社会福祉士の需要・現状と将来性

社会福祉士の現状

厚生労働省の統計によれば、社会福祉士の資格保有者数は年間1万人以上というかなりのハイペースで増え続けており、直近ではおよそ23万人ほどにのぼっています。(平成30年時点)

ここ10年間で資格保有者数はほぼ倍増している格好ですが、それでも決して社会福祉士が供給過剰となっているわけではありません。

現代では、高齢化や所得格差の拡大、離婚率の増加、いじめ、児童虐待、DVなど、数多くの社会問題が山積しています。

このため、身体的・精神的、あるいは経済的に厳しい状況に陥いる人が増加しており、それに伴って、社会福祉士は、老若男女問わず、さまざまな人から求められるようになっています。

供給スピードと同じくらいの勢いで需要が増え続けている結果、需給バランスが取れているのが社会福祉士の現状といえるでしょう。

参考:社会福祉振興・試験センター 登録者の資格種類別推移

社会福祉士の需要

社会福祉士は、高齢者介護、障がい者支援、生活保護、児童福祉など、分野を問わずありとあらゆる福祉サービスを手掛ける点に大きな特徴があります。

このため、社会福祉士には、福祉施設、医療施設、行政施設など、さまざまな種類の施設から幅広い求人需要があり、社会福祉士の国家資格があれば、少なくとも就職先に困るということはないでしょう。

なかでも最も需要が大きいのは、介護老人保健施設や特別養護老人ホーム、デイサービスセンターなどの高齢者施設です。

高齢化が進むにつれて、介護を必要とする人の数は急速に増え続けており、同じ福祉職である「介護福祉士」は、社会福祉士のおよそ8倍、約160万人もの資格保有者がいます。

しかし、それでも介護業界は慢性的な人手不足に悩まされており、社会福祉士が高齢者施設で「生活相談員」などとして相談業務を行いつつ、食事や入浴といった介助業務も手掛けるケースが増えています。

現状、高齢者施設で働く社会福祉士の割合は4割程度ですが、今後、日本が超高齢化社会を迎えるにあたり、その割合はより高まっていくものと想定されます。

社会福祉士の将来性

社会としては決して喜ばしい状況ではありませんが、日本が抱える諸問題はいずれも深刻で、すぐには解決しないものばかりであり、今後も福祉の手助けを必要とする人は増え続ける見通しです。

このため、社会福祉士の需要も増加し続けると予想され、職業としての将来性はかなり明るいといえます。

上述したように、社会福祉士にはさまざまな就職先がありますので、自身の希望や信念に基づき、どのような人を助け、どのような福祉サービスに携わるか、ある程度自由に選択することができるでしょう。

また、社会福祉士は、保有する知識やスキルによって、できること・できないことに個人差が生じやすい職業であるため、キャリアの豊富な人材ほど優遇される傾向にあります。

社会福祉士としての実務経験を積みつつ、関連資格を取得するなどの努力に励めば、待遇面でも有利になりますし、また役職者に昇進するなど、多様なキャリアプランが描けるでしょう。

社会福祉士の今後の活躍の場

社会福祉士の市場はまだまだ発展途上であり、その活躍の場は現在進行形で拡大し続けています。

たとえば、少年院や刑務所といった司法施設では、非行少年や犯罪者の再犯を防ぎ、きちんと社会へと復帰させるため、「司法ソーシャルワーカー」として働く社会福祉士がいます。

小学校や中学校といった教育施設では、いじめや不登校などの問題に対処するため、社会福祉士が「スクールソーシャルワーカー」として勤めています。

同じように、続発するDVや児童虐待の被害を防ぐため、婦人相談所や児童相談所で働く人もいますし、外国人労働者や技能実習生を支援する団体で働く人もいます。

独立して自身で事務所を開業し、身寄りのない高齢者や障がい者の財産を守る「後見人」として働く社会福祉士もいます。

社会福祉士は、役割に応じてその肩書をさまざまに変化させながら、社会のいたるところで支援を求める人のために活躍しており、まだまだ数多くの可能性を秘めているといえるでしょう。

社会福祉士の現場では資格手当があるものの、夜勤がないので現場職員よりも給与が低くなってしまうなどの給与面の落とし穴もあります。

将来を見据えた長いスパンで就職を考えるなら、職種の下調べをし、納得した仕事のできる職場を選ぶことが重要ですから、きらケア正社員などの豊富な案件数を保有する介護専門の就職サイトで無料相談を活用して自分の希望を伝えた上で、お仕事を紹介してもらうのも良いでしょう。