社会福祉士をするうえで大切なこと(体験談)

人のためにしてあげたい気持ちがあること

仕事なのでボランティアではありませんが、やはり相談者のために自分の時間が犠牲になったり、心身ともにエネルギーを割いたりしなければならないことがあります。

相談者の方が抱えている困難をすべて背負う必要はありませんが、その人に寄り添い、見捨てないという姿勢は必要だと思います。

そのような姿勢をもって仕事をしていくには、その人のために、その人を助けてあげたいという気持ちがないと難しいかもしれません。

自分をコントロールできること

たとえば、家族の表情や言動を見て、今日は機嫌が悪そうだとか、何かあったのかなと考えるように、私たちは無意識に相手を見て分析していますが、これと同じことが自分と相談者の方の間でも起きます。

彼氏に振られてしまって落ち込んだ気分のときでも、宝くじが当たってとても嬉しい気分のときでも、社会福祉士として相談者の方と対面するときには、そんな自分をひとまず横に置いておく必要があります。

日頃から自分はどんな人なのか、どのような出来事に対して、どんな反応をする人なのか、今は身体的・精神的にどのようなコンディションなのかなどを把握して、コントロールする訓練をしておく必要があります。

人に影響を与えてしまう仕事なので、自分を知り、乗りこなす力、技術が求められます。

大らかに構えること

相談者の方の中には、どうしたらいいのかわからず死ぬしかないとまで思い詰めた方や、課題が大きすぎて、援助者自身も途方に暮れてしまいたくなる状況に出会うことがあります。

しかし、この仕事をして7年が過ぎましたが、これまでどうにもならなかったことはありませんでした。

「明けない夜はない」と言いますが、終わらない課題はないのだと思います。

どんな状況に物怖じしない度胸と「なんとかなる」という大らかさ、「できることからやってみよう」という前向きさが大切です。

どんな人の人生も、どうにかなるようにできているのだと思います。その姿勢が相談者の方に伝われば、相談者の方もきっと安心できるはずです。