不動産鑑定士の志望動機と例文・面接で気をつけるべきことは?

不動産鑑定士を目指すきっかけで多いものは?

不動産鑑定士の資格取得難易度は、弁護士や公認会計士と同等とされていますが、世間からの知名度という点においては、それらの資格に及ばないのが実情です。

このため、目指すきっかけとしては、いきなり不動産鑑定士を志すというよりも、不動産業界で働きたいという意思が最初にあるケースが目立ちます。

業界研究を進めていくなかで、不動産鑑定士という職業を知り、その業務の重要性や待遇面の安定性などに魅力を感じて、資格取得を目指す人が多いようです。

また、銀行や証券会社に勤める人が、融資業務や信託業務などを通して不動産鑑定士の仕事を知り、転職するために資格取得を目指すケースもあります。

資格取得後は早期の独立開業も可能であるため、サラリーマンのなかでも、組織から離れて自立したいという意思の強い人が、不動産鑑定士を目指しやすい傾向にあります。

不動産鑑定士の志望動機の考え方

かつては、どの不動産鑑定士もほぼ鑑定評価業務だけを行い、就職先も不動産鑑定事務所で働く人が大半でした。

しかし近年は、不動産の活用方法自体が多様化している影響もあって、不動産鑑定士の活躍の場は広がりを見せています。

不動産業界だけにとどまらず、銀行や証券会社などの金融業界、コンサルティング業界など、勤め先は人によってさまざまです。

したがって、不動産鑑定士の志望動機は、なぜ不動産鑑定士を目指したのかという「理由」だけでなく、不動産鑑定士としてどのような業務に携わりたいのかという「目的」を念頭に置いて考えることが大切です。

自分のなかで目的が明確になれば、おのずと志望すべき業界・企業も絞られてくるはずです。

具体的な過去の経験を踏まえつつ、そのような結論に至った考えを述べ、各企業別に説得力のある志望動機を完成させましょう。

不動産鑑定士の志望動機の例文

不動産鑑定事務所を志望する場合の例文

「私は、人々の生活に必要不可欠であり、またありとあらゆる経済活動の基盤でもある、不動産に携わる仕事がしたいとつねづね考えて参りました。

そのなかでも、不動産鑑定士にしかできない公示価格評価に強く惹かれ、数多くの公的評価を手掛けておられる貴事務所を志望いたしました。

正しく不動産の価値を見定める業務を通じて、自身の見識を深めていくとともに、社会をよりよくしていくための一助を担えたらと思っております。」

信託銀行を志望する場合の例文

「私たちの世代は、年金などの社会保障制度に対する不安感が強く、かねてから資産運用について関心を抱いて参りました。

大学時代、私は投資サークルに参加しており、その活動のなかで不動産の信託業務を知りました。

不動産の有効活用の方法や、収益の最大化を探る手法などが、自分の興味の方向性とピッタリだと思い、一念発起して不動産鑑定士資格を取得いたしました。

資格試験を通じて得た不動産や経済に関する豊富な知識を生かして、御行に貢献したいと考えております。」

コンサルティング会社を志望する場合の例文

「私は、誰か困っている人の役に立てたときが、最もやりがいを感じられる瞬間です。

昨今は、社会全体が高齢化している影響もあり、資産の管理運営に悩みを抱えておられる人がどんどん増えているように感じます。

私は、不動産鑑定士として、そのような方々に親身に寄り添い、最適な不動産運用方法をアドバイスできたらと思っております。

御社を志望したのは、物件の種類に関わらず幅広いコンサルティング実績があり、多くのお客様を抱える点を魅力に感じたからです。」

不動産鑑定士の面接で聞かれること・注意点

不動産鑑定士の資格保有者数は限られているため、資格を生かしてキャリアアップのための転職を考えていたり、早期の独立開業を目指している人も少なくありません。

このため、不動産鑑定士の面接では、まず間違いなく将来のキャリアビジョンについて問われることになります。

上昇志向が強い点を評価されるケースもありますが、あまりにも短い期間での退職は雇用する側にとってマイナスにしかなりません。

まずは、どっしりと腰を据えて長期的に勤める意思があり、そのうえで中長期的には独立も視野に入れているといった話しぶりにすることが望ましいでしょう。

なお、不動産鑑定士のなかには外資系企業を志望する人もいますが、その場合は不動産鑑定士資格だけでなく、ビジネスレベルの英語力も面接時に求められる点には注意する必要があります。

TOEICスコアとしては、650点以上が目安となるでしょう。

不動産鑑定士の自己PRのポイント

不動産鑑定士ほど難易度が高く、膨大な勉強量が必要な資格になると、試験勉強は得意だけれども、性格は内向的で、しゃべるのが苦手という人も少なくありません。

しかし、不動産鑑定士は、お客さまへのヒアリングや評価理由の説明、あるいは現地調査における周辺住民への聞き込みなど、コミュニケーション能力も重要になる職業です。

したがって、面接の際は、明るい表情やはきはきとした喋り方を心掛け、対人スキルが高いことをアピールすることが有用です。

あわせて、学生生活やアルバイトのなかで、コミュニケーション能力が問われた経験を語るなど、実体験に基づいたエピソードを交えると、ほかの就職希望者との差別化につながりやすいでしょう。

不動産鑑定士の履歴書で気をつけるべきことは?

不動産鑑定士は、クライアントに対して「鑑定評価報告書」という最終成果物を提出することが仕事であり、文書作成のプロであるともいえます。

したがって、履歴書の誤字脱字はもちろん、文字が読みにくかったり、大きさがばらばらだったりすると、事務処理能力に難があるとみなされないため、注意が必要です。

同じように、志望動機や自己PR欄に記載する文章は起承転結を意識し、わかりやすい表現になるように心がけましょう。

不動産鑑定士の志望動機で悩んだら、転職エージェントに相談してみよう

未経験や中途で不動産鑑定士への転職を目指しているものの、志望動機や面接に自信が持てない場合は、転職エージェントで無料で添削を受けるのもおすすめです。

転職アドバイザーがしっかりサポートしてくれるので、書類通過率や合格率をアップさせることができます。

また、転職アドバイザーから、業界情報を聞くことができたり、不動産鑑定士の「非公開求人」の情報を得ることができます。

まだ転職するか迷っているという段階でも、早めに専門家のアドバイスを聞くことでキャリア選択の幅を広げることができるでしょう。

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