不動産鑑定士のやりがい・楽しさ・魅力

不動産鑑定士のやりがい・楽しさ

社会秩序に貢献できる

不動産鑑定士という職業自体は、それほど世間からの知名度が高いとはいえないかもしれません。

しかし、あらゆる経済活動の源泉ともいえる、不動産の価値を決定するという業務は、日本経済や私たちの生活に、目に見えないところで大きく貢献しています。

たとえば、国や都道府県が公表する「地価」や、固定資産税や相続税などを算定する際の根拠となる「路線価」も、不動産鑑定士の出した評価額が基準となっています。

また、一般の不動産取引や、銀行が融資を行う際の担保評価、不動産投資信託の証券価額などにも、不動産鑑定評価が用いられています。

もしも不動産鑑定士が誤った鑑定業務を下してしまえば、経済は大きく混乱することになり、最悪の場合かつてのバブル期のような事態を招きかねません。

不動産鑑定士は、不動産の適正な価格評価を通して、社会経済全体を安定させる「秩序の担い手」としての重要な役割を担っているといえます。

仕事内容に独自性がある

不動産の鑑定評価業務は、不動産鑑定士にしかできない「独占業務」と呼ばれる仕事です。

業務内容の専門性は非常に高く、不動産にまつわる知識はもちろん、法律、経済、会計など、さまざまな知識を備え、幅広い分野に深く精通していなければなりません。

多くのスキルを身に付けなければならないという点には大変な苦労が伴いますが、難しいぶんだけ仕事には大きなやりがいがあります。

不動産鑑定士は、「自分にしかできない仕事である」というプロフェッショナルとしての自負と誇りを持って、日々の業務に取り組むことができるでしょう。

不動産鑑定士の仕事内容

20代で正社員への就職・転職

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不動産鑑定士の魅力

安定的に働くことができる

不動産鑑定評価は、時代の流れや景気などに関係なく、常に一定の需要があります。

好景気のときには、不動産取引自体が増加するうえ、投資活動も積極的になって評価案件が増えますし、不景気のときでも、裁判所の競売案件や任意整理の案件が増加します。

また、顧客対象も、国、都道府県、市町村、裁判所といった公的機関から、民間の法人企業や個人まで、非常に幅広いことが特徴で、不動産鑑定士の仕事は非常に安定性が高いといえるでしょう。

収入面からみても、その専門性の高さと資格保有者数の少なさから、一般的なサラリーマンを大きく上回る給与が期待できます。

さらに、外資系企業に勤務したり、独立開業すれば、年収1000万円を超えることも不可能ではないでしょう。

業務に多様性がある

ひとくちに不動産といっても、その立地や用途、形状などはさまざまであり、個々の案件ごとに業務の進め方は大きく変わります。

まったく同じ不動産がないのと同じように、不動産鑑定士の仕事もふたつとしてまったく同じ案件はなく、いつまでも新鮮な気持ちで仕事に取組み続けられる点が不動産鑑定士の魅力です。

全国各地に調査で足を運ぶ機会がありますので、ご当地料理を堪能したり、有名観光地を訪れたりといった楽しみもあるでしょう。