【2021年版】社会福祉士とは? 仕事・なり方・年収・資格などを解説

「社会福祉士」とは

日常生活が困難な人の相談にのり、一人ひとりの事情に合う福祉サービスを提供する。

社会福祉士は、高齢や障がい、貧困など、なんらかの理由で日常生活を送ることが困難になった人からの相談を受け、最適な福祉サービスや、福祉制度に関する具体的なアドバイスをする、福祉分野のエキスパートです。

福祉施設や自治体の福祉事務所などに勤務し、介護を受ける人や、その家族の相談役としての役割を担います。

他の医療や介護などの専門家とも協力・連携しながら、相談者が最適な福祉サービスを受けられるように援助を行い、問題を解決します。

一般的には「社会福祉士」の国家資格を有する人をこう呼びますが、職場によっては「ソーシャルワーカー」や「生活相談員」などの肩書をつけて働くことがあります。

国の福祉制度が多様化・複雑化している一方で、高齢者社会が進み、福祉制度を必要としている人も増加傾向にあります。

多種多様な福祉制度を、個々のケースに合わせてどのように利用できるかをサポートする社会福祉士の重要性は、今後さらに高まっていくでしょう。

「社会福祉士」の仕事紹介

社会福祉士の仕事内容

社会福祉のエキスパートとして、相談者の悩みを解決に導く

社会福祉士は、高齢や障がい、貧困などによって日常生活を送ることが困難な人と、その家族の相談役となる人のことです。

社会福祉に関する幅広い専門知識を有するエキスパートとして、おもに福祉施設や自治体の福祉事務所に勤務します。

「社会福祉士」は国家資格の種類でもありますが、施設によっては「ソーシャルワーカー」「ケースワーカー」「生活相談員」などの肩書をつけて働くケースもあります。

社会福祉士は相談者からの相談を受けると、必要に応じて、ほかの介護系・医療系の専門スタッフ、あるいは行政とも連携し、個々の相談者の事情やケースに合った福祉制度やサービスを具体的に紹介、提供します。

相談業務以外の支援に携わることも

社会福祉士は相談業務以外にも、勤務先ごとに多様な業務に携わります。

たとえば高齢者福祉施設では、各利用者ごとに個別の援助計画を立案し、計画通りに利用者が生活を送れているか、定期的な評価と見直しを行います。

また介護施設では、介護スタッフを兼任し、日常生活の介助業務にまで携わるケースもあります。

社会福祉士は、相談者と良好な信頼関係を築き上げながら、支援対象者がよりよい生活を送るための、ありとあらゆる仕事を手広く引き受ける仕事ともいえます。

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社会福祉士になるには

社会福祉士国家試験を受験し、国家資格取得を目指す

社会福祉士は国家資格であるため、この職業を目指すには「社会福祉士国家試験」に合格することが必要です。

社会福祉士国家試験の受験資格を得る方法は複数あり、代表的なものは以下の通りです。

・福祉系の4年制大学で所定の課程を修了する
・福祉系の短大で所定の課程を修了し、実務を1〜2年経験する

このほか、一般の4年制大学・短期大学を卒業した人も、定められた養成施設への通学や所定の実務経験を積むことなどによって、国家試験が受験可能です。

社会福祉士の資格制度は複雑なうえ、改正も頻繁に実施されているため、常に最新の情報を確認してください。

福祉施設などへの就職を目指す

国家試験に合格したのちは、社会福祉士の主要な勤務先である福祉施設や医療施設、行政機関などへ就職するのが一般的なルートです。

このうち、高齢者福祉施設で働く人が最も多いとされ、そこでは生活相談員として施設を利用する高齢者とその家族に対して、生活面や経済面、介護方法、福祉サービスなどに関する相談に応じます。

なお、行政機関で公務員として働くことを希望する場合は、地方自治体の「福祉職」の公務員試験を受けて採用される必要があります。

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社会福祉士の学校・学費

福祉系の4年制大学で学ぶメリットは大きい

社会福祉士の国家試験を受けるためのルートは複数あり、ルートごとに求められる学歴や実務経験などが異なります。

社会福祉士になるルートは複雑であるため、それぞれの学校のメリット・デメリットや特徴を把握したうえで、最も望ましい進路を選択することが大切です。

一般の大学・短大、あるいは専門学校から目指せるルートもありますが、福祉系の大学で所定の指定科目や基礎科目を修了しておくと、通常の在学期間の4年で国家試験の受験資格が得られます。

さらに福祉系の大学であれば、在学中に福祉の法律や制度をはじめ、社会福祉士の仕事に関連する専門科目などについても学べるのがメリットで、実際に、このルートで社会福祉士国家試験を受験する人の割合が最も大きくなっています。

学費は私立大学の場合、4年間で400万円ほどが相場です。

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社会福祉士の資格・試験の難易度

国家試験の合格率は25%~30%程度

社会福祉士は厚生労働省の主管する国家資格です。

相談業務自体は資格を持たなくても行えますが、社会福祉士国家試験に合格した人のみが「社会福祉士」と名乗れます。

また、社会福祉士の業務では福祉や行政、医学、心理学など、複数の分野にわたる深い専門知識が必要とされるため、現場では、社会福祉士の有資格者が求められるケースが多くなっています。

社会福祉士国家試験の特徴は、出題範囲が多岐にわたっていることです。

難易度は国家試験のなかでは普通レベルですが、合格率は毎年25%~30%前後であり、決して油断できる試験とはいえません。

全科目まんべんなく得点する必要がある

社会福祉士国家試験の合格に必要な勉強時間の目安は、およそ300時間とされています。

年々少しずつ難しくなっているという意見があり、1年ほどかけて受験対策をするのが一般的です。

合格基準は2つあり、1つは全科目合計で約60%以上得点すること、2つめは全科目で1点以上得点することです。

このため、極端な苦手分野を作らないことが、合格のためには非常に重要です。

独学での勉強も可能ですが、より効率的に学習を進めるために、国家試験の対策スクールに通う人もいます。

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社会福祉士の給料・年収

福祉業界では安定した収入が見込みやすい

社会福祉士は国家資格ということもあって、福祉業界においては、比較的よい給与水準となっています。

平均年収は350万円~450万円ほどと考えられ、民間の会社員の平均年収と同等か、やや低いレベルです。

しかし、主要な勤務先は社会福祉法人や医療法人などであり、安定性については優れているところも多いです。

このほか、各自治体の社会福祉協議会や福祉事務所、児童相談所などで働く場合には「地方公務員」の身分となるため、より安定した待遇・福利厚生が見込めます。

月給やボーナスの金額はそれほどでなくても、有給休暇などを含めた休日日数や、住宅手当などの各種手当が手厚いケースが多く、額面以上に、ゆとりのある生活を送れる可能性は高いです。

働き方や役職によっても収入に差が出る

社会福祉士は、公共施設・民間施設を問わず、非常勤職員、嘱託職員、派遣社員、パートなど非正規雇用の求人も多数あります。

正規雇用と非正規雇用では、収入や待遇で大きな差が出ることがめずらしくなく、安定した働き方を望むのなら正規雇用を目指すのが賢明です。

また、さらなるキャリアアップを望むのであれば、勤務先で昇進して事務長や施設長などの管理職になるか、他の福祉関連資格を取って携わる業務の幅を広げていったり、独立開業を目指したりする道などが考えられます。

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社会福祉士の現状と将来性・今後の見通し

将来的にも安定した需要が見込める職業

高齢化や所得格差の拡大、児童虐待、DVなど、数多くの社会問題が山積する現代の日本において、社会福祉士のニーズは拡大しています。

近年では社会福祉士国家資格取得者の数も増加していますが、まだまだ人手を欲する施設は多く、これから社会福祉士を目指す人にもチャンスは十分にあるといえます。

社会福祉士の勤務先は、各種福祉施設や病院、社会福祉法人、行政機関など多岐に渡るため、仕事内容を選ばなければ就職に困ることはほぼないでしょう。

しかし、現場では介護職員が圧倒的に不足していることから、社会福祉士が介護業務を兼務するケースも多いのが実情で、施設によっては労働環境や待遇面があまりよくない場合があります。

社会福祉士は、保有する知識やスキルによって、できること・できないことに個人差が生じやすい職業であるため、キャリアの豊富な人材ほど優遇される傾向です。

安定した働き方を目指すのであれば、安心して仕事ができる職場を選ぶとともに、スキルアップに努める姿勢も欠かせません。

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社会福祉士の就職先・活躍の場

介護や医療など、活躍できる領域は多岐にわたる

社会福祉士は、ありとあらゆる福祉に関する相談を受けることから、活躍の場は介護や医療、障がい者支援など、いくつもの領域にまたがっています。

最も主要な勤務先といえるのが、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、ケアハウス、グループホームといった「高齢者福祉施設」です。

これらの場で働く人は、社会福祉士の約4割を占めています。

続いて多いのは、身体障がい者福祉センターや障がい者グループホーム、福祉作業所などの「障がい者福祉関係施設」で、約2割の社会福祉士が勤務しています。

医療機関や行政施設で勤務する人も

上記のほか、病院のような医療機関でも、社会福祉士が活躍することがあります。

この場合の社会福祉士は「医療ソーシャルワーカー」として勤務し、患者さんの入院生活や通院生活の悩みや不安を聞いたり、入退院日の調整、治療費用の補助金制度の案内などの業務に携わります。

このほか、地域包括支援センターなどの地域福祉施設、児童相談所などの児童福祉施設、さらには福祉事務所などの行政施設で公務員として働く人もいます。

勤務先によって、高齢者や身体機能にハンディキャップを抱える人、子ども、生活困窮者など、社会福祉士がサポートする人の年齢や立場は異なります。

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社会福祉士の1日

相談対応を業務の中心として、流動的に動く

社会福祉士は、毎日あらかじめ予定されている相談対応業務を中心に働きますが、それ以外にも、突発的な相談対応、事務手続きなど、さまざまな業務をこなしています。

相談は、施設内にある窓口や事務所で受ける場合もあれば、電話で相談を受けて、各利用者の自宅に訪問する場合もあります。

社会福祉士の1日のスケジュールは流動的で、臨機応変に仕事を調整しながら働きます。

ここでは、地域包括支援センターで働く社会福祉士の1日を紹介します。

8:30 出勤・スタッフミーティング
9:00 高齢者の自宅で訪問相談
10:30 電話による相談対応
12:00 休憩
13:00 市役所へ外出・会議出席
16:00 設備工事業者との打ち合わせ
17:30 退勤

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社会福祉士のやりがい、楽しさ

相談者のニーズを引き出し、問題解決の支援ができたとき

社会福祉士がやりがいを感じるのは、悩みを抱えていた人を適切に支援し、その人の生活が少しでもよい方向に変わっていく姿を見られたときです。

相談者や、その相談者が抱える悩みの種類はケースごとに異なり、簡単には解決できないようなもの、非常に深刻な内容のものもあります。

そうしたなか、福祉行政や医療、心理学など幅広い知識を生かして問題を解決していくことは苦労が大きいぶん、うまく事が運んだときの達成感もひとしおです。

こうした社会福祉士の業務は、単なる作業ではなく「人と人の繋がり」を生み出していくことでもあり、その点にやりがいを感じる人も少なくありません。

人とのたくさんの触れ合いや、ぬくもり、やさしさなどを感じながら働けることは、社会福祉士の魅力のひとつです。

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社会福祉士のつらいこと、大変なこと

人間の深刻で複雑な問題に向き合うことも多い

社会福祉士の仕事では、毎回、悩みや困りごとを抱えた相談者からの話を聞くことがスタート地点となります。

相談者の悩みや状況は人それぞれ異なりますが、なかには貧困や虐待、DVといった、非常に苦しい思いをしている人と向き合うこともあります。

まったく同じケースは存在しないなかで、一人ひとりの問題に適切に対応し続けることは、心身ともに多大なエネルギーを消費します。

また、ケースによっては、どれだけ悩みが深刻であっても支援が十分に行えないこともあり、そのようなときはつらい気持ちを感じるかもしれません。

社会福祉士の仕事では、とくに精神的な負荷が大きくなりがちで、現実の厳しさに直面して悩んでしまう人もいるようです。

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社会福祉士に向いている人・適性

思いやりの心があり、相手の立場で物事を考えられる人

社会福祉士は、福祉の世界に深く関わっていく専門職です。

また、相談にのる相手は、介護が必要だったり生活に困窮していたりする人など、日常生活を送るうえで何かしらの困りごとを抱えている人ばかりです。

このため「人の助けになりたい」と強く思えることや、常に相手の置かれている立場や状況を想像しながら、思いやりの心をもって対応できる人に向いている職業です。

また、社会福祉士の業務内容の中心は相談対応であるため、相手の話をよく聞いて、そこから問題点を探り出すことが求められます。

自分の意見や価値観を押し付けず、しっかりと相手の話を聞ける人にも向いています。

他者との連携や調整事が得意な人

社会福祉士は、相談者のニーズに対して、行政や介護、医療などのさまざまな専門家や関連機関とも協力・連携しながら、その人に最適なサービスを考えて提供していきます。

各所との打ち合わせや調整が必要な場面が多いため、さまざまな立場の人と人間関係を築くことを苦にせず、物事を調整するのが得意な人に向いています。

一匹狼タイプの人よりも、チームプレーが好きな人のほうが適性があるといえるでしょう。

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社会福祉士志望動機・目指すきっかけ

福祉の専門職として人を助けたい思いから

社会福祉士として働く人のほとんどが、最初から「社会福祉士になりたい!」と強く思っていたわけではありません。

最初は福祉や介護業界に広く興味をもつなかで、さまざまな職業を調べていくうちに、国家資格を生かして活躍できるこの職業を目指す人が多いようです。

もともと友人の相談にのる機会が多かったり、身近に困っている人がいて「誰かの力になりたい」という気持ちが強くなり、そうした体験から社会福祉士を志すケースもあります。

それ以外には、職業体験や学校での講演会で現役の社会福祉士の話を聞いたり、職業の適性検査の結果などから、この仕事に興味をもつ人もいます。

社会福祉士でなくてはならない理由を明確に

社会福祉士は、現代の日本において非常にニーズが高まっている職業のひとつですが、福祉や介護に関連する職業は、これ以外にもさまざまなものがあります。

志望動機を考えていく際には、福祉の仕事に興味をもったきっかけはもちろんのこと、そのなかで社会福祉士を希望する理由も明確に応えられるように準備しておきましょう。

また、社会福祉士は活躍の場が幅広く、接する相手も勤務先によって、高齢者や病気・障がいを抱える人、子どもなど多岐にわたります。

どのように活躍していきたいか、というキャリアビジョンまで志望動機に含められるとベターです。

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社会福祉士の雇用形態・働き方

自分が希望する働き方をよく考えてから就職を

国家資格を取得している社会福祉士は、その専門性の高さが評価され、ほとんどの場合「正社員」や「常勤職員」として雇用されます。

社会福祉士として働ける場の選択肢はたくさんあるため、就職先を選んでいく際には、自分の理想の生活スタイルを優先するのか、それとも「子どもと多く触れ合いたい」「高齢者の力になりたい」など、対象となる相談者に合わせて選ぶのか、といった点を考える必要があるでしょう。

職場によって勤務体系が異なり、平日の日中中心に働いて土日は完全に休みのところもあれば、年中無休で、24時間交代制をとるシフト制勤務になるようなところもあります。

社会福祉士はたくさんの人を助けることができる一方、心身ともに負担がかかりがちな仕事でもあります。

就職してから不満を抱えることがないように、雇用形態の確認はもちろん、施設の理念や職場の雰囲気などには気を配っておくほうがよいでしょう。

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社会福祉士の勤務時間・休日・生活

日勤が基本だが、不規則な勤務時間となる職場も

社会福祉士の勤務時間は勤務する施設によって異なりますが、日勤の一般的な会社員と同じような勤務体系となる場合が多いです。

ただし、相談者の事情・状況によっては、自宅を訪問して現状を確認したり、面談を行ったりするため、時間外勤務や休日出勤にて対応する可能性もあります。

夜勤が多い介護職員よりは、体力的な負担は軽いといわれますが、施設によっては夜間にも相談者への電話相談を受け付けていたり、相談業務に加えて介護業務を兼務したりすることがあり、不規則なシフト制勤務、あるいは夜勤が入ることも考えられます。

福祉の仕事は需要がありますが、施設によっては人手不足で、職員一人あたりの業務負担が多くなりがちです。

勤務先によって、忙しさもずいぶんと違いが出てくるのが実情です。

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社会福祉士の求人・就職状況・需要

福祉施設を中心に、需要が拡大している

超高齢化社会を迎える日本において、高齢者福祉に携わる人材は大量に必要となります。

社会福祉士の需要も例外ではなく、求人数・採用数とも、今後さらに増えてくると予想されます。

とくに社会福祉士は、福祉関連資格のなかで最上位とされる国家資格のひとつであることから、比較的よい待遇で採用されることも多いです。

就職先の種類は多岐にわたるため、自分の理想とするキャリアパスや、関わりたい仕事に合う職場を見つけやすいのもメリットといえます。

しかし、入職後にすぐ専門的な仕事を任されるとは限りませんし、未経験者や新卒者が介護業界で働く場合には、国家資格を持っていてもまずは介護職として経験を積んでいくこともあります。

求人情報を事前に確認し、就職先をよく見定める必要があるでしょう。

関連記事社会福祉士の求人・就職の状況・就職先選びのポイント

社会福祉士の転職状況・未経験採用

介護業界や、それ以外からの転職者も多い

高齢化が進むなか、福祉業界の人材不足はいまだ解消されておらず、社会福祉士の需要は大きくなっています。

このため、新卒者のみならず、転職で福祉業界に入る人も歓迎される傾向で、社会人経験のある社会福祉士は、多様な人生経験を有する点から採用面で優遇されるケースも多いです。

実際、社会福祉士国家試験の新規合格者の半分以上は、30代や40代、あるいはそれ以上の年齢で、そのほとんどが社会人となっています。

「介護福祉士」や「ケアマネジャー」など、介護業界から転職を目指す人も多いですが、本気で目指す覚悟があれば、それ以外の業界からでも十分に目指せます。

ただし、社会福祉士国家試験には受験要件があるため、誰もが思い立ったらすぐに受験できるものではないことは注意しておきましょう。

また、公務員の社会福祉士を目指すならば、各自治体が定める公務員採用試験の年齢条件にも留意する必要があります。

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社会福祉士に必要なこと・求められるもの

傾聴の姿勢、プライバシーへの配慮が重視される

国家資格を取得した社会福祉士は、福祉の専門職として、介護が必要な高齢者や心身に障がいを抱える人など、社会的に弱い立場の人を支援します。

社会福祉士の対応が、相談者やその家族の今後の人生を大きく左右することもあり、背負う責任はきわめて重大です。

このため、社会福祉士は国家資格を取得してからも努力を続けて、知識やスキルを磨かなくてはなりません。

社会福祉士の仕事では、弱い立場の人を助けるという「使命感」や「正義感」はもちろんのこと、一般的な職業以上に、相手の精神的な傷を癒すやさしさ、思いやりが求められます。

また、注意深く相手の話を聞く「傾聴の姿勢」も、適切な支援の方法を考えるには非常に重要な要素です。

また、ときに相談者のプライバシーに奥深くまで踏み込まなくてはならない場合があるため、相手の気持ちに配慮しつつ、第三者に情報を漏洩しないことなども重要です。

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介護福祉士から社会福祉士になるには

最終学歴や福祉系科目の履修状況、実務経験に応じた複数のルートがある

「介護福祉士」と「社会福祉士」は、どちらも福祉系の代表的な国家資格ですが、仕事内容・役割は大きく異なります。

介護福祉士は、おもに介護の現場で、食事、入浴、排せつなどの介助や日常生活の支援を手掛けます。

一方、福祉に関連する多様な相談を受け付けて各相談者に最適な福祉サービスを提供する社会福祉士は、福祉施設、医療機関、行政機関など多様な領域で勤務しています。

介護福祉士よりも社会福祉士のほうが、広範囲にわたる専門知識が求められ、国家資格の難易度は上です。

ただし、介護福祉士の有資格者は、自身の学歴や大学等における福祉科目の履修状況、実務経験年数などによって、比較的簡単に社会福祉士を目指せます。

社会福祉士になるルートは多岐にわたるため、詳細情報をチェックしてみてください。

なお、介護福祉士と比べると、社会福祉士の業務は肉体的負担については相当軽くなるため、夜勤が難しくなった場合、年齢を重ねて体力に不安が出た場合などに、社会福祉士へキャリアチェンジを考える人は少なくありません。

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看護師から社会福祉士になるには

人によっては1から福祉系大学に入学しなおすことが近道に

医療機関を中心に勤務する看護師が、社会福祉士への転職を希望することもあるでしょう。

看護師から社会福祉士を目指すためのルートは、最終学歴や、大学などでの履修状況によって、いくつかのパターンに分かれます。

たとえば4年制大学の看護学部や看護大学を卒業している人の場合、社会福祉士に関する「一般養成施設」と呼ばれる学校での課程を修了することで、社会福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。

なかには夜間や通信で学べる学校もあるため、看護師として働きながら、社会福祉士を目指すことも可能です。

一方、3年制の短大卒や看護学校(専門学校)卒の人の場合、1年以上の「相談援助実務」を経験してからでないと、一般養成施設に入れません。

なお、この相談援助実務は、生活相談室や地域連携室などに所属する「医療ソーシャルワーカー」としての経験でないと認められない場合が多くなっています。

このため、4年制の福祉系大学に入りなおして社会福祉士国家試験の受験資格を得るほうが、結果的には近道となる可能性が高いです。

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児童福祉司の仕事内容・必要な資格やなり方は?

地方公務員として、子どもや保護者を適切に支援する

児童福祉司とは、子どもや保護者から寄せられるさまざまな悩みや相談に応じ、アドバイスや指導、カウンセリングなどを行って、問題解決をサポートする人のことです。

核家族化や離婚率の増加など、現代社会の子どもと保護者をとりまく状況は複雑化しており、つらい状況に陥っている子どもや保護者も多くいます。

そうした人たちを救い、支援することで、望ましい家族環境を取り戻す手助けをするのが、児童福祉司の役割です。

児童福祉司の主要な勤務先は「児童相談所」という公的機関で、地方公務員の身分で働きます。

この仕事に就くには「地方公務員試験を受けて合格し、児童相談所に就職すること」と「児童福祉司の任用資格を取得すること」の2つの要素をクリアしなくてはなりません。

地方公務員試験は「福祉職」もしくは「社会福祉区分」として受験するケースが一般的ですが、採用人数は少なめで、狭き門となっています。

あわせて「児童福祉司」の任用資格要件を満たしておく必要もあります。

任用資格要件はいくつかあるため、詳しく調べておきましょう。

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