不動産鑑定士になるためにはどんな学校に行けばいい?(予備校・大学・専門学校)

不動産鑑定士になるための学校の種類

不動産鑑定士試験には受験資格がないため、学歴関係なく、誰でも試験を受けられるものとなっています。

しかし、試験の難易度は非常に高く、不動産だけでなく幅広い分野の知識が求められるため、大学に進学して専門知識を習得したり、民間の予備校などに通ったりして試験対策を行うことが望ましいでしょう。

すでに社会人として働いているなど、日中に勉強できない人については、夜間・休日に開かれている社会人向け講座に通学したり、通信教育を利用するという選択肢もあります。

以下では、それぞれの学校とその特徴、および必要となる学費などについてご紹介します。

不動産鑑定士になるには

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

不動産鑑定士になるための大学

不動産鑑定士試験では、行政法規、民法、経済、会計などの分野が出題され、とくに二次試験の論文式試験では、それらについてかなり深い理解が求められます。

大学に進学するなら、法学部、経済学部、商学部などの文系学部を選ぶと、試験において有利となりやすいでしょう。

しかし、不動産鑑定士試験において最も重いウェイトを占めるのは「鑑定評価理論」であり、ほかの科目の2倍ほどの配点があります。

私立大学のなかには「不動産学部」など、鑑定評価理論の講義を受けられる学部もありますが、そこで学べることは試験内容のごく一部にすぎないため、大学とは別に専門の対策を実施することが必要です。

このため、大学に通っていても、大学の授業が終わった後や休日などに、民間の資格学校に通う人は少なくありません。

大学の学費は、公立・私立によって差があるものの、4年間通うと数百万円程度必要であり、そのうえダブルスクールの費用もかかるため、経済的負担はかなり重いといえるでしょう。

不動産鑑定士になるための専門学校

不動産鑑定士を目指せる専門学校としては、法律系やビジネス系のコースがある専門学校が挙げられます。

期間は2年ほどが一般的であり、大学と比べるとより試験対策に即した実践的な授業が多くなります。

学費は1年につき100万円前後が目安ですが、期間が短いぶん、大学より経済的負担は少ないでしょう。

専門学校によっては、不動産鑑定士を目指す課程で、宅建資格の取得も同時に目指せるコースもあるようです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

不動産鑑定士になるためのスクール

TACやLECといった大手予備校は、多数の不動産鑑定士資格取得コースを開講しています。

専門学校などと同じように、全日制で講義を受けるコースもあれば、短答式試験だけの対策コースや、社会人向けの夜間コースもあります。

学習方法はおおまかに「ライブ講義形式」と「ビデオ講義形式」の2種類に分けられ、ライブ講義は直接指導を受けることができるぶん、時間的な制約が大きく、ビデオ講義はその反対の特徴があります。

必要な費用は期間やコース次第ですが、最低でも30万円ほどかかり、50万円前後のコースが最も多いようです。

ただし、予備校の不動産鑑定士コースは、教育訓練給付金の対象となることがほとんどであるため、雇用保険の被保険者期間が3年以上あるなどの条件を満たせば、最大10万円の給付金を受け取れます。

公的制度を積極的に利用して、経済的な負担を軽減するとよいでしょう。

不動産鑑定士になるための通信教育

TACやLECといった資格関連の大手予備校は都市部にしかないため、地方に在住している場合は、通信教育で学習を進めるケースが一般的です。

近年は、インターネット環境さえあれば、Web上で講義を聞いたり、テストを受けたりすることができるため、スマートフォンやPCを駆使して、時間や場所に関係なく自由に学習することが可能です。

スケジュールも自分次第であり、仕事の忙しさや家庭事情に合わせてムリなく勉強を進めることができます。

ただし、不動産鑑定士試験の出題範囲は広く、1年半~2年、あるいはそれ以上の長期間にわたって勉強し続けることが求められるため、モチベーションを維持することは容易ではありません。

通信教育で不動産鑑定士を目指すなら、自分を律することのできる強い精神力が必要になるでしょう。