医師は生涯勉強、生涯向上的な精神が求められる
投稿者プロフィール
投稿者の仕事満足度
- 総合満足度
- 3.50
- 仕事内容
- 4.50
- やりがい
- 4.50
- 働きやすさ
- 3.50
- 給料・年収
- 4.50
- 休日・待遇
- 3.00
- 成長・将来性
- 2.50
- メッセージ
-
医師になるためには医学部受験を突破して6年間の大学生活を経て卒業試験に合格、国家試験をクリアして通常初期研修医のプログラムを2年間完了してようやく志望する科の専攻に入ります。
専攻もさらに3年程度研修して専門医になることができる大変道のりの長い職業です。
収入を得るのが最短24歳、専門医取得が最短30歳くらいになります。
その後もさらに細分化した専門を持ち、現役で現場に出る以上、継続的に勉強・知識のアップデートをしていく必要があります(日々医学の世界の情報は更新していきゴールはありません)。
それでもやりたい分野が見つかれば「自分のやりたいことができる」職業、またその中にやりがいを見つけられる職業だと思います。
- 仕事内容
-
私は北海道の中でとある大学病院の医局に所属し、整形外科の専攻プログラムに所属しています。
北海道内の各施設を研修して回っており引っ越しは頻回で、1年に1回以上のペースで施設の移動や引っ越しがあります。
移動先はある程度の大都市であることが多いです。
病院では外来業務、入院患者さんの病棟業務、手術、救急業務、医師が作成しなくてはいけない各種書類の作成、その他研究や論文作成などがあります。
- なるには
-
医師になるためには医学部受験を突破して6年間の大学生活を経て卒業試験に合格、国家試験をクリアして通常初期研修医のプログラムを2年間完了してようやく志望する科の専攻に入ります。
専攻もさらに3年程度研修して専門医になることができる大変道のりの長い職業です。
- やりがい
-
何より患者さんの命そのものや生活に直結する責任の重大な職業です。
健康上のさまざまな問題に自身の勉強した知識、取得した技術や手技によってそれらのお手伝いができるようになります。
「うまくいかなかった」「できない、知らない」といった言い訳が許されませんが、上手く達成できた時の達成感はあります。
- つらいこと
-
まず医師になるまで、専門医になるまでの道のりがとにかく長いです。
途中で燃え尽きドロップアウトしてしまうと今までの努力がほとんど価値を生み出さなくなります。
なったあとも、現役を続ける限りは生涯勉強、知識のアップデート、手技・技術の向上、維持を求められます。
- 向いてる人
-
とにかく長い道のりの職業です。
業界にいる限り日々アップデートが求められます。マメであることが一番です。
ある程度のタスクをこなせるという意味では数学が得意な人が向いてるかもしれません。
性格は派手でも地味でもそれぞれ適合する科や専門分野というのは意外とあります。
今後の時代は英語も必須になります。
- 志望理由
-
自分の場合、小学生のころに見たブラックジャックのマンガがずっと頭に残っていて、「医者になる」という漠然とした意識がありました。
受験勉強をしているうちに理科と数学がある程度得意になってきて、理系になったときに改めて医学部を意識しました。
あとは受験戦争にたまたま生き残れただけというのが正直なところです。
- 働きやすさ
-
医師本人は自身で治療することももちろんですが、看護師さんや理学療法士・作業療法士、事務などのいわゆるパラメディカルスタッフに指示出しをして動いてもらう管理職といった側面もあります。
命に係わる職業である以上、必ずしも時間通りに出勤・退勤するわけにもいかず時間外での仕事量も多く、通常の日中勤務の他に夜勤・当直も行います。
- 給料・年収
-
初期研修医の2年間の間は実は通常の大卒に少し色が付いた程度のことも多々あります(手取り月額20万程度のことも)。
3年目以降は手当やバイト業務解禁、専門科としての当直、時間外手当などの割合が増えて年収でいえば700万円以上~2000万円の範囲くらいで推移します。
- 休日・待遇
-
科や施設によります。
毎日オンコール待機や2,3日に1回程度の高頻度で当直&翌日も日中勤務など激務である施設や科もいまだ多くあります。
逆にほとんど呼び出しがなく、土日祝日休みが比較的得やすい施設や科というものもあります。
- 就職・転職
-
北海道は特に大学医局に所属し専門医取得までのコーディネートをしてもらうのが一般的です。
現在は原則専門を持つ制度になりつつあり、どこかしらの医局、民間病院の専門医プログラムに参加していく必要があります。
そのうえで各家庭やプライベートの事情により、転職、独立などをしていきます。
- 恋愛・結婚
-
医者はモテるかといわれれば必ずしもそうではありません。
結局人によります。そして社会適合ぎりぎりの変わり者も多くいる印象です。
それでも男の医師についてはよく生涯未婚率は2%といわれます。
女医さんについてはキャリアや気の強さで婚期を逃す方も少なくないと思います。
1/3は未婚、1/3は結婚して離婚、1/3は結婚して継続とよく言われます。
- 成長・将来性
-
知識のアップデート、手技や技術の取得が必ず必要とされる職業です。
引き受けて患者さんを診察するからには「できない」「知らない」はプロとして許されません。
その割に現在の高齢化が終わっていつか国民減少、医師の相対的過剰の状態がいつかやってきます。
その時のために仕事を振ってもらえる能力を備えた医師になっておく必要があります。