鳶職人の給料、年収

給料は下落傾向

建設現場で働く作業員の中でも、危険性が高く、専門性のある鳶職人の給料は、比較的高額な収入が得られるといわれていました。

しかし、建設不況が続く中、鳶職人の給料は昔に比べて、下落傾向にあります。では鳶職人は、現在では、実際にどのくらいの金額を手にすることができるのでしょうか。

鳶職人の給料形態

鳶職人の給料の多くは、固定給ではなく、日給月給制がとられています。経験や実力によって、日給が異なり、実際に仕事をした日の分だけ給料が支払われます。

日給は、見習いでは、7,000円から10,000円程度、普通の鳶職人で10,000円から14,000円、職長クラスで、12,000円から18,000円といったところが多いようです。

ボーナスがあることは少なく、基本的には働いた日数×日給が月給となります。

年収ベースでは、普通の鳶職人で300万円~400万円台、若い職長クラスで400万台~500万円台ぐらい、熟練の職長クラスで500~600万円程です。

ただし、会社に所属していても、国民年金、国民健康保険を自分で払い、確定申告を行う必要がある場合があります。また、作業着も自前といったことも少なくありません。

そのため、それらは月給から支払っていかなければならないので、月給から数万円を差し引いた額が、実際の手取りの給料ということとなります。

鳶職人になる場合、鳶職人として転職する際には、給料の金額だけではなく、会社が健康保険や年金などの社会保険に加入しているのか待遇を確認しておきましょう。

収入アップにつながる資格

大規模な現場においては、「とび技能士」という、鳶職の国家検定資格を持っていると優遇されます。

1級から3級まであり、1級は経験年数が7年以上必要となります。経験やスキルが証明できるため、ニーズの高い資格です。

こうした資格を取得することでも、収入が上がっていきます。

また、職長として勤務した後、独立を考えることが多くあるようです。独立してうまく経営することができれば、収入アップも見込めることでしょう。

とび工の平均年収統計

厚生労働省の平成27年賃金構造基本統計調査によると、とび工の平均年収は42.4歳で414万円となっています。

・平均年齢:42.4歳
・勤続年数:10.4年
・労働時間:181時間/月
・超過労働:17時間/月
・月額給与:317,100円
・年間賞与:337,600円
・平均年収:4,142,800円

出所:厚生労働省「平成27年 賃金構造基本統計調査」
※平均年収は、きまって支給する現金給与額×12ヶ月+年間賞与その他特別給与額にて計算。
※本統計はサンプル数が少ないため、必ずしも実態を反映しているとは限りません。

平成27年 とび工の年収(規模別 ※男性のみ)

10〜99人規模の事業所に勤める鳶職人の年収は414万円、100〜999人規模は377万円、1000人以上規模は580万円、10人以上規模平均は414万円となっています。

とび工の年収(規模別)_27

平成27年 とび工の年収(年齢別 ※男性のみ)

とび工の年収は、40代後半にかけて伸びており、45〜49歳では534万円となっています。

平均年収は419万円となっています。
とび工の年収(年齢別)_27_2
※本統計は、調査の母数が少ないため、必ずしも実態を反映していない可能性があります。