啓もう活動が活発に行われていることで、積極的な対策が施されています。

さらにオペレーターも安全を常に意識して周囲に関心を持つことで事故を防ぐことは十分可能です。

また重機作業は外部で行うことがメインとなるため季節の環境による影響を受けやすくなります。

夏は暑く、冬は寒い環境のなかで座った状態で作業を続けることは大変なことといえるでしょう。

事前に十分な対策をして作業を行うことが重要となります。

重機オペレーターに向いている人・適性

繊細な操作とプロとしての高い意識

重機オペレーターは、大きな重機を繊細に扱うことができる器用な人は向いているでしょう。

運転好きな人や機械を扱うことが好きな人に適性がある場合が多いようです。

また操作のミスが事故につながることもあるため、集中力を持続して慎重な作業を行わなければいけませんが、そのためには作業に備えた体調管理が必須となります。

プロフェッショナルとしての自覚を持って自分に厳しくできるといことも必要な要素です。

さらに重機作業は他の人との連携がカギとなるためコミュニケーション能力に優れることも重要な適性といえます。

重機オペレーター志望動機・目指すきっかけ

技術向上に努める熱意が重要

重機オペレーターを目指すきっかけや志望動機はどのような理由が多いのでしょうか。

「免許や資格を取得することで、生涯にわたる職業とすることができる」という理由は比較的多くあります。

また「乗り物が好き」ということや、「機械を扱うことが得意」という理由も多いようです。

必要な免許や資格を取得することで重機オペレーターになることができますが、単純作業ではなく、あくまでも技術を磨く努力が必要であることを忘れてはいけません。

スキルアップをしていくことで多くの人からの信頼を得ることができ、業務の幅を広げることにつながります。

重機オペレーターの雇用形態・働き方

従業員や派遣、非正規まで幅広く

重機オペレーターの雇用形態として、土木会社やその他建築会社の従業員として働くことができますが、会社によっては各会社のメインとなる建築施工業務と兼任して行うような働き方となるケースもあります。

クレーンのオペレーターは、建設揚重会社の従業員として建築現場などでオペレーター業務を行うことができます。

また重機リース会社のオペレーターやメンテナンススタッフとして働くことも可能です。

フォークリフトなどの重機オペレーターでは派遣会社の派遣作業員として働くこともできますが、建築現場に使用する重機のオペレーターは法規上派遣業務とすることができません。

労働者派遣法によって建築業に関連する業務への人材派遣は禁止されているため、実際は派遣ではなく建設業法に基づく請負契約のもとで工事に携わるという比較的曖昧な部分でもあります。

期間が限定される傾向のある重機作業は、非正規雇用となるケースは少なくありませんが、技術の高いオペレーターは指名を受けることも多く需要が高いといえるでしょう。

重機オペレーターの勤務時間・休日・生活

定時で終了が基本

重機オペレーターの勤務時間は時間契約となるケースが多くなるため定時で終わることが一般的です。

主に8:00~17:00で一定の休憩と昼食の時間についても確保することができ、残業はほとんど発生することがありません。

運転音の大きな重機は近隣への配慮から休日に作業することが少ないため、基本的に日曜日と祝日で出勤することはありませんが、天候による日時変更や繁忙期、あるいは現場の進捗しだいで休日に行われる場合もあります。

重機オペレーターの生活は現場状況に影響を受けることが多くなることが特徴といえます。

重機オペレーターの求人・就職状況・需要

専門技術のある人材は会社から求められる

重機オペレーターの求人としては、土木工事など建築工事に関連する仕事は多い傾向にあります。

人手不足という背景もあり、正社員として社会保障や給料体系など雇用条件を整備している会社も増えており、業界として優秀な人材を確保するための動きが見られます。

就職状況は悪くはありませんが、期間を限定しての作業が中心となる重機については非正規での雇用となるケースも多くあります。

経験が豊富で技術の優れたオペレーターは需要が高く、各方面からの依頼が多くなる傾向にあります。

重機オペレーターの転職状況・未経験採用

経験者や有資格者は転職に有利

重機オペレーターの転職状況は、免許や資格が必要となる専門職であることから経験者であれば求人も多く比較的見つけやすいといえるでしょう。

未経験採用を希望する場合でも、非正規で見習いとして働きながら免許や資格の取得を会社がバックアップするなどの体制を整えている場合もあります。

したがって非正規で始め、地道に経験と実績を積み上げたのちに、正社員としての重機オペレーターを目指すという方法もあります。

ただし免許や資格は学歴や実務経験は必要ないことや、資格(特別教育)であれば講習を受けることで取得できるため、先に取得しておくと転職にも有利に働くことは間違いありません。

働きながら徐々にステップアップすることで、業務の幅を広げることが可能となります。

重機オペレーターの現状と将来性・今後の見通し

高齢化と人材不足が進行中

重機オペレーターの現状としては、多くの求人が出されていることからもわかるように人材が不足しています。

建築業界全般において高齢化と人材不足が進行しており、優秀な人材の育成と確保は急務となっています。

重機オペレーターに関しても同様で、より上位となる免許や資格の取得者や優れた技術を持った人材は、将来性も明るいといえます。

ただし一部の重機においてはAIを活用した無人化システムを導入する動きが見られることもあり、その点においては不透明な部分はあります。

今後の見通しとしては、少子高齢化が促進される社会的な背景からも需要は多くなる傾向にありますが、技術の伴ったオペレーターの育成とさらなるスキルアップを図ることは課題となるでしょう。