医師の給料・年収

安定した高額な収入が魅力

医師というのは、国家資格を取得した人しか就くことのできない職業ですが、この国家資格を取得するためには長い道のりが必要です。

まずは難関と言われる医学部の入学試験を突破し、大学入学後に6年間学びます。さらにその後、国家試験を受験し、合格後に病院で2年間研修医として勤めた後にやっと一人前の医師になることができます。

学費が高いのも特徴で、私立医学部の場合は、6年間の学費が3000万円を超えることも少なくありません。

このように一人前になるまでに長期間に渡っての多額の投資が必要であることや、実際に携わる仕事は非常に専門性が高く「人間の命を扱う」という社会的な責任が重大な仕事でもあることから、医師は日本でもトップクラスの給料を得ることができることで知られています。

アルバイトでも高時給に

研修医期間は年収400万程度ですが、医師の年収は1000万円を超えることは決して珍しくありません。2013年に日経メディカルオンラインが調査した医師の年収データによると、勤務医の平均年収は1477万円となっています。

一般のサラリーマンの年収が500万円程度であることも珍しくない昨今、医師の年収はずば抜けて高いといえるでしょう。

さらに、子育てに追われてフルタイムで働けないような場合でもアルバイトなどの働き口が多く、短期雇用でも高額な時給が望めます。夜勤などをすると時給1万円以上になることもあるので、アルバイトだけでも十分な収入を得ることができるのです。

医師という仕事の大きなやりがいは決してお金に換算できるものではありませんが、生涯にわたって安定した高額な収入を手にすることができるのは、医師の仕事の魅力のひとつと言うことができるでしょう。

ただし、高い給与を見込める職業である一方で、勤務時間以外の時間外労働が非常に多く、勤務時間に対して収入が見合っていないという声もあります。

開業医の平均年収は2000万以上ともいわれていますが、開業時にはかなりの初期投資が必要であり、競争も激化しているため開業すれば高収入が見込めるというわけではありません。

医師平均年収の統計

厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、医師の平均年収は、40歳で1,100万円ほどとなっています。

・平均年齢:40歳
・勤続年数:5.1年
・労働時間:159時間/月
・超過労働:11時間/月
・月額給与:848,400円
・年間賞与:801,600円
・平均年収:10,982,400円

出典:厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

平成27年 医師の年収(規模別)

医師の年収は、一般の企業とは異なり、勤務先の規模の大きさと年収は反比例しています。最も年収が高いのは、10人〜99人の1,709万円です。これは、開業医がここに多く含まれているためと考えられます。

なお、100人〜999人の事業所に勤務する医師の平均年収は1505万円、1000人以上は825万円、10人以上平均は1098万円となっています。

医師の年収(規模別)_27

平成27年度 医師の年収(年齢別・男女別)

医師はキャリアとともに順調に年収が上がる傾向にあります。とくに男性の収入の上昇は顕著であり、60~64歳の男性医師の平均年収は2,105万円にもなっています。

女性の医師の年収は、男性よりも少ない傾向にありますが、40代では1,000万円を超えており、他の職業と比較すると大変高い給与といえます。
医師の年収(年齢別)_27

※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。