社会福祉士に必要なこと・求められるもの

社会福祉士に必要なこと

社会福祉士国家試験の受験資格をクリアし、国家試験に合格すれば、誰もが社会福祉士を名乗って働くことができます。

しかし、国家試験をパスできるだけの知識を備えていても、それだけでは社会福祉士として十分とはいえません。

社会福祉士は、老化で介護が必要になったり、心身に障がいを抱えていたり、経済的に困窮していたり、保護者から虐待を受けていたりと、なんらかの理由で社会的に弱い立場にある人々を支援する仕事です。

その責任はきわめて重大であり、社会福祉士の対応によっては、相談者やその家族の今後の人生を左右することさえあります。

そうした大きな影響力をもつ社会福祉士には、さまざまな専門知識と同等か、あるいはそれ以上に、資質や心構え、モラルといったものが重要になります。

以下では、社会福祉士に求められるものについて、いくつかご紹介します。

なお、なかには非常に高度なスキルを要するものもありますし、また学校などですべてを学べるわけでもありませんので、最初からそれらを完璧に備えている必要はありません。

社会福祉士としてのキャリアを歩んでいくなかで、できる限り意識的に、身につける努力をして、真の「福祉のプロフェッショナル」を目指しましょう。

社会福祉士に求められるもの

使命感

社会福祉士のところを訪れる相談者のほとんどは、上記に挙げたような、いわゆる社会的弱者です。

そうした人たちをどうにかして助けたいという強い使命感が、社会福祉士の仕事の結果をよい方向へ導きます。

福祉職としての使命感は、つらい仕事を乗り切る原動力にもなるでしょう。

正義感

どんな場所・時代においても、弱者を食い物にし、不正を働こうとする輩は必ず存在します。

社会福祉士には、そうした悪を見抜き、ときに強固な姿勢をもって、社会正義を貫く意志も必要です。

やさしさ

相談者のなかには、厳しい境遇に立たされて、心に大きな傷を負ってしまっているケースも珍しくありません。

そうした人々と直に接する社会福祉士には、一般的な職業以上に、精神的な傷を癒すやさしさが求められます。

傾聴の姿勢

相談者が抱える悩みや問題を解決するためには、注意深く相手の話を聞き、その根底にある本質を掴むことが重要です。

傾聴の姿勢を保ち、どれだけ相手の話を引き出せるか、どこまで相手の核心に迫れるかが、社会福祉士としての手腕といえます。

プライバシーへの配慮

社会福祉士は、業務の性質上、相談者のプライバシーにかなり奥深くまで関与することになります。

このため、相談者にとって「知られたくないこと」を知ることも少なくありませんが、そうした情報の管理には、きわめて繊細な配慮が必要です。

第三者に漏えいすることはいうまでもなく論外ですが、当人や家族などに対しても、言葉の選択や言い回しに気を配る必要があるでしょう。

社会福祉士には、よき相談者としての良識ある対応が求められます。