不動産鑑定士は副業・在宅でも働ける?

不動産鑑定士の副業・在宅での働き方・仕事内容

不動産鑑定士の代表的な仕事である鑑定評価業務は、物件調査、周辺環境調査などの「フィールドワーク」と、情報分析、評価額算定、報告書作成といった「デスクワーク」の2種の作業から成り立っています。

このうちの後者については、必ずしも事務所に出勤しなくても作業を進めることが可能であり、在宅でデスクワークのみを手掛ける不動産鑑定士も一定数存在しています。

その場合の働き方は個人の事情によってさまざまで、1日に2~3時間だけ働く人もいれば、ほぼフルタイムで働く人もおり、また時間ではなく案件単位で仕事をこなす人もいます。

不動産の鑑定評価業務は、特別な機材や設備などは必要なく、基本的にパソコン1台あればどこでも作業することができるため、副業・在宅との相性は非常によいといえるでしょう。

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副業・在宅の不動産鑑定士として働くには?

副業・在宅の不動産鑑定士として働くには、大きく分けて2種類の方法があります。

ひとつめは、在宅勤務・テレワークという勤務体系を認めている不動産鑑定事務所に所属し、事務所から依頼された作業をこなす方法です。

近年は、人口減少に伴って労働力が不足しつつある影響もあり、育児や介護に追われる人でも働ける体制を整える企業が増えています。

ある程度のスキルがあれば、そうした事務所に就職することはさほど難しくはなく、組織の一員として比較的安定して働くことができるでしょう。

もうひとつは、どこの事務所にも属さず、案件ごとに依頼を受ける方法です。

インターネットのクラウドサイトなどでは、業務の一部をアウトソーシングしたい業者と、フリーの不動産鑑定士を結びつけるサービスも多数展開されています。

Webを活用すれば、特別なコネクションがなくても、業務を請け負うことは十分に可能です。

副業・在宅の不動産鑑定士のメリット・デメリット

副業・在宅で働く最大のメリットは、働く場所や時間帯、仕事量などを、自分の都合に合わせて自由に決められることです。

とくに、家事や育児、介護などと仕事を両立させたいと考える女性鑑定士が、在宅ワークを選ぶケースが多いようです。

不動産鑑定士資格があれば、一般の在宅ワークよりもはるかに高単価で働くことが可能であり、限られた時間で効率的に稼げる点も大きなメリットといえるでしょう。

反対に、在宅で仕事を進めるデメリットとしては、作業するにあたって逐次誰かに質問したり、協力を仰いだりすることができない点が挙げられます。

したがって、在宅での仕事を請け負うためには、不動産鑑定士資格はもちろん、一連の作業を単独で完結させられるだけの高いスキルと豊富な知識が必要になります。

在宅で作業するにあたり、設備面でのハードルは低い一方、実務経験という点からみたハードルは、かなり高いといえるでしょう。

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副業・在宅の不動産鑑定士の給料・年収

副業・在宅で働く場合、どれほどの収入を得られるかは個人のスキルと働ける時間次第です。

基本的には時給で働くケースが多く、簡易調査や相談受付であれば時給1,000円~3,000円前後、高度な情報処理スキルや経験を要する評価業務だと時給5,000円前後を得られることもあるようです。

不動産鑑定士は難関資格であり、資格保有者数が限られている分、一般的な副業よりもかなりの高単価が期待できるといえます。

各人の事情に合わせて、扶養の範囲内に抑えることもできますし、フルタイムに近い働き方をすれば、ほぼ正社員並の収入を得ることもできるかもしれません。