社会福祉士になるには? 必要な資格は?

社会福祉士になるまでの道のり

社会福祉士になるためには、社会福祉士国家試験に合格し、国家資格を取得することが必要です。

ただし、国家試験は誰でも受けられるわけではなく、まずは受験資格を得なければなりません。

受験資格を得る方法は全部で12通りありますが、代表的なものは以下の通りです。

・福祉系の4年制大学に進学し、社会福祉に関する指定科目を修めて卒業する
・福祉系の短大に進学し、指定科目を修めて卒業した後、指定施設で相談援助実務を1年~2年以上経験する
・福祉系以外の4年制大学を卒業した後、一般養成施設で1年以上学ぶ
・指定施設で相談援助実務を4年以上経験した後、一般養成施設で1年以上学ぶ

どのルートについても、最短でも4年以上かかること、そして大学や養成施設など、いずれかの教育機関で学ばなければならないことは共通しています。

なお、社会福祉士の資格制度は複雑なうえ、改正も頻繁に実施されますので、常に最新の情報をチェックしておくことが大切です。

詳細については、以下のリンク先を参照してください。

参考:社会福祉振興・試験センター 受験資格(資格取得ルート図)

社会福祉士の資格

社会福祉士の国家資格は、名称独占資格と呼ばれるものであり、社会福祉士を名乗るためには資格取得が必須であるものの、相談業務自体は、資格がなくても行うことができます。

しかし、さまざまな相談内容に対応するためには、福祉はもちろん、行政や医学、心理学などに関する幅広い専門知識が必要になりますので、社会福祉士の国家資格取得はぜひ目指すべきです。

就職する際にも、社会福祉士の資格保有が条件となっているところが多く、資格があったほうが有利なのは間違いありません。

社会福祉士国家試験の難易度

社会福祉士国家試験の合格率は、近年30%前後で推移しており、受験生の全員がいずれかの教育機関でしっかり学んできた人であるということを勘案すると、かなり難易度の高い試験といえます。

合格するために必要な勉強時間は300時間が目安とされており、およそ1年間ほど受験勉強にかけるケースが一般的です。

なお、受験資格別に合格率をみると、平成31年の試験結果では、4年制福祉大学卒業者が28.5%であるのに対し、実務経験者などを含む一般養成施設卒業者が32.9%となっています。

この結果は、社会福祉士国家試験を突破するには、机上の知識ばかりでなく、現場での実務経験も非常に重要であるということを示しています。

社会福祉士に必要なのは学歴ではありませんので、福祉現場や介護現場のスタッフなどであっても、社会福祉士になれるチャンスは十二分にあります。

社会福祉士になるための学校の種類

社会福祉士になるための学校は、大学、短大、専門学校など複数あります。

最もオーソドックスな進学先は、4年制の福祉系大学であり、受験資格を得るルートのなかで唯一、卒業後に実務経験を積む必要も、養成施設で学ぶ必要もありません。

ただし、厚生労働省によって定められた指定科目を修めることが条件となっており、基礎科目だけでは卒業後に短期養成施設に入り直さなければなりませんので、履修漏れには注意する必要があります。

福祉系の短大や専門学校も有力な選択肢ですが、4年制大学とは異なり、学業期間と合計して通算4年以上に達するまで、厚生労働省の指定施設において実務経験を積まなければならない点がネックです。

なお、大学や養成施設のなかには、通学制コースだけでなく、通信制のコースもありますので、学費を安く抑えたり、働きながら資格取得を目指したりすることも可能です。

社会福祉士に向いている人

社会福祉士の支援対象は、高齢者や要介護者、生活困窮者、虐待を受けている子ども、DV被害者など、なんらかの理由でつらい境遇に立たされ、福祉の手助けを求めている人たちです。

このため、社会福祉士には、そうした厳しい状況に共感し、相手の立場で物事を考えられる、思いやりのある優しい人が向いているでしょう。

また、社会福祉士のおもな仕事は相談対応ですので、相手の話を聞くのが得意で、コミュニケーションスキルが高いことも大切です。

日常生活において、家族や友人などから、悩みごとや相談を持ちかけられやすい人は、社会福祉士の適性があるかもしれません。

社会福祉士のキャリアプラン・キャリアパス

社会福祉士の業務には、さまざまな分野にわたる深い専門知識やスキルが必要になりますので、資格を取得しただけですぐ活躍できるわけではありません。

まずは上司や先輩の社会福祉士の指導を受けながら、ひとつずつ実務経験を積んでいくことが必要です。

数年間のキャリアを経て、一通りの実務をこなせるようになったら、管理職への昇進を目指すこともできますし、介護福祉士ケアマネジャー精神保健福祉士などの関連資格取得を目指す道も考えられます。

なかには、勤め先を退職して独立し、自身の社会福祉事務所を開業する人もおり、自身の希望や信念に基づいて、多様なキャリアプランを描くことが可能です。

社会福祉士を目指せる年齢は?

社会福祉士の国家資格を取得するためのルートは複数ありますので、学歴や職歴によってさまざまな道を選択することができます。

いずれかの学校に通うことは必須であるものの、夜間課程や通信課程であれば、働きながら資格取得を目指すことも不可能ではありませんし、また年齢が気になることもないでしょう。

さらに、社会福祉士は就職先も多様ですので、資格さえあれば年齢を問わないという職場も珍しくありません。

とくに介護施設は、業界全体が慢性的な人手不足に陥っていることもあり、数多くの求人を見つけることができます。

従って、社会福祉士は、何歳からでも目指すことができる職業といえます。

ただ、公共施設への就職については、公務員試験に年齢制限がある関係上、おおむね40歳くらいが上限となるでしょう。

社会福祉士は高卒から目指せる?

高卒の場合、そのままでは社会福祉士国家試験の受験資格がありませんので、まずは受験資格を得ることが必要です。

高卒から受験資格を得るには、福祉施設などに就職し、実務経験を積んでから養成施設で学ぶ方法なども考えられますが、最も望ましいのは、4年制の福祉系大学に進学する道です。

経済的、または家庭的な事情で大学に通うことが難しい場合は、夜間課程や通信課程の大学を選択するとよいでしょう。

どのルートを辿るとしても、資格取得まで最低4年はかかる長い道のりとなりますが、中長期にわたって努力し続ける意思さえあれば、高卒から社会福祉士になることも十分に可能です。

社会福祉士は女性でもなれる?

近年の社会福祉士国家試験合格者をみると、男女比はおよそ1:2程度となっており、女性のほうがかなり多くなっています。

相談業務がメインであり、体力的負担が少ないことや、土日祝日が休みの職場が多く、家庭生活とのバランスが取りやすいことなどが、女性からの人気を集めている理由です。

また、社会福祉士には公務員として働ける職場も多数ありますので、産休や育休を取得しやすい点も大きな魅力です。

病気や障がい、貧困など、つらい状況にある人と接する際には、女性ならではの優しさや包容力が生きるケースも多く、社会福祉士は女性に向いている仕事といえるでしょう。

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