フライトドクターになるには? 仕事内容や給料は?

フライトドクターの仕事内容

フライトドクターはドクターヘリの基地が設置されている病院(救急センター)に所属している救急医で、消防署からの要請があれば、ドクターヘリにフライトナース(看護師)と一緒に乗り込み、依頼があった現地へ急行します。

患者を搬送するだけではなく、患者のところへ急行して、現地で、または、ヘリの中で、治療まで行おうというものです。病院前救急診療とも呼ばれます。

そして、現地にてドクターヘリに搭載されている医療機器を使用して、フライトナースと共に、外科的治療などの救急治療を実施するのが任務です。

病院へ急患を搬送して、必要な治療を行った後、該当する専門科へ引き渡します。

出動の無い時間は所属している救急科で救急医として搬送されてくる救急患者の診療にあたっています。

フライトドクターの就職先・活躍の場

ドクターヘリ基地がある救急病院に勤務

フライトドクターは、基本的には救急科専門医で、病院(救命救急センター)に勤務します。

ドクターヘリの基地である病院(救命救急センター)に勤務して、消防署から要請があると、ドクターヘリに乗り込み、現地に急行して、急患の治療にあたります。

要請があれば、1日に5回以上出動する場合もあります。急行する地区にもより到着時間は違いますが、到着後に直ちに救急医療を行います。

現在、日本全国に数十ヶ所のドクターヘリ基地が運用されています。

フライトドクターの一日

出勤、通常は救急業務、要請で出動

フライトドクターの一日は曜日によって異なります。通常は救急医と勤務していますので、当直のある日や、その翌日は変則勤務になります。

通常の一日についてその業務を説明いたします。

朝は救急外来で待機し、救急患者が搬送されてくればその診療をします。午後も同様です。

救急科で入院を受け持っている場合は、病棟管理を行う場合もあります。

ドクターヘリの出動要請があれば、直ちにフライトナースと共に、出動準備をして、現地・患者の状況を確認して、出動します。

通常勤務

8:30 出勤

9:00 救急外来
診察室にて、外来患者の診断、処置、薬の処方などを行います。
患者がこない間は休憩をします。

13:00 午後の診療
午前中と同様、外来患者(主に急患)の診断、処置、薬の処方などを行います。
必要に応じて、救急医として手術を行う場合もありますが、病院により異なります。

17:00 勤務終了
夜勤者に引き継ぎます。

ドクターヘリの出動要請があった場合

・同行するフライトナースと出動準備をして、現地・患者の状況を確認して、出動します。
・現地、及び、ヘリの中で、ナースの協力を得ながら、救急診療を行います。
・基地に到着すれば、担当の科へ、患者を引き渡します。

フライトドクターになるには

医師免許を取りフライトドクターを目指す

フライトドクターになるには、まず大学の医学部に入学する必要があります。

受験競争を勝ち抜いて、難関と言われる大学(医学部)へ入学し、6年間、医師になるために必要なことを学習します。

医学部卒業後に医師国家試験に合格することがフライトドクターになるためのスタートラインです。

そして、フライトドクターになるためには2年間の初期臨床研修を終えた後、フライトドクター制度がある病院において、経験を積みながらフライトドクターと救急科専門医を取得するための後期研修を行います。

救急医療(ファライトドクター)のドラマで有名になったのですが、この後期研修を受けている人が「フェロー」と呼ばれることがあります。

救急医として一人前になり、必要な研修を受けるとフライトドクターになることができます。

女性医師で、フライトドクターを目指す人は、珍しいのですが、同様の研修を受けます。

フライトドクターの給料・年収

ドクターヘリの手当はあるが、他科と同程度

フライトドクターの給料・年収は、他科の医師と同程度です。

フライトドクターは、もともと救急の特性上、当直があり、夜間の救急もある診療科ですが、最近は交代制勤務であるため時間外勤務は少なめで、他科の医師とあまり給料は変わりません。

ただ、救急医として広い知識と経験を持ち、かつフライトドクターとして経験豊富であれば高額の報酬で雇われることもあるでしょう。

ただでさえ忙しい救急医療の現場で、ヘリで搬送する激務もあり、健康管理には十分注意する必要があります。

フライトドクターのやりがい、楽しさ、魅力

現地での迅速な救急治療が可能なこと

救急患者への出動要請に、ドクターヘリで迅速対応することにより、救急患者が救えるのがやりがいであり、魅力です。

ドクターヘリが出動したからこそ助かる命もあるでしょう。

救急患者への救急治療が間にあい、患者の命を救え、患者や家族の本当にホッとした笑顔を見ることが楽しみです。

救急医の専門医かつフライトドクターとして、知識や技術を研鑽してきたことが、救急患者やその家族のお役にたてることとなり、やりがいを感じることでしょう。

フライトドクターのつらいこと、大変なこと

救急治療の幅広い技術・知識の習得必要

ドクターヘリで、救急要請がある現地へとび、現地で救急治療を実施することになるのですが、時間との戦いになり、迅速・確実な治療(施術)が要求されます。

要請により、ドクターヘリで出動し、救急治療を実施したが、残念ながら間に合わなかったときは、非常につらく悲しい思いで一杯になります。

フライトドクターとして、一日に何回も出動要請があることもあるので、体力的にも精神的にも相当な激務になります。

体力面や精神面の自己管理が重要になります。

フライトドクターに向いている人、適性

責任感が強く、迅速適格な対応が必要

救急医療という、失敗が許されない科で、しかも、フライトドクターとしてドクターヘリに乗りこみ緊急出動して救急医療を行うという役目です。

救急治療には、本当に広い医療知識、技術が要求されます。継続してそれらの知識・技術を習得していく、粘り強さが要求されます。

パイロットやナース、及び、現場では消防署の人や警察官と共同して救急治療などを実施することになりますので、コミュニケーション能力や、リーダーシップも特に重要になります。

フライトドクターを志望する動機・目指すきっかけ

医療の最前線である救急医療に従事したい

救急医療・フライトドクターを志望する動機は、主に仕事そのものへのあこがれ、やりがい、かっこよさなどです。

・激務であるが、医療の最前線で多くの命を救う仕事に従事したい
・小さいころ、救急医療センターでお世話になった。(命を救われた)

最近では救急医療のドラマも人気がありますので、今後はドラマのようなフライトドクターになりたいという動機もあるでしょう。

何より、やはりかっこよさとやりがいは抜群にありますので、そうした医師像に憧れる人には最高の職業でしょう。

フライトドクターの雇用形態、働き方

ドクターヘリ設置全国救命救急センター

フライトドクターは、全国にある救命救急センター(病院)のうちドクターヘリが設置されている基地に勤務します。

もともとフライトドクターは救急科専門医ですので、雇用形態は、病院で医師が勤務する場合と同じです。

働き方も同様で、救急科では当直や休日対応も必要になります。

フライトドクターの場合は、通常は救急医として勤務して、ドクターヘリの出動要請があれば、準備して直ちに出動します。

戻ってきたら、そのまま急患への治療を継続するか、該当の科の医師へ引継ぎます。

フライトドクターの勤務時間・休日・生活

当直や休日などの緊急対応あり、激務

勤務する病院の勤務時間に従うことになります。

通常勤務の日は、基本的には救急外来で勤務します。

病院の救急体制により大きく異なりますが、その後、ICUや病室に入院している方の診察などを行う場合もあります。

ドクターヘリの出動要請があれば、ナースと協力して、救急出動します。

救急科は交替勤務が多いので、比較的オンオフがはっきりしています。

休日は決まった曜日ではありませんが、休みの日はしっかり休むことができるケースが最近では多いでしょう。

フライトドクターの求人・就職状況・需要

多くの救命救急センターでは人手不足

フライトドクターは、それだけを業務としているわけではなく、救急科の1人の医師として勤務することが通常です。

そのため、フライトドクターになりたい場合は、ドクターヘリを持っている病院の救急科の求人を探すことになります。

救急科の医師は全国的に不足しており、需要が高い状況です。

ただ、ドクターヘリを持っている病院はまだ多いわけではなく、高度な医療機関に限られますので、そうした病院の求人を探す必要があります。

フライトドクターの転職状況・未経験採用

救急科専門医を取得できる施設での研修

救急医を求めている医療機関は多くあります。

通常は、救命救急センターがある病院に、求職があれば、そのほかの条件、自分の希望を確認して、応募します。

救急科未経験の場合は、まず救急科専門医を取得できる施設で研修することを目指しましょう。

フライトドクターになる希望があるなら、ドクターヘリ基地がある施設を選ぶ必要があるのは言うまでもありません。

救急科はタイプがさまざまで、ER型であったり、入院や手術まで完結するタイプであったり、病院によって異なります。

外から判断することは難しいので、気になる病院があればまず見学に行くことが必要です。

フライトドクターの現状と将来性・今後の見通し

救急科専門医フライトドクター需要多し

救急医療は、今後も需要が無くなることはありません。

また、今後、ドクターヘリの出動による救急医療の需要は、少しでも早く救急治療を実施するという意味で、ますます増えてくると思います。

国土はさほど広くないものの、日本は山間部や離島が多く、かつ今後医療機関の集約化も徐々に進むと考えられますので、よりドクターヘリに頼らざるを得ない場面は増えるでしょう。

救急医療を志す人にとって、フライトドクターの経験は必要なものになってくると思われます。