「メンタルトレーナー」の仕事とは

メンタルトレーナーの仕事内容

クライアントをメンタル面からサポートする

メンタルトレーナーの仕事は、クライアントが抱える悩みやストレスのケア、問題解決、目標達成などを目的に、精神力(メンタル面)からサポートをすることです。

心と体は密接につながっているため、心の状態を良くすることで体の動きやパフォーマンスを向上していきます。

クライアントが緊張や不安を取り除き、主体的に動いて望む結果が出せるようにサポートしていくのがメンタルトレーナーの役割なのです。

トレーナーはまずクライアントの話をよく聞いたうえで、カウンセリングやコーチングなどといった心理学をベースにした専門的な手法を用い、目的達成へと導きます。

活躍の場はスポーツ、ビジネス、芸術、教育、医療など多岐にわたる領域です。

メンタルトレーナーの就職先・活躍の場

スポーツ、ビジネス、教育などの企業に所属

メンタルトレーナーが行う専門的なトレーニングはさまざまな分野で活用することができ、スポーツ、ビジネス、芸術、教育などの分野の企業に所属するパターンがメインです。

また、宇宙飛行士のトレーニングでもメンタルトレーニングが導入されているなど、メンタルトレーナーの活躍できる領域は多岐にわたります。

中には実力や人脈をつけて独立して働く人も多くおり、自身で会社を立ち上げてトレーニングや講演、執筆などの活動をしています。

メンタルトレーナー1日

クライアントの依頼に合わせて勤務

メンタルトレーナーは企業で働く場合でも、個人で働く場合であっても、クライアントの依頼を受けて仕事をしています。

ここでは、個人で働くメンタルトレーナーの1日の過ごし方を紹介します。

7:00 起床
起床後すぐにメールチェックをします。

8:00 新聞・ニュースをチェック
さまざまなクライアントと接するため、世の中の動きはきちんと追っていきます。

9:30 クライアントと打ち合わせ
新しく依頼があった法人のクライアントと、トレーニングの内容の打ち合わせをします。

11:30 休憩
時間ができたところで、昼食などの休憩をとります。

13:00 出張トレーニング
企業経営者向けにメンタルトレーニングを実施します。

15:00 次のクライアント先へ移動
日によって案件の数は異なります。

17:00 資料作成等
自宅に戻り、当日のトレーニング内容の記録やクライアントに渡す資料の作成をします。

18:00 ブログ更新
事業内容の周知や宣伝のために作成したWebサイトやブログは、こまめに更新します。

19:00 勤務終了
夜にトレーニングの依頼が入ることもありますが、この日は早めに仕事を終えます。

メンタルトレーナーになるには

心理学をベースにした専門知識が必要

メンタルトレーナーに絶対に必要とされる資格はありませんが、心理学をベースにしたメンタルトレーニングに関する専門的な知識や、カウンセリング技術などを身に付けている必要があります。

このようなスキルは大学・短大の心理学科や民間のスクール、通信講座などで学ぶことができます。

なお、スポーツ分野のメンタルトレーナーになりたいなど、将来進みたい分野が明確に決まっている場合は、スポーツ心理学科やスポーツ心理学コースを置く大学への進学がおすすめです。

メンタルトレーナーの学校・学費

民間のスクールや大学で学ぶ

現在いくつもの民間企業や団体がメンタルトレーナー向けのスクールを開講していますが、あくまでもメンタルトレーニングの知識・スキルを身につけるための場所です。

受講したからといって、就職が約束されているわけではありませんので注意が必要です。

また心理学を大学や大学院で専門的に学ぶことも、メンタルトレーナーになる方法のひとつです。

大学や大学院では、基礎的な理論から応用まで心理学を体系的に勉強することができるため、将来的にしっかりと心理職に携わりたいという人はこのような道を選ぶとよいでしょう。

メンタルトレーナーの資格・試験の難易度

資格よりも経験やスキルを重視

メンタルトレーナーには特別に必要とされる資格はありません。

2018年に公認心理師という国家資格が誕生しましたが、メンタルトレーナーをはじめとした心理系の職種に関する国家資格はほとんど存在していないのが現状です。

また民間の資格にはスポーツメンタルトレーニング指導士、メンタルトレーナー2級などがあり、さらに専門性を高めたいのであれば、臨床心理士という資格がおすすめです。

ですが、このような資格の有無よりも、経験やスキルのほうが重視される傾向にあるといえます。

メンタルトレーナーの給料・年収

所属する組織によって大きく異なる

たいていのメンタルトレーナーはスポーツ団体や一般企業、カウンセリング施設、医療機関などに所属し、その組織の働き方や仕事内容によって給料はまったく異なります。

また職場によっては、臨床心理士の資格を持っていると優遇されることもあるようです。

フリーランスになって、セミナー講師や書籍執筆などが増えればより高い収入を得ることも可能ですが、仕事を見つけることは簡単ではないでしょう。

メンタルトレーナーのやりがい、楽しさ

人の可能性を信じられる

メンタルトレーナーはクライアントがなりたい姿へと導く仕事であるため、常に人の可能性を信じていくことは魅力の1つでしょう。

また自分の行ったトレーニングの結果はクライアントの変化としてわかりやすく表れるため、よい変化が見られた時にはやりがいを感じることができます。

そしてメンタルトレーニングが成功すればクライアントに感謝され、何事にも代えがたいうれしさを感じることができるでしょう。

メンタルトレーナーのつらいこと、大変なこと

就職先が少ないという大変さ

メンタルトレーナーは、近年少しずつ知名度が上がってきた職業ですが、それでもまだ働き口が少なく、スキルがあっても生かす場がすぐに見つかるとは限らないのが、大変なところです。

またクライアントによって悩みや目標はさまざまで、すべての人に効果的なトレーニングはないところも、この仕事の大変な面だといえるでしょう。

そしてメンタルトレーナーはクライアントが安心して自分の心をさらけ出せるような雰囲気づくりのために、いつでも明るく振る舞う必要があります。

メンタルトレーナーに向いている人・適性

サポート役として頑張れる人

メンタルトレーナーはクライアントの成功のために陰で支えていくため、そうしたことに喜びを見出せる人が向いているでしょう。

またクライアントの現状と将来に対する展望、さらには相手が抱えている問題・課題を把握するために、相手のことを理解する姿勢がなくてはなりません。

中には相手の個人情報や、その人が秘密にしてほしいようなことを聞くこともあり、人の秘密を守れるということも重要です。

メンタルトレーナー志望動機・目指すきっかけ

近年ではスポーツ業界の影響が大きい

メンタルトレーナーになるきっかけには、元々スポーツをしている中でメンタルの重要性を感じていたというものや、自分がプレッシャーのある中でパフォーマンスをしていたというものがあります。

特に近年ではスポーツ業界の影響が大きいようで、スポーツ選手が極度の緊張やプレッシャーの中で高いパフォーマンスを行うためのメンタルの強さは、さまざまなところで注目されています。

メンタルトレーナーはまだ知名度の低い職業ですが、目指すきっかけは私たちの身近なところで徐々に増えているのです。

メンタルトレーナーの雇用形態・働き方

企業で働くパターンは少ない

メンタルトレーニングの専門企業はまだ少なく、メンタルトレーナーはスポーツ団体や一般企業、カウンセリング施設、医療機関などに所属することになりますが、その働き口は少ないのが現状です。

企業に勤める場合は、一般的な会社員とほぼ同様の形で働くことになります。

またフリーランスで活動する人も多く、クライアントとなるスポーツ選手や経営者と個人契約を結び働いています。

メンタルトレーナーの勤務時間・休日・生活

フリーランスはハードになることも

企業で働く場合のメンタルトレーナーは、一般的な会社員とほぼ同様に勤務時間や休日が決められています。

一方でフリーランスの場合は、個人契約しているクライアントの要望に合わせて働くため、場合によっては土日祝日に対応したり、夜間の時間帯にトレーニングを実施したりすることもあります。

またフリーランスでたくさんのクライアントを抱えるようになると、休む間もなく仕事が舞い込んでくるということになるでしょう。

メンタルトレーナーの求人・就職状況・需要

社会的に立場が確立されきっていない

現在ではスポーツ業界だけではなくビジネスの現場でもメンタルトレーニングを活用するケースが増えつつあり、メンタルトレーナーは活躍できる場がだいぶ広がっているといえます。

しかしメンタルトレーナーをはじめとする心理職の仕事は、日本ではまだ社会的に立場が確立されていないのが実情です。

メンタルトレーニングを専門的に行う企業なども少しずつは増えているため、そういった企業の求人情報を根気よく探していく必要があるでしょう。

メンタルトレーナーの転職状況・未経験採用

社会人経験が有利になることも

メンタルトレーナーはそもそも働き口が少なく、未経験からの転職の場合はどうしても経験が重視される傾向にあり、何の知識・技術もない人がいきなり現場に入るというのは、かなり厳しいでしょう。

一方でメンタルトレーナーへの転職の場合、年齢はさほど関係なく、むしろ社会人として経験を積んできた人のほうが有利に働く面もあります。

メンタルトレーナーに大切な広い視野を持ち多様な角度から人と接することは、人生経験のなかで培っていく部分が大きく、さまざまな社会経験が役に立つでしょう。

メンタルトレーナーの現状と将来性・今後の見通し

自分で道を切り開いていく必要性

最近はスポーツをはじめ、ビジネス、教育、芸能、芸術など、多岐にわたる分野でメンタルトレーニングを取り入れた人材育成プログラムやカウンセリングが実施されはじめているようです。

人々の価値観やライフスタイルが多様化する現代社会において、メンタルにアプローチするこの職業の需要は高まる一方だといえます。

活躍の場はまだ開拓する余地がたくさん残っているため、自分自身で進みたい道や方向を決めていく姿勢でいることが大切でしょう。