鳶職人の1日のスケジュール・生活スタイル
鳶(とび)職人の業務スケジュール
鳶職人は、1日のほとんどすべてを建設現場での作業についやしますので、業務スケジュールとしては非常にシンプルになります。
事務所に出勤する日もあまりなく、自宅から現場に直行して、その日の仕事をこなし、そのまま現地で解散するという流れが一般的です。
1日のなかで特徴的なのは、安全管理が徹底されているという点です。
朝礼では、「KYミーティング」と呼ばれる危険予知のための話し合いが毎日行われますし、身体をほぐしてケガを防ぐためのラジオ体操も行われます。
また、正午前後の昼食休憩とは別に、午前と午後に1回ずつの小休憩が組まれており、体力を回復させて、高い集中力を保ちながら働きます。
周囲が暗くなると危険が増すので、定時を超えて作業することもまずありません。
鳶職人のスケジュールは、始業時刻・終業時刻ともに、かなり固定的といえます。
足場鳶として働く鳶職人の1日
足場鳶は、建設工事や土木工事に仮の作業スペースとなる足場を組み立てたり、工事終了後に解体したりする職種です。
1日の作業内容は、足場を設置するか、設置した足場を撤去するかのどちらかであり、基本的に朝から夕方まで同じ仕事を手がけます。
ほかの鳶職人や、荷上げなどの補助作業をしてくれる地上スタッフなどと協力しながら作業しますので、テンポよく仕事を進めるためには、息の合ったチームワークが大切になります。
鉄骨鳶として働く鳶職人の1日
鉄骨鳶は、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の大型建築物の建造において、骨組みとなる鉄骨を組み立てる職種です。
クレーンでつり上げられた鉄骨を所定の位置に誘導し、固定することがおもな仕事ですが、床となる部分にプレートを貼ったり、溶接することも仕事です。
足場鳶と比べると、業務スケジュールはもう少し複雑になり、実作業に加えて、重機操縦者との打ち合わせなど、1日のなかでさまざまな仕事をこなします。