社会福祉士への転職・働きながら資格を取るには?

社会福祉士への転職状況は?

社会福祉士国家試験の合格者を年齢別にみると、20代の合格者がおよそ4割強を占めており、世代別の割合としては最も高くなっているものの、それでも全体の合格者からすると半分未満です。

合格者の半分以上は、30代や40代、あるいはそれ以上の年齢で新たに資格を取得した人たちであり、そのほとんどは社会人です。

なかには、無資格で相談援助業務を手掛けていた人が、実務経験を積んでキャリアアップするケースもありますので、そのすべてが転職者というわけではありません。

それでも、新卒者と既卒者の割合が半々という数字を勘案すれば、社会福祉士は、ほかの業界から移ってくる転職者がかなり多い職業であるといえるでしょう。

とくに目立つのは、介護福祉士ケアマネジャーなど、介護業界から転職してくるケースです。

就職した当初は介護スタッフとして働き、介護系の資格を取って専門性を高めて、やがて社会福祉士に到達するというルートは、福祉職のスタンダードなキャリアプランのひとつです。

さまざまな社会問題を抱える現代においては、社会福祉士の需要は増加し続けており、資格を取得すれば、活躍の場を一気に拡げることができるでしょう。

社会福祉士への転職の志望動機で多いものは?

社会福祉士の就職先は、地方自治体の運営する公共施設を筆頭に、社会福祉法人や医療法人、社会福祉協議会など、安定して働けるところが多いという特徴があります。

現在の職場環境に不安を感じる人が、より中長期的に安心して生活できるようにするため、端的にいえば「手に職をつける」ため、社会福祉士の資格を取得するというケースが目立ちます。

また、同じ福祉職のなかでも、介護職と比較すると、デスクワークが主体となる社会福祉士の体力的負担は軽く、また夜勤などもありません。

年齢を重ねて体力面が衰えても、無理なく働き続けられるという点に魅力を感じて、介護スタッフが社会福祉士に転職するというケースもよく見られます。

ただ、施設によっては、せっかく社会福祉士の資格を取得しても、結局介護業務ばかり任されるということもあります。

転職を失敗しないためには、転職先の業務内容や役割を、事前にしっかりと確認することが大切です。

未経験・社会人から社会福祉士になるには

社会福祉士として働くには、国家試験を受けて資格を取得する必要がありますが、試験は誰でも受けられるわけではなく、まずは受験資格を得なければなりません。

受験資格を得る方法は複数ありますが、未経験・社会人から社会福祉士になる場合、自身の学歴が大卒がそれ以外かによって、おおまかに2つのルートが考えられます。

4年制大卒の学歴がある場合、一般養成施設と呼ばれる専門学校の入学資格がありますので、同施設で1年以上の課程を修了することで、国家試験の受験資格が得られます。

学習期間は短期間ですし、施設のなかには通信制のところもありますので、働き続けながら勉強することもさほど難しくはないでしょう。

一方、高卒や専門学校卒などの場合、そのままでは一般養成施設の入学資格がありませんので、まず無資格の状態で就職し、相談援助業務を4年以上経験する必要があります。

しかし、未経験で就職することは決して容易ではありませんし、4年働いた後、さらに一般養成施設で勉強しなければならず、受験資格を得るだけで最短でも5年以上かかります。

このため、一見遠回りに思えるかもしれませんが、大卒以外の未経験者が社会福祉士になるなら、4年制の福祉系大学で学び直すことを検討してみるのもよいでしょう。

指定科目と呼ばれる単位を履修すれば、卒業と同時に国家試験の受験資格が得られるうえ、大卒という学歴も手にすることができますので、苦労に見合うだけのメリットは十分にあります。

一般養成施設と同じく、大学には通信制のところもありますので、4年かかるのはネックですが、努力次第で、仕事と学業を両立させることも決して不可能ではないでしょう。

社会福祉士への転職に必要な資格・有利な資格

社会福祉士になるにあたって、就職時点で社会福祉士の国家資格をもっていることが絶対に必要というわけではなく、「指導員」などの肩書で採用されるケースもあります。

ただ、就職先の選択肢がぐっと狭まることは間違いありませんし、手掛けられる業務範囲も限定されます。

実務経験を積んで、あとから資格を取得するという道もありますが、上述した通りかえって遠回りですので、できる限り就職前に資格を取っておくことが望ましいでしょう。

社会福祉士以外で有利になりやすい資格としては、介護系の各種資格や、精神保健福祉士の国家資格、児童福祉司の任用資格などが挙げられます。

なかでも、精神保健福祉士は、社会福祉士と並ぶソーシャルワーカーの代表的資格であり、双方の資格を取得してダブルライセンスとなれば、福祉のエキスパートとして、よりよい条件で転職できるでしょう。

社会福祉士への転職に役立つ職務経験は?

社会福祉士への転職に最も役立つのは、ケアマネジャーの職務経験です。

ケアマネジャーは、利用者と面談して介護に関するアドバイスをしたり、ケアプランを作成したりする仕事であり、介護分野に限定されてはいるものの、社会福祉士の仕事とよく似通っています。

ケアマネジャーの実務経験は、社会福祉士国家試験の受験資格に関する相談援助業務にカウントされますので、資格を取るうえでも役に立ちます。

そのほかの職務経験としては、営業職や接客業など、多くの人と関わる職種の経験が挙げられます。

社会福祉士は、年齢も性格も異なる、さまざまな人と直に接する職業ですので、不特定多数の人と接する仕事のキャリアがあれば、スムーズに人間関係を構築できるでしょう。

また、社会福祉士は相談業務がおもであるとはいえ、各種報告書類や個別指導計画の作成など、デスクワークもかなりの分量をこなさなければなりません。

一般企業の事務職など、オフィスワーカーとしてのキャリアも、培った事務処理能力が役に立つでしょう。

社会福祉士への転職面接で気をつけるべきことは?

社会福祉士の転職面接で最も意識するべきなのは、社会福祉士にふさわしい人柄を示すことです。

社会福祉士は、社会的に弱い立場にある人々を支えることが役割ですので、誠実さや優しさ、親しみやすさなどが感じられる、人当たりのよい人物であることが重視されます。

転職面接においても、その点を念頭に置いて、ひとつひとつの受け答えに注意深く対応しましょう。

また、発言内容だけでなく、髪形や服装などの身だしなみや、表情や仕草、口調などにも気を配るべきです。

ただ、そうした面接対策を一人で行うことは非常に困難ですので、家族や友人などに協力してもらって、模擬面接を何度も繰り返すことをおすすめします。

スマートフォンなどを使って、映像で自分の印象をチェックしてみることも有効かもしれません。

社会福祉士に転職可能な年齢は何歳くらいまで?

最初に述べたように、社会福祉士国家試験の合格者は、30代や40代はもちろん、50代の人も、なかには60歳を超える人もいます。

さまざまな相談内容に応じるためには、年長者としての人生経験が生きることも多く、採用の際に年齢制限を設けていないところも珍しくありません。

とくに介護施設は、業界全体で人手が足りていないこともあって、かなり年齢を重ねてからでも、就職先を見つけることはそこまで難しくはないでしょう。

したがって、社会福祉士に転職するにあたっての年齢上限は非常に緩く、就職先にこだわらなければ、何歳でも転職可能といえます。

ただし、公務員を目指す場合は、公務員試験に年齢制限が設けられていますので、自治体によって多少の差があるものの、おおむね40歳くらいが上限となるでしょう。

未経験から社会福祉士に転職する際の志望動機

社会福祉士として活躍するには、福祉や行政、医学などに関する幅広い専門知識が必要であり、社会福祉士は、生涯にわたって勉強し続けなければなりません。

未経験から社会福祉士に転職するなら、キャリアのスタートが遅いぶん、人一倍熱心に勉強することが必要ですので、志望動機については、そうした職務に対する熱意が感じられる内容にするべきです。

あらかじめ、就職を希望する施設の事業概要や特色などを調べておき、それを踏まえた志望動機を作成すれば、ただ漠然と「社会福祉士になりたい」というよりも、はるかに説得力が生まれます。

最新の社会問題や福祉行政などに関するトピックスもチェックして、将来に対する展望も併せて述べられれば、尚よいでしょう。

調べたことは、面接での質疑応答の際も、非常に役に立つはずです。

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