社会福祉士になるには

国家資格に合格することが必要

社会福祉士の資格を取得するためには、社会福祉士の国家試験に合格することが必要です。

介護現場の相談員として働くときに必ずしも資格は必要ではありませんが、「社会福祉士」と名乗るためには社会福祉士国家資格を取得しなければなりません。

社会福祉士国家試験の受験資格を得る方法は複数ありますが、代表的なものは以下の4ルートです。

1. 福祉系の4年制大学で所定の課程を修了する
2. 福祉系の短大で所定の課程を修了し、実務を1〜2年経験する
3. 一般の4年制大学を卒業し、一般養成施設に1年以上通学する
4. 一般の短大を卒業し、実務を1〜2年経験し、さらに一般養成施設に1年以上通学する

社会福祉士国家試験の難易度・合格率

どの進路がよいか?

受験資格を得るための代表的なルートのひとつは、福祉系の大学に進んで、4年間みっちりと講義を受け、実習を行い卒業することです。

この進路であれば、卒業と同時に社会福祉士国家試験の受験資格を取得することができます。

福祉系の短大の場合は、3年間学校で勉強して1年間の実務経験を積るか、2年間学んで2年間の実務経験を積むことで受験資格が得られます。

このほかにも、一般大学へ進学した後に一般養成施設で1年以上授業を受けると受験資格が得られますが、やはり福祉系の大学、専門大学、短大のいずれかに進学しておいたほうがスムーズでしょう。

なお、社会福祉士国家資格取得のルートは複雑で、改正も頻繁に行われています。

詳細および最新の情報は下記のリンクからご確認ください。

財団法人社会福祉振興・試験センター 資格取得ルート図

国家試験合格に向けて

社会福祉士の国家資格を得るためには、一年間で300時間以上は専門的な勉強をしたほうがよいといわれています。

社会福祉士を目指し、福祉系大学などへ進学した後は、ひたすら専門知識や一般教養を身に付けたほうが今後の自分のためになるでしょう。

福祉の法律や制度、医学や心理学をはじめとする幅広い専門分野について学習する必要があります。

なお、国家試験は過去問をどれだけ多く解いたかで結果が出ると考えられがちですが、実務経験などの現場での経験も必要です。

現場での失敗や挫折から多くのことを学ぶことで、現場経験から考えた答え方ができ、国家試験をパスするヒントになるはずです。

社会福祉士の就職先と活躍の場

社会福祉士はさまざまな場所で活躍しています。

おもな就職先としては、

・社会福祉協議会
・社会福祉事務所
・児童福祉関係の施設や身体障害者福祉関係施設
・知的障害者関係施設
・精神障害者関係施設
・老人福祉関係施設
・介護老人保健施設です。

このほか、医療施設(病院関係)や行政機関などでも活躍しています。

介護現場はどこも人手不足といわれていますが、相談員としての求人は決して多くはありません。

実際、社会福祉士として介護施設などに就職しても、相談員としての仕事に加えて介護の現場の仕事を行うこともあります。

生活相談員など公務員としての職もありますが、すべての自治体で募集されるわけではなく、募集人数も少なめです。

公務員の社会福祉士はとくに人気が高いため、倍率は非常に高くなることがあります。

今後の見通し

高齢化社会の訪れや少子化対策などにより、国の福祉制度が多様化、複雑化している一方、そうした福祉制度を必要としている人も増えてきています。

多種多様な福祉制度をどのように利用できるかをサポートする社会福祉士が必要とされる場は、今後ますます増えていくと考えられます。

福祉の分野では法改正が頻繁に行われています。

社会福祉士は、つねに正しく正確な知識を身につけておくために、継続的に勉強していく必要があります。

一人前になるまでに何をすべきか

社会福祉士が一人前になるためには、まず現場に慣れることです。

はじめから何もかも一人でできると思っていては、現場で多くのことを学び、吸収していくことはできません。

一つひとつ目の前にある業務をこなし、学校などで勉強したことを自分のものにすると同時に、自信をつけていくことが重要です。

上司や先輩方の指導やアドバイスを受け入れ、素直な心で働きましょう。

そして、利用者の方々とのコミュニケーションを忘れずにとることが大切です。

社会福祉士の仕事では、勉強してきたさまざまな知識も必要ですが、まずは現場が基本です。

社会福祉士に求められる能力

誠実であること

社会福祉士は、高齢者、障害者など、社会的に弱い立場にいる人たちのサポートをする仕事です。

そのため、親身になって相手の話を聞く思いやりの心を持ち、「この人にならどんなことでも相談できる」という信頼感を持ってもらう必要があります。

また、プライベートな話を他に漏らさないという倫理意識も大切です。

さまざまな立場の人と協力できること

社会福祉士は、対象者だけでなく、介護福祉士や精神保健福祉士、保健師といった福祉や医療に関わる他職種の人と協力しながら仕事を進めていくことになります。

さまざまな立場の人と話をし、一緒に物事を進めていくのが好きなタイプの人が望ましいでしょう。

社会福祉士登録者数の推移

社会福祉士の登録者数は年々増加しています。平成26年の登録者数は177,896人になりました。
社会福祉士登録者数の推移_26

仕事体験談