新聞社社員の勤務時間・休日・残業は多い?

新聞社社員の勤務時間

内勤スタッフの場合

営業や人事・経理などの内勤のスタッフの場合、一般企業の会社員と同じように朝から夕方まで働くことになります。

ときには残業や出張もありますが、基本的には規則正しいスケジュールで働くことができると考えてよいでしょう。

記者・編集職の場合

新聞の制作そのものに携わる編集職の場合、勤務時間は非常に不規則になります。

たとえば、社会部で事件事故を担当している記者の場合、警察官による現場検証やインタビューの取材、関係者の事情聴取や逮捕の瞬間の撮影ができることが最優先です。

早朝だろうと深夜だろうと関係なくスケジュールを組むことになります。

また、取材後も情報をまとめるための資料を作ったり、関連する過去のデータを集めたり、記事の執筆をしたりするうちに、泊まり込みで残業をすることも珍しくありません。

警察の幹部や企業の役員から直接情報を収集するために、ときには自宅前に張りこみをすることもあり、担当している仕事に合わせて全てのスケジュールが決まるといっても過言ではないでしょう。

新聞社社員の休日

新聞は休刊日以外いつも発行しているものなので、新聞社の社員は土日や祝日だからといって休みを取れるわけではありません。

シフトを組んで交代制で常に誰かが働ける体制にしてあります。

また、新聞社というのは報道機関なので、災害が起きたときには、たとえ休日であっても社員は緊急出勤することになります。

東日本大震災や熊本地震のような大地震の際は被災状況の全容がわかるまでに時間がかかるため、長期的に出張しながら広範囲にわたって現場で取材をすることも必要です。

とにかく世の中の動きに合わせて仕事のスケジュールが大きく変わることが避けられない職場なので、ある程度は仕事中心に生活を組み立てることに抵抗がない人のほうが、向いている仕事といえるかもしれません。

新聞社社員の残業時間

新聞社で働いている人の宿命は、とにかく毎日が締め切りとの戦いになるということです。

多くの新聞社が毎日新しい新聞紙を発行している上に、一日を通して「朝刊」と「夕刊」さらに大きなニュースがある際には「号外」を出すなど、複数の新聞を作成しなければいけないこともあります。

電子版のニュースサイトとは異なり、新聞紙というのは印刷や販売店への配送、各家庭への配布に時間がかかります。

このような時間を逆算した上で、締め切り時刻に間に合うように記事を完成させなければいけないため、新聞社では常に緊張感が漂っており、残業は日常的にあると考えてよいでしょう。

とくに記者をはじめとした編集職の場合は、泊まり込みで働くことも珍しくありません。

新聞社社員は忙しい? 激務?

緊急時には呼び出しも

新聞社にとって正念場となるのは、大きな事件や事故、そして災害が起きたときです。

こうした緊急時は、たとえ深夜であっても大雪であっても本来は休日を取得する予定の日であっても、新聞社の社員は一斉に呼び出されて任務にあたることになります。

そして情報収集にあたったり取材に出て行ったり予定していた記事を差し替える作業にあたったりしながら、事態が収束に向かうまで懸命に働き続けなければいけません。

新聞社で働く以上は、「どんなときでも緊急で仕事に向かうことになるかもしれない」ということを意識しておくことが大切です。

「夜討ち朝駆け」の苦労

新聞記者のなかには「夜討ち朝駆け」や「夜回り」と呼ばれる取材をする人もいます。

これは、警察の幹部や企業の役員などから情報を引き出すために、自宅で待ち伏せし、深夜の帰宅時や早朝の出勤時に直接接触を試みることです。

本来であれば広報を通して勤務時間中に取材に応えてもらうのが筋なのですが、たいていは断られることになるので、このような多少強引ともいえる方法で自らの足を使って情報収集をするのです。

この手法は新聞やテレビの記者が長年行ってきたものです。

雨が降る夜や寒い冬の早朝に何時間も待つことも多く、新人記者にとってはとくにつらい仕事のひとつともいえるかもしれません。