不動産鑑定士の就職・求人募集状況

試験合格のみ(登録なし)の求人状況

不動産鑑定士は資格試験に合格しただけでは不動産鑑定士となることができず、実務修習を経てはじめて不動産鑑定士として登録することができます。

そしてこの実務修習は、指導鑑定士が在籍する不動産鑑定事務所等で働かせてもらいながら行うことが一般的です。厳密には異なりますが、イメージ的にはインターンのような感じです。

こういった体裁での求人はあるにはありますが、表立っては少ないのが現状です。そのため、人によっては指導鑑定士が在籍する不動産鑑定事務所に直談判したりして就職することもあるようです。

また、この場合の募集条件のうち年齢については、かなり厳しいものがあります。特に、大手不動産鑑定業者や大手不動産会社などは、原則として28〜30歳くらいといった募集要項で出していることがほとんどです。

求人情報はどこで探す?

不動産鑑定士の求人は、一般のハローワークや転職サイトではなかなか出ていません。特に、実務修習生や実務未経験者に対する求人は、そのような一般的な場所にはほとんどありません。

そこで、求人情報を探す場合には、(1)不動産鑑定協会のHPより探す、(2)月刊不動産鑑定の求人情報より探す、(3)予備校の主催する就職説明会に参加する、の3ヵ所が主だったものとなります。

(1)は、不動産鑑定協会のHP(http://www.fudousan-kanteishi.or.jp/index.html)にあるメニューの「求人・求職」から探すことができます。
公益社団法人 日本不動産鑑定士協会連合会

ここでは、実務経験のない試験合格のみの者から実務経験のある転職対象者まで幅広くあります。また、大手・外資系もあれば中小・地方の不動産鑑定業者も出していますし、正社員ばかりでなく補助者(パート・アルバイト)もあります。

(2)月刊不動産鑑定は、住宅新報社のWEBサイトから定期購読のみで購読できます。
住宅新報社 月刊 不動産鑑定

こちらには、不動産鑑定協会のHPに載っていない求人もあり、珍しいものでは東京都職員(行政財産などを取扱う専門職員)などの募集も掲載されることがあります。

(3)は、試験合格者でこれから働きながら実務修習を行う者が対象になります。例年、論文式試験が終わる頃に開催されています。

就職にあった方が良いスキル

不動産鑑定士という資格は確かに独占業務資格ですが、これは不動産鑑定業界ではあって当然の資格です。そのため、これ以外のスキルを求められることになります。

このスキルのうち必須のものは、「ワード」「エクセル」「PC」の基本的な操作で、未経験者でも実務修習生でも当然に求められるものです。また、外資系であれば、読み書きできる程度の英語力(TOEICスコア650程度)は最低限必要とされることが多いです。

さらに、特に転職においては「実務経験」のみならず、「エクセルVBA」「データベース構築(MS-Accessなど)」も求められる場合がありますし、外資系で幹部クラスを狙うのであれば、TOEICはAランク(スコア860以上)は必要と言えます。

これらの転職に必要なスキルは、合格前からあっても邪魔になるものではないので、自分の将来設計の中で必要となりそうなものは、試験勉強と並行してやっておくのも手でしょう。